【桐壺207-③】古典文法~「参る」の敬意対象☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺207-③】古典文法~「参る」の敬意対象☆

こんばんはラブラブあいです。

 

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■【申(さる)】…午後4時ごろ

■【にて】…~で、~であって

■【源氏】…光源氏のこと

■【参る】…参上する

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今日は、「参る」のお話です

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【参る】…今でも「参る」という言葉使いますよね?

なので、さら~っと流してしまいたい所ではありますが、

 

(※ていうか、今まで取りあげても来なかったですが^^;)

 

せっかく少ないので、こういう時にこそ「参る」の説明をいたしますね♪

(*^▽^*)


 

【参る】とは、「行く・来(く)」の謙譲語の意味が基本です。

つまり、高貴な人や神仏の所に行く(来る)という意味☆

 

したがって、フツーに「参る、参上する」と訳してかまわないんですね。

 

今回の光源氏も、「父帝の前へやって来た」という意味で、「参る」が使われていますので、「参上した」という訳にしておきます。


 

しかし、「参る」は、目的語や対象によって、「入内」「参内」「参拝」などと、訳出に変化を持たせたほうが、敬意対象もはっきり理解できます。


 

さら~りと流してしまいやすい「参る」☆

でも、いざ入試で、「参る」の敬意対象を指摘する段になって、

 

…(°Д°;≡°Д°;)あわぁゎ


 

この夏休みにずいぶん時間かけて覚える敬意対象も、

本番でミスしてしまうことにもなりかねません><

 

ですので、このブログで、そういう細かい点は、時間をかけずに、お金をかけずに、さらりとマスターしてください♪

(o^-')b

 

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「参る」という行為をとったのは、光源氏ですが、

その言葉の視点の先には、高貴な身分である人、

つまり、「帝」が紫式部の念頭にあるんですね!


 

(帝のもとへ、光源氏が)「参上する」☆


 

要するに、「参上する」という一言で、

■第1者(行為主)…光源氏

■第2者(敬意対象)…桐壺帝

■第3者(書き手)…紫式部

 

この3者が存在するのです!!


 

そして、テストで聞かれるのは、

「誰から、誰に対する敬意表現か」ということ☆


 

この場合は、

作者紫式部から、への敬意表現」です。


 

あれっ?光源氏は出てこないのぉ?

(((( ;°Д°))))


 

はい。行為主である光源氏は出てこないんです!

(;゚;∀;゚;)

 

第1者と第3者が同一人物の場合は、

「誰から」というところに出てきますが^^;


 

ちなみに、現代の日常会話では、ほとんどが第1者と第3者とが同一人物で使われます。

 

なので、古文では、謙譲語の敬意対象が、間違えやすいんですよね;

(o^-')b


 

☆その他の重要古語☆
「申の刻」についてはこちら→

「十二支」についてはこちら→

「参る」の過去記事はこちら→

重要古語一覧はこちら

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【古文】

申の時にて源氏参りたまふ。

     アップ

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪

 

 

【桐壺207-①】イラスト訳

【桐壺207-②】イラスト解釈


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あいでしたラブラブ