【夕顔289-3】古文単語「かきくらす」
センター試験まであと100にちと1週間☆
このブログで、毎日1つでも多く、単語を覚えていきましょう♪
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【漢字】のイメージで覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
御心地かきくらし、いみじく堪へがたければ、かくあやしき道に出で立ちても、危かりし物懲りに、いかにせむと思しわづらへど、
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今回出てきた古文単語
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■【御―】…尊敬の接頭語
■【心地(ここち)】…気持ち。心持ち
■【かきくらす】…心を暗くする。悲しみに暮れる
■【いみじく】…シク活用形容詞「いみじ」連用形
※【いみじ】…ひどい
■【堪へがたけれ】…ク活用形容詞「堪へがたし」已然形
※【堪へがたし】…こらえきれない
■【ば】…順接確定条件の接続助詞
■【かく】…このように
■【あやしき】…シク活用形容詞「あやし」連体形
※【あやし】…奇妙だ。異常だ
■【道】…道程。道
■【に】…場所の格助詞
■【出で立つ】…出立する
■【ても】…~ても。~の状態でも
※【て】…単純接続の接続助詞
※【も】…強意の係助詞
■【危ふかり】…ク活用形容詞「危ふし」連用形
※【危ふし】…危ない
※【し】…過去の助動詞「き」連体形
■【物懲り(ものごり)】…懲り懲りした事
■【に】…原因の格助詞
■【いかにせむ】…どうしようか
※【いかに】…どのように
※【せ】…サ変動詞「す」未然形
※【む】…推量の助動詞「む」連体形
■【と】…引用の格助詞
■【思しわづらふ】…あれこれお悩みになる
※【思(おぼ)す】…「思ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)
※【思ひわづらふ】…あれこれ悩む
■【ど】…逆接確定条件の接続助詞
◇ 今回は「む」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「かきくらす」 ☆
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御心地かきくらし、いみじく堪へがたければ、かくあやしき道に出で立ちても、危かりし物懲りに、いかにせむと思しわづらへど、
問)傍線部の意味として最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
1.光源氏はお気持ちを強く持ち
2.光源氏のお心は悲しみにくれ
3.光源氏のお心はかきむしられるほど乱れ
4.光源氏は一日中お気持ちを保って
5.光源氏の病状はいっそう悪くなり
「かき―くらす」という発音を聞いたら、
「暮らす」という漢字を思い浮かべて、
そのニュアンスから、ほのぼのとしたイメージを
持ってしまいませんか?
ですが、この場合の漢字は
「掻き―暗す」なんですよー!
((((((ノ゚⊿゚)ノ
【かきくらす(掻き暗す)】
【他動詞:サ行四段活用】
①あたり一面を暗くする
②心を暗くする。悲しみにくれる
※Weblio古語辞典より
「掻き」というニュアンスから、
なんか、胸がかきむしられるような気もしますが、
上の辞書の意味を見ると、
そういうニュアンスはありませんよね。
「掻き―」は、語調をととのえる接頭語として
のみの役割のようです。
(。´・∀・)ノ゙
「かきくらす」は、
基本、①の「あたりが暗くなる」の意味ですが、
古文でよく使われ、入試問題でよく問われるのは、
②の心情に用いられる意味です。
(o^-')b
【解答】…2
御心地かきくらし、いみじく堪へがたければ、かくあやしき道に出で立ちても、危かりし物懲りに、いかにせむと思しわづらへど、
● 過去記事リンク
■いみじ
■―がたし
■あやし
■ても
■も
■いかに
■わづらふ
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