【夕顔119-3】古文単語「しばしば」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳
2017年10月11日

【夕顔119-3】古文単語「しばしば」

テーマ:┗【夕顔】重要古語

 

源氏物語イラスト訳重要古語ですラブラブ 

 

【古文単語の主なパターン】

チェックボックス1.古典特有語

   …現代にない古語。

チェックボックス2.古今異義語

   …現代と意味の異なる古語。

チェックボックス3.死語的現代ワード

   …高校生がほぼ使わない死語?

 

【今回の源氏物語】

便なく軽々しきこと思ほし返しわびつついとしばしばおはします

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

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今回出てきた古文単語
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■【便なし】…不都合である

■【軽々(かろがろ)し】…軽率だ

■【と】…引用の格助詞

■【思し返す】…反省なさる。考え直しなさる

※【思(おも)ほす】…「思ふ」の尊敬作者⇒光源氏

※【思ひ返す】…反省する。思い直す

■【わぶ】…困る。嘆く。悩む

■【つつ】…~ながらも逆接の接続助詞

■【いと】…とても

■【しばしば】…しばしば。頻繁に

■【おはします】…「行く」の尊敬作者⇒光源氏

   アップ

今回は「つつ」の用法にも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

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☆ 本日の古文単語「しばしば」 ☆

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「しばしば」を辞書で引くと、

「屡」と漢字で書かれています。

(※小学館『全訳古語例解辞典』より)

 

 

で、その隣を見ると、

 

「しばし(暫し)」ってのがあります。

キョロキョロ

 

 

「しばし」「しばしば」☆

 

似てるようで、

全然別の語だったんですね~!

(  ゚ ▽ ゚ ;)

 

   

【しばし(暫し)】

【副詞】

…ある程度の時間。しばらく

 

 

【しばしば(屡)】

【副詞】

…たびたび。幾度も

 

 *全訳古語例解辞典(小学館)より

   

 

ではここで、入試対策問題をひとつ☆

  サゲサゲ↓  

便なく軽々しきことと、思ほし返しわびつつ、いとしばしばおはします

 

問)傍線部の意味として最も適当なものを選べ。

1.ひどくしばらくしてからおいでになる。


2.非常に頻繁にお通いになる。

 

3.とてもひっきりなしにお通いする。


4.またしても忍んでいらっしゃる。

 

5.なんとも短い時間だけお越しになる。

 

ぴんく ぴんく ぴんく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解…

 

 

【夕顔(第4章)】の一気読みはこちら⇒

【源氏物語イラスト訳】の冒頭はこちら⇒

 

【今回の源氏物語】

便なく軽々しきこと思ほし返しわびつついとしばしばおはします


 

過去記事リンク

便(びん)なし

軽々し(かろがろし)

と(格助詞)

思ほす

わぶ・わびし

つつ(接続助詞)

いと

おはします

 

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