【帚木199-3】古文単語「ばかり」について☆
今日も勉強お疲れさま~
このブログは、難関大学受験から初歩の初歩まで、
古文を勉強していく方ならどなたでも、
「ふ~ん!」って思ってもらえる箇所があるように、
読み応えのある記事を心がけています。
ぜひ古文学習の日課としてご活用くださいね
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【引き上ぐ】…引き上げる
■【べき】…当然の助動詞「べし」の連体形
■【の】…~の(連体修飾格)
■【帷子(かたびら)】…几帳などの垂れ衣
■【うち上ぐ】…引き上げる
■【~て】…~して(単純接続)
■【今宵(こよひ)】…今夜
■【ばかり】…~あたり、ぐらい(程度)
■【や】…~か(疑問)
■【ける】…過去の助動詞「けり」の連体形
■【さま】…様子
■【なり】…断定の助動詞「なり」の終止形
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今日の古語詳解は、「ばかり」について☆
では行ってみよ~♪
ーーーーーーーーーーーーーーー
「~ばかり」という言葉は、今でもよく使いますよね~!
ヽ(゚◇゚ )ノ
・大きいばかりが能じゃない
→「ばかり」=~だけ、~のみ(限定)
・まだ半分ばかり残っている
→「ばかり」=~ぐらい、~ほど(程度)
・動揺したばかりに制球が乱れた
→「ばかり」=~だけの原因で
・泣き出さんばかりの顔
→「ばかり」=今にも~しそうな
・銀行から引き出したばかりのお金
→「ばかり」=~してすぐ(完了)
・ここぞとばかりに声援する
→「ばかり」=(強調)
※Yahoo!辞書「ばかり」の意味と用法
ーーーーーーーーーーーーーーー
ふだん、何の気なしに使ってる言葉ですが…
こうして見ると、実にさまざまな用法がありますよね~!
ヽ(゚◇゚ )ノ
実は、古文のほうが、「~ばかり」の用法は限られているんです!
∑(゚Д゚)
【ばかり(副助詞)】
①~ぐらい、~ほど(程度)
②~だけ(限定)
(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
「ばかり」は、もともと「はかり(計り)」から派生したと言われます。
そこから①【程度】の用法が生まれ、
②【限定】は、平安時代以降の用法だとか。
また、これらに【強調】のニュアンスが加わって解釈される場合もありますが、
とにかく、【程度】なのか【限定】を明確に訳し分けできるようにしておきましょう♪
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木199(原文)
「…引き上ぐべきものの帷子などうち上げて、今宵ばかりやと、待ちけるさまなり。…」
自力での現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■帷子
(※その他重要古語一覧はこちら )
あいでした