【桐壺131-③】難関大学入試で必須☆疑問・反語の識別☆
おはようございますあいです。
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■【雲の上】
■【涙にくる】
■【いかで】
■【すむ(澄む)】
■【らむ】
■【浅茅生(あさじふ)】
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今日は「疑問・反語」の識別です☆
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古文の「疑問」と「反語」は、
■係り結びの法則【「や」「か」~連体形】
■疑問副詞【「いかで」「など」等~連体形】
この融合した形もありますが、
いずれにせよ、係助詞や疑問副詞などで受けた文章を、連体形で結んで、疑問・反語というひとくくりのキーセンテンスにするのが古文です。
では、疑問・反語はどのように見分けるのでしょうか?
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「疑問」とは、英語でも出てきますよね!
「~か?」と、人に尋ねる形です。
■会話形式になっており、直後に質問の答えがある。
■地の文で、読者に問いかけて終わる。
■自問自答の文脈で、自分自身に問いかけている。
などのパターンがあります。
よく参考書に書いてあるような、
あとにそれの答えがあれば「疑問」!
という、単純な場合だけではないので注意!
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「反語」とは、英語には対応しませんね;;
「~か、(いや~ない)。」と、反対の意味を暗に含みます。
(`・д´・ ;)
「宿題やったんか」(関西弁;)には、
「宿題やってないんやろ!」という強い主張が暗に含まれています。
(;゚;∀;゚;)
このように、反語は、
反対の意を主張する場合に用います。
なので、「反語」の文脈は、
■あとに、「~か?」に対する答えがない。
■強い自己主張を表す
■「いや、~ない」とつけ加えたほうが意味が通る。
この3つのすべてを満たす場合が「反語」です!
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今回は、「いかですむらむ 浅茅生の宿」と、
倒置になっていますので、反語であっても、
「どうして澄んでいるのだろうか、草の生い茂った宿で」
と、疑問っぽい訳出をしました。
疑問と反語の識別は、源氏物語の中でも、今後たくさん出てきますので、その都度押さえ直していきましょうね♪
あいでした
■【雲の上】…宮中
■【涙にくる】…涙で目がかすむ
■【いかで】…どうして~か(疑問・反語)
■【すむ】…澄み渡る
■【らむ】…~ているだろう(現在推量)
■【浅茅生】…草の生い茂った荒れ宿
【古文】
「雲の上も涙にくるる秋の月 いかで すむらむ浅茅生の宿」
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最後に、今回出てきた古文単語を、原文の中で訳出できるか確認しておきましょう!
まだ難しいようなら、イラスト訳から復習してくださいね♪