【夕顔263-3】「頭剃る」☆出家ワード☆
センター試験まで、あと半年ですね。
この夏を、しっかり計画立ててやり通すことが
来年1月のセンター高得点につながります!
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【古文常識】を覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
「乳母にてはべる者の、この五月のころほひより、重くわづらひはべりしが、頭剃り忌むこと受けなどして、そのしるしにや、よみがへりたりしを、
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今回出てきた古文単語
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■【乳母(めのと)】…光源氏の乳母
■【にて】…資格の格助詞
■【はべる】…ラ変動詞「はべり」連体形
※【はべり】…「あり」の丁寧(光源氏⇒頭中将)
■【の】…同格の格助詞
■【この】…今年の
■【五月(さつき)】…旧暦五月
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【ころほひ】…頃。頃合い
■【より】…起点の格助詞
■【重く】…ク活用形容詞「重し」連用形
■【わづらひ】…ハ行四段動詞「患ふ」の連用形
■【はべり】…丁寧の補助動詞(光源氏⇒頭中将)
■【し】…過去の助動詞「き」連体形
■【が】…主格の格助詞
■【頭剃る(かしらそる)】…剃髪して出家する
■【忌むこと】…仏教の戒め。戒律
■【受け】…受けること。受戒
■【など】…例示の副助詞
■【し】…サ変動詞「す」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【その】…指示連体詞
■【しるし】…おかげ。効果。甲斐
■【にや】…~であろうか
※【に】…断定の助動詞「なり」連用形
※【や】…疑問の係助詞
■【よみがへる】…生き返る
■【たり】…完了の助動詞「たり」連用形
■【し】…過去の助動詞「き」連体形
■【を】…対象の格助詞
◇ 今回は「にや」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「頭剃る」 ☆
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「乳母にてはべる者の、この五月のころほひより、重くわづらひはべりしが、頭剃り忌むこと受けなどして、そのしるしにや、よみがへりたりしを、
問)傍線部の意味として最も適当なものを一つ選べ。
1.出家し受戒して
2.散髪してさっぱりとして
3.忌まわしい剃髪をして
4.不気味な受戒をして
5.しぶしぶ出家を受け入れて
「頭剃る」は、そのままなので、
辞書にも出ていませんが、
出家ワードとしてよく出てくるのがこれ☆
【頭下ろす(かしらおろす)】
【連語】
…頭髪をそったり切ったりして、僧・尼になる。出家する
※Weblio古語辞典より
世の無常が身にしみて、仏の道に救いを求めるのが出家です。
今回、光源氏の話題にのぼった乳母(めのと)は、
病状が悪化したために、
来世で救われることを目的として
出家をしたんでしたよね。
出家すると、外見が変わります。
男は、今の坊さんと同じく、剃髪しますが、
女は「尼削ぎ」といって、
肩の辺りで髪を切りそろえる、
いわゆる「おかっぱ頭」にするのが、
平安時代の女性の出家姿でした。
(;・`ω・´)
また、服装も墨染めの衣といった僧衣を着ることになります。
気持ちの面でも、大きく変わりますね。
俗世を離れる、というニュアンスから、
「世を背く」なんでのも、出家を意味する言葉です。
ではここで、
出家ワードをまとめておきましょう!
(σ・∀・)σ
【出家ワード一覧】
● 御髪(みぐし)おろす
● 頭(かしら)おろす(剃る)
● 飾りおろす
● もとどり切る
○ かたち変ふ
○ 姿(すがた)変ふ
○ 様(さま)変ふ
○ やつす
● 世を背(そむ)く
● 世を遁(のが)る
● 世を離る
● 世を厭(いと)ふ
● 世を捨つ
● 出(い)づ
○ 真(まこと)の道に入(い)る
【解答】…1
「乳母にてはべる者の、この五月のころほひより、重くわづらひはべりしが、頭剃り忌むこと受けなどして、そのしるしにや、よみがへりたりしを、
● 過去記事リンク
■はべり
■より
■わづらふ
■にや
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