【帚木391-3】「慰めがたし」
源氏物語イラスト訳のあいです
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(ノ´▽`)ノ
【今回の源氏物語】
心苦しくはあれど、見ざらましかば口惜しからまし、と思す。慰めがたく、憂しと思へれば、
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今回出てきた古文単語
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■【心苦し】…痛々しい、気の毒だ
■【は】…強意の係助詞
■【あれ】…ラ変動詞「あり」の已然形
■【ど】…逆接の接続助詞
■【見る】…逢う、男女の関係を持つ
■【ざら】…打消の助動詞「ず」の未然形
■【ましか】…反実仮想の助動詞「まし」の未然形
■【ば】…順接仮定条件の接続助詞
■【口惜しから】…シク活用形容詞「口惜し」の未然形
※【くちをし】…残念だ
■【まし】…反実仮想の助動詞「まし」の終止形
※【ましかば~まし】…もしも~だとしたら…だろうに(反実仮想)
■【と】…引用の格助詞
■【思(おぼ)す】…お思いになる(作者⇒光源氏への尊敬)
■【慰めがたし】…なだめるのが難しい
※【なぐさむ】…なだめる、気を晴らす
※【―がたし】…―のが難しい、―られそうもない
■【うし(憂し)】…つらい、情けない
■【と】…引用の格助詞
■【れ】…存続の助動詞「り」の已然形
■【ば】…順接確定条件の接続助詞
↑単語の意味と文法的説明です。
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今日の古語 「慰めがたし」
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(マ行下二段活用動詞)
①心を安める。心を晴らす
②なだめる
―がたし(―難し)
(ク活用形容詞)
…―しがたい。―するのがむずかしい
*「学研全訳古語辞典」より
「―がたし」は、
動詞の連用形に付いて、
「―しにくい、―が難しい」というニュアンスを付け足す接尾的表現です。
「慰める」という動詞について、
「慰めがたい」状態を表します。
なんか、それがどうしたって感じですが…
(;゚;∀;゚;)
実は、以前、形容詞の活用を教えていた時に、
「―がたい」というニュアンスが分からない、
という高校生が何人もいたので、びっくりしました!
「―しがたい」という言いまわしを知らなければ、
「―がたし」という部分を軽く流して訳されると、
チンプンカンプンですよね~!
(;□;)!!
活字離れがめっきり多くなった昨今、
古文の一語一語を学習することで、
語彙を増やす助けにもなりますよね♪
【今回の源氏物語】
心苦しくはあれど、見ざらましかば口惜しからまし、と思す。慰めがたく、憂しと思へれば、
● 過去記事リンク
■心苦しげ
■見る
■ましかば
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