【若紫28-3】古文単語「何の」☆
こんにちは。このブログは
源氏物語イラスト訳「古文単語」のカテゴリです。
古文単語には、
１．とにかく丸暗記して覚える
２．漢字やイメージで覚える
３．文脈判断で決める
などの覚え方があります。
今回は連語で覚えるイメージ古語です♪
【今回の源氏物語】
「…かの国の人にもすこしあなづられて、『何の面目にてか、また都にも帰らむ』と言ひて、頭も下ろしはべりにけるを、…」
――――――――――――
今回出てきた古文単語
――――――――――――
■【かの国】…あの国。ここでは明石の国をさす
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【人】…人。ここでは明石国の人々をさす
■【に】…受身の対象の格助詞
■【も】…強意の格助詞
■【あなづら】…ラ行四段動詞「あなづる」未然形
※【あなづる】…侮る。軽蔑する
■【れ】…受身の助動詞「る」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【何の】…いかなる。どういう
※【の】…連体修飾格の格助詞
■【面目（めんぼく）】…顔向け
■【にて】…資格・事情の格助詞
■【か】…反語の係助詞
■【また】…再び
■【都（みやこ）】…京都。都
■【に】…場所の格助詞
■【も】…強意の係助詞
■【帰ら】…ラ行四段動詞「帰る」未然形
■【む】…推量の助動詞「む」連体形
■【と】…引用の格助詞
■【言ひ】…ハ行四段動詞「言ふ」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【頭もおろす】…剃髪する
※【頭（かしら）おろす】…剃髪する。出家する
※【も】…強意の係助詞
■【はべり】…丁寧の補助動詞（ある人⇒光源氏）
■【に】…完了の助動詞「ぬ」連用形
■【ける】…過去の助動詞「けり」連体形
■【を】…逆接の接続助詞
◇ 今回は「に」にも注意しましょ♪
―――――――――――――――
☆ 本日の古文単語「何の」 ☆
―――――――――――――――
「…かの国の人にもすこしあなづられて、『何の面目にてか、また都にも帰らむ』と言ひて、頭も下ろしはべりにけるを、…」
問）次の傍線部の解釈として最も適当なものを１つ選べ。
１．なぜ
２．何が
３．どういう
４．いつ
５．何で
次年度から始まる大学入試共通テストでは
古文に関しても、思考力・判断力に重点が置かれます。
【新学習指導要領及び高大接続における古典のポイント】
・複眼的問題文の読み比べ
・複数の問題文の抽象化・要約
・客観的根拠・論理的視点による理解
しかし今回のようなセンター基本問題も
大学入試共通テストでも出題されるでしょう。
この部分の重要箇所は
● あなづられて
● 頭も下ろす
の２つなのですが…
もうすでに
過去記事で学習しるし！
(｀；ω；´)
下のリンクで確認しておいてね。
(-c_,-。)
【なんの（何の）】
【連語：「なにの」の変化した形】
①何の。どういう。どんな
②（副詞的に）何だって。どうして
③（感動詞的に）何のことはない。なんだ
④（形式名詞的に）（～だとか）なんだ（とか）
＊Weblio古語辞典より
これはもう…連語と言わずとも
見ただけで訳出できますよね？
ただ、逐語訳する際には
連語として押さえておいたほうが
スムーズに訳がいけます。
【答え】…２
「…かの国の人にもすこしあなづられて、『何の面目にてか、また都にも帰らむ』と言ひて、頭も下ろしはべりにけるを、…」
● 過去記事リンク
■か・かの
■も
■あなづる
■か・かは
■はべり
■にけり
ーーーーーーーーーーー
