【若紫146-3】古文単語「宮人」☆
古文単語には、
１．とにかく丸暗記して覚える
２．漢字やイメージで覚える
３．文脈判断で決める
などの覚え方があります。
今回は、漢字でわかる古文特有語☆
【今回の源氏物語】
「…今、この花の折過ぐさず参り来む。
宮人に行きて語らむ山桜
風よりさきに来ても見るべく」
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今回出てきた古文単語
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■【今】…今すぐに
■【この花の折】…この季節
※【この花】…この季節の花
※【の】…主格の格助詞
※【折（をり）】…折節。季節
■【過ぐさ】…サ行四段動詞「過ぐす」未然形
※【過（す）ぐす】…やり過ごす。過ぎる
■【ず】…打消の助動詞「ず」連用形
■【参り来（こ）】…カ変動詞「参り来（く）」未然形
※【参る】…「来」の謙譲（光源氏⇒僧都）
※【参り来（く）】…やって参る
■【む】…意志の助動詞「む」終止形
■【宮人（みやびと）】…宮中の役人
■【に】…対象の格助詞
■【行き】…カ行四段動詞「行く」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【語ら】…ラ行四段動詞「語る」未然形
■【む】…意志の助動詞「む」終止形
■【山桜（やまざくら）】…この北山の美しい山桜
■【風】…山に吹く風
■【より】…比較の格助詞
■【さき】…前
■【に】…時を表す格助詞
■【来】…カ変動詞「来」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【も】…強意の係助詞
■【見る】…マ行上一段動詞「見る」終止形
■【べく】…勧誘の助動詞「べし」連用形
◇ 今回は「む」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「宮人」☆
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「…今、この花の折過ぐさず参り来む。
宮人に行きて語らむ山桜
風よりさきに来ても見るべく」
問）傍線部の説明として最も適当なものを１つ選べ。
１．都の役人のところに行って語ろう
２．北山の寺の神主のところに行って語ろう
３．山寺にいる雅びな人のところに行って語ろう
４．都に帰ったら神に言って聞かせよう
５．山寺の若紫に語って聞かせよう
古文読解のためには
次の３つの知識が必要です。
● 古文単語をきっちり覚える
● 古典文法を押さえる
● 古文常識を理解する
この【重要古語】カテゴリでは
今回出て来た『源氏物語』の一語一語を
詳しく解説しつつ、
特に今回注目したい古語をピックアップして
詳しく解説しています。
今回の古語はこれ☆
②の意味を鑑みると
「神主」などといった選択肢にも考慮せざるをえませんが
１．都の役人のところに行って語ろう
２．北山の寺の神主のところに行って語ろう
３．山寺にいる雅びな人のところに行って語ろう
４．都に帰ったら神に言って聞かせよう
５．山寺の若紫に語って聞かせよう
選択肢２は、文脈から外れますし、
選択肢４は、語義とズレますよね。
【答え】…１
「…今、この花の折過ぐさず参り来む。
宮人に行きて語らむ山桜
風よりさきに来ても見るべく」
● 過去記事リンク
■過ぐす
■来（く）
■宮仕へ人
■も
■見る
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