【帚木247-3】けはひ(気配)とは☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木247-3】けはひ(気配)とは☆

こんにちはラブラブあいです。
 

中国本土で連日続く反日デモ。。。

隣国として、多くを学んできた日本にとって、

非常に悲しい気分が湧いてきてしまいます。

 


帚木247番目のイラスト訳はこちら→


【今回の古文単語】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【中将】…頭中将のこと

■【なにがし】…ここでは、のこと

■【痴者(しれもの)】…ばか者、愚か者

■【物語】…体験話

■【む】…意志の助動詞「む」の終止形

■【~とて】…~と言って

■【いと】…たいそう

■【忍ぶ】…忍ぶ、こっそりとする

■【見初む】…つき合い始める

※【見る】…付き合う、恋愛関係を保つ

※【初む】…~し始める

■【たり】…完了の助動詞「たり」の連用形

■【し】…過去の助動詞「き」の連体形

■【の】…主格を表す格助詞

■【さても】…そうであっても

■【つべかり】…きっと~できるはず

※【つ】…強意の助動詞「つ」の終止形

※【べかり】…可能の助動詞「べし」の連用

■【し】…過去の助動詞「き」の連体形

■【けはひ】…気配、様子

■【なり】…断定の助動詞「なり」の連用形

■【しか】…過去の助動詞「き」の已然形

■【(已然形+ば】…~ので(確定条件)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

今日の古語詳解は、「けはひ」

では行ってみよ~♪

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けはひ(気配)」という古語は、

現代でもよく見かけることばですよね♪

 

「その場の空」に「気をる」というニュアンスで、

中国から入ってきた漢語ではなく、

日本独自で作られた和語なんですよね!

ヘ(゚∀゚*)ノ

 

 

【けはひ(気配)】

①その場の気分、様子

②ほのかに漂ってくる香り、物音

③人から感じ取られる気品、風格

(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
 

 

この語は、「気(け)」+「這い(這(は)うの名詞形)」が語源であると言われています。

気配ーWikipediaフリー百科辞典 より)


 

この「けはい(けわい)」という語は、

何となく感じられる様子がメインの意味内容☆

 

そして、その「様子」の中味としては、

視覚というよりも、むしろ

聴覚・嗅覚・触覚などで感じた様子や、

人の言動から感じ取られる人柄気品

また、名残面影といった余韻も含みます☆

 

つまり、

 

その場からかもし出される雰囲気☆

(●^_^●)


 

頭中将は、この女性の愛すべき点として、

「顔が美しい」とか、「性格が良い」とか、

具体的な美点を示しているのではなく、

 

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さても / べかりけはひなりしか

そうして恋愛関係を保っていく / ことができるはずだった気配であっので


 

一語一語とらえようとすると、重要な文法に惑わされ、

なかなか文意がつかめないところですが、

 

「けはひ」の一語で、頭中将が何を言わんとしているのかが見当つくんです。


 

イメージ湧きましたか??


 

中国国民も、日本の「けはひ」をつかんでほしい!と、

強く願う今日このごろです。。。
 

よろしくどうぞ☆

(o^-')b

 

本日の「源氏物語」まとめ

 

■帚木247(原文)

中将、「なにがしは、者の物語とて、「いと忍び見そめたりしさてもべかりけはひなりしか

     アップ

自力での現代語訳が難しい場合は、

下のリンクも復習してね♪

 

 

本日の古語~過去記事リンク~

中将

なにがし(某)

痴者(しれもの)

物語(ものがたり)

む(助動詞)  

とて

いと

しのぶ

見る

そむ

たり(助動詞)  たり②

し(識別)

き(助動詞)

人②

の(格助詞)

さ(指示語)

つべし(確述用法)

べし①  べし②  べし③

なり(識別)

ば(接続助詞)

 

あいでしたラブラブ

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月…イラスト訳

火…イラスト解釈

水…重要古語


木…イラスト訳

金…イラスト解釈

土…重要古語


日…アメンバー記事

 

この更新になるよう、努力していきます☆

σ(^_^;)

 

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【帚木247-2】イラスト解釈

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