【帚木28-②】古典文法~接続助詞「つつ」の訳し方☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木28-②】古典文法~接続助詞「つつ」の訳し方☆

おはようございますラブラブあいです。

 

さあ!今日もはりきって行きましょうね~♪

 

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【今日の源氏物語】

言少なにてとかく紛らはしつつ、とり隠したまひつ。

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【源氏物語~これまでのあらすじ】

最愛の桐壺更衣を亡くした桐壺帝は、亡き更衣に生きうつしの藤壺宮を入内させます。更衣の忘れ形見である光源氏は、元服し左大臣の娘(葵)と結婚するも、藤壺宮への想いは募るばかりでした。長く雨の続いた時節、帝の物忌みのため、臣下である光源氏も宮中に泊まり込み、左大臣の息子たちも、彼の宿直所に常駐していました。頭中将は、つれづれなるままに、光源氏の恋人からの手紙を見たがります。

今回は、「つつ」と「つ」の解釈です
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「~しつつ」という言い方は、今でも使いますよね!

現在では「~ながら」という継続の意味で用いますが、

古文の場合は、もうちょっと奥が深いです。


 

【つつ】(接続助詞)

①繰り返し~しては、しきりに~して【反復】

②それぞれが~して、みんなが~して

③~しながら、~しつつ【継続】

③~し続けて、ずっと~して

④~して、~しては


 

反復継続の意味で用いられ、

文脈を見て訳をアレンジしたい助詞ですね。


 

実は、この接続助詞☆

完了の助動詞「つ」の終止形を2つ重ねたものが一体化した形だと言われています☆


 

【つ】(完了の助動詞)

①~た、~てしまう【完了】

②きっと~、~にちがいない【強意】

③~たり、~たり【継続】


 

今回、「つつ」のあとに、

「とり隠したまひつ。」と、完了の助動詞を含んだ部分が出てきますよね。


 

とり隠したまひ

訳1)取り隠しなさっ

訳2)取り隠しなさったりした


 

平安時代の完了の助動詞は、基本的には訳1)の【完了】の意味ですが、

 

平安以降には、「行きつ、戻りつ、」などといった、【継続】の意として用いられます。

 

こういう用い方は、英語の【現在完了】に似ているというのは、以前にもお話ししましたね^^☆


 

「つつ」が「つ」を2つ重ねたものであるなら、

平安時代の「つ」も、

訳2)のようなニュアンスにしてみてもいいんじゃないかなぁ…

(◎´エ`◎)

 

源氏物語【イラスト訳】で古文・国語の偏差値20アップし、大学受験に合格する方法

 

頭中将がいろいろと思いをめぐらせている手紙類を、

言葉少なにごまかしながら、

ひょいと取って隠してごまかしたりしてたんですね♪

(o^-')b

 

今回のイラスト訳はこちら→

あいでしたラブラブ