【夕顔391-3】古文単語「尊し」
重要古語の記事では
源氏物語イラスト訳で出てきた古文の
単語を1つピックアップしています♪
源氏物語イラスト訳 重要古語
古文単語は、
1.とにかく丸暗記して覚える語
2.漢字やイメージで覚える語
3.文脈判断で決める語
があります。
今回は現代語のイメージで理解する古語です♪
【今回の源氏物語】
経、仏の飾りまでおろかならず、惟光が兄の阿闍梨、いと尊き人にて、二なうしけり。
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今回出てきた古文単語
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■【経(きやう)】…経巻
■【仏の飾り】…仏像の装飾
■【まで】…添加の副助詞
■【おろかなら】…ナリ活用形容詞「おろかなり」未然形
※【おろかなり】…いい加減だ
■【ず】…打消の助動詞「ず」連用形
■【惟光が兄の阿闍梨】…惟光の兄の阿闍梨
※【惟光(これみつ)】…光源氏の従者。乳兄弟
※【阿闍梨(あじゃり)】…高僧
■【いと】…とても
■【尊き】…ク活用形容詞「尊し」連体形
※【尊(たふと)し】…徳の高い
■【に】…断定の助動詞「なり」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【二なう】…ク活用形容詞「二なし」連用形ウ音便
※【二なし】…並ぶものがないほどすばらしい
■【し】…サ変動詞「す」連用形
■【けり】…過去の助動詞「けり」終止形
◇ 今回は「し」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「尊し」 ☆
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経、仏の飾りまでおろかならず、惟光が兄の阿闍梨、いと尊き人にて、二なうしけり。
問)傍線部の意味として最も適当なものを、次の中から1つ選べ。
1.阿闍梨はとても尊敬すべきお方であったということ。
2.阿闍梨はとても誦経のうまい僧であったということ。
3.阿闍梨は非常に徳の高い高僧だったということ。
4.阿闍梨は非常に美しい高僧であったということ。
5.阿闍梨はひどく人高いお金をせびるであったということ。
今回は、現代にもある古語です。
【尊し(たふとし)】
【形容詞:ク活用】
①あがめ敬うべきである。けだかい。高貴である
②価値が高い。すぐれている。すばらしい
*『全訳古語例解辞典(小学館)』より
基本的には
現代の意味である、選択肢1を選ぶべきでしょうが…
他の選択肢をみてください!!
【答え】…3
経、仏の飾りまでおろかならず、惟光が兄の阿闍梨、いと尊き人にて、二なうしけり。
● 過去記事リンク
■まで
■いと
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