【桐壺150-③】「いみじ」~文脈判断を要する古文単語☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺150-③】「いみじ」~文脈判断を要する古文単語☆

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■【いみじ】

■【仇敵(きうてき)】

■【なり】

■【とも】

■【~ては】

■【うち~

■【ぬべし】

■【たまへり】

■【え~ず】

■【さし放つ】

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今日は、「いみじ」についてです。

 

【桐壺150-①】イラスト訳

【桐壺150-②】イラスト解釈


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いみじ」は、もともとは、程度のはなはだしい意で用いられます。

 

だから、基本の訳は、

 

はなはだしい、非常に、とても

 

など!【very】の訳ですね♪


 

ですが、あなたはどのような時に、【very】の言葉を用いますか?


 

たとえば、プラスの時☆

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たとえば、マイナスの時☆

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あなたは今、「やばい」とか、「ありえない」とかいう俗語を、古文の「いみじ」と同じようなニュアンスで用いているのではないでしょうか?


 

「やばい」は、基本的には、

「危ない・悪事がみつかりそう・身の危険が迫っている」など、

不都合な状況を意味する形容詞や感嘆詞として、

江戸時代から盗人などの間で用いられてきた俗語です。


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今では、

・のめり込みそうなくらい魅力的な様子(プラス

・まずい、嫌な状況(マイナス

 

などの意にも、用いられていますよね^^


 

古文の「いみじ」も、同じように、

文脈によっていろいろと使われるニュアンスが変化しますので、

 

古文単語帳で、

・はなはだしい

・すばらしい

・ひどい

 

と覚えるだけではなく、

 

何を根拠として、プラスの意味になるのか?

どういう場合にマイナスの意で用いられるのか?

 

古文に「いみじ」が出てきたその都度、

確認するようにしてください!


 

今回の古文では、

 

いみじき武士、仇敵なりとも、見ては うち笑まれぬべき さまのしたまへれば、


 

■「武士」という語の形容である点

■「いみじき武士」と「仇敵」とが、並立関係

■「~とも」を挟んで、「うち笑む」と逆接関係

 

これらを判断基準にして、

「いみじ」の意味がプラスではないことを判別できるようにしてください!

(o^-')b

■【いみじ】…すごい、恐ろしい

■【仇敵】…憎い敵

■【なり】…~である(断定)

■【とも】…~であっても(逆接の仮定条件)

■【~ては】…~すると決まって

■【うち~】…ほんのちょっと~(接頭語)

■【ぬべし】…~せずにはいられない、きっと~だろう

■【たまへり】…~ていらっしゃる

■【え~ず】…(とても)~できない(不可能)

■【さし放つ】…放っておく、捨てて顧みない

 

【古文】

いみじき武士、仇敵なりとも、見ては うち笑まれぬべき さまのしたまへば、 さし放ちたまは

 

     アップ

最後に、今回出てきた古文単語を、原文の中で訳出できるか確認しておきましょう!

まだ難しいようなら、イラスト訳から復習してくださいね♪

 

 

【桐壺150-①】イラスト訳

【桐壺150-②】イラスト解釈

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あいでしたラブラブ