【帚木238-2】「宮仕へ人」とは? | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木238-2】「宮仕へ人」とは?

勉強がんばってますかラブラブあいです。

 

イラスト訳では、一語一語の訳をイメージと共に、

イラスト解釈では、古文常識も身につけていきましょぉ♪

(*^m^*)


↓今回の源氏物語↓

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「…ただ時々うち語らふ宮仕へ人などの、あくまでさればみ好きたるは、さても見る限りはをかしくもありぬべし。…」
イラスト訳はこちら→

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【源氏物語~これまでのあらすじ】

桐壺帝の御子である光源氏は、臣下に降格してからも継母である藤壺宮を忘れられないでいました。五月雨が続くある夜、宮中の宿直所で、光源氏は義兄で親友の頭中将と、女性論の話になり、そこに友人の左馬頭、藤式部丞が加わって、さらに話は盛り上がります(雨夜の品定め)。左馬頭が具体的な亡くなった元妻のことを語り、さらに2番目の恋人のことを語ります。彼女は色っぽくしなだれかかる女だったようです。ある夜、久々に女性の所へ行った左馬頭は、女と上人との浮気の現場を目撃し…。

今日は、「宮仕へ人」について☆

ではいってみよ~~っと♪

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えっと…まずは後宮の役割についてお話ししますね。

(//・_・//)


 

平安時代には、帝(天皇)の住まう場所を、

内裏(だいり)もしくは宮中(きゅうちゅう)と呼んでいました。

 

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この、「清涼殿(せいりょうでん)」という場所に、帝は住んでいます。

そして、その他の部屋(7殿5舎)に、妃である女性たちが住まっていました。

 

これを、後宮(こうきゅう)と呼んでいます。

 

江戸時代でいう、「大奥」も、それにあたります。


 

なんか、後宮とか大奥というと、

女の園、男子禁制ってカンジがしますよねー;

(///∇//)


 

たしかに、「大奥」はそうだったようですし、

中国などでも、王様の身辺に仕える男性は、去勢をされた宦官(かんがん)が担っていました。

詳しくはwikipedia参照→


 

しかし、平安時代の後宮では、

源氏物語や枕草子などの文学的資料をみると、

殿上人のうちで親しい人や親族などは、後宮に出入りできていたようです。

w川・o・川w


 

また、

韓国の宮殿においては、

「女官は王様の女であり、生涯独身を通さなければならない」

という掟があるそうですが、

 

日本の平安時代の後宮では、

女御や更衣はもちろん、帝の妃なので恋愛は許されませんが、

女房(女官)に関しては、結婚は自由だったようですね。

\(゜□゜)/

 

【宮仕へ人(みやづかえびと)】

宮仕えをする人。特に宮仕えをする女房をさす。

(※コトバンク「宮仕へ人」 より)

 


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帝やお妃さまのお世話しかしてない女房は、

楽しみもさほどない、つまらない宮中生活を送っていたことでしょう。

 

そして、たまに後宮へくる殿上人の男性に、

激しく、セックスアピールをしていたのかもしれませんね(;゚;∀;゚;)


 

また、殿上人のほうでも、

女房なんて下級身分の女は、結婚対象外だけれど、

一夜限りのお相手としては、大いに利用していたのかも…

(`・д´・ ;)


 

ギブアンドテイク?

(((゜д゜;)))


 


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左馬頭のこのひと言は、

今も昔も変わらない、男のエゴイズムのように思えるけれど、

 

実は、当時の後宮の、直接的には描かれない暗黙の男女関係が感じ取られてしまうのです。

ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ


 


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ちなみに、源氏物語の作者紫式部も、宮中で中宮彰子に仕えた女房です。
 

藤原道長と男女の関係があったのではないか、

と論じる研究者の方もおられるようですが…

 

もちろんなきにしもあらず。

ていうか、そんなこと日常茶飯事だったのではないかと、私は思うわけです;;

(/ω\)

 

ご意見あればお聞かせください。

よろしくどうぞ☆

(o^-')b

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今回のイラスト訳はこちら→
 

 

あいでした音譜