【帚木451-3】古文単語「いかに」
源氏物語イラスト訳のあいです
古文単語でよく出題されるのは、
1.古文特有語
…現代にない古語。
2.古今異義語
…現代と意味の異なる古語。
3.死語的現代ワード
…日本語にはあるが受験生世代はほとんど使わない語。
…ですが、今回の古語は、
現代よりも幅広い意味の古語☆
ではいってみましょぉ~♪
٩(๑•̀∇•́๑)و
【今回の源氏物語】
いとあさましくつらし、と思ひて、
「いかにかひなしと思さむ」
と、泣きぬばかり言へば、
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今回出てきた古文単語
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■【いと】…とても
■【あさまし】…あきれるほどひどい
■【つらし】…薄情だ
■【と】…引用の格助詞
■【て】…単純接続の接続助詞
■【いかに】…どれほど。どんなにか
■【かひなし】…取るに足らない。値打ちがない
■【と】…引用の格助詞
■【思(おぼ)す】…「思ふ」の尊敬(小君⇒光源氏)
■【む】…推量の助動詞「む」の連体形
■【と】…引用の格助詞
■【ぬ】…強意の助動詞「ぬ」の終止形
■【ばかり】…ほど。ぐらい
■【ば】…順接確定条件の接続助詞
◇ 単語の意味と文法的説明です。
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本日の古文単語 「いかに」
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「いかに」は、古文の中で何度も登場する疑問副詞です。
疑問副詞は、1つ1つ、個別に覚えるのではなく、
グループ化して覚えてしまった方がいい!
以前の記事でも、何回か説明したことがありますが、
この機会にもう一度まとめておきますね♪
(o^-')b
【Why】 など いかで
【Who】 誰 いづれ
【Where】 いづく いづれ
【When】 いづれ いつ
【how】 いかに いかが
「いかに」の意味を辞書で引くと…
(副詞)
①どう。どのように
②どうして。なぜ
③どれほど。どんなにか
④なんと。じつに
⑤(中世以降)どんなに―だとしても
*「学研全訳古語辞典」より
う~ん;;
(-"-;A
英語の疑問詞みたいに、
1つしか意味がないわけではなく、
幅広いですよね~!
(→o←)ゞ
また、これらの疑問副詞は、
疑問だけではなく、
反語の意味にもなりますし…
(゜д゜;)
今回の「いかに」は、
「どれほど~なのだろう!」
「どんなにか~のだろう!」
という、感嘆を含んだ程度の疑問☆
(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
こういう疑問詞の感嘆的表現をみると、
英語とのつながりを考えずにはいられません。
What is this ?
What a beautiful flower !
英語でも、こんなふうに、
疑問と感嘆文って、同じ疑問詞を使いますもんね^^;
こういうのをみると、言葉ってつながってるって、思いませんか?
('-^*)/
いとあさましくつらし、と思ひて、
「いかにかひなしと思さむ」
と、泣きぬばかり言へば、
● 過去記事リンク
■いと
■あさまし
■つらし
■いかに
■ばかり
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