【帚木247-3】けはひ(気配)とは☆
こんにちはあいです。
中国本土で連日続く反日デモ。。。
隣国として、多くを学んできた日本にとって、
非常に悲しい気分が湧いてきてしまいます。
【今回の古文単語】
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■【中将】…頭中将のこと
■【なにがし】…ここでは、私のこと
■【痴者(しれもの)】…ばか者、愚か者
■【物語】…体験話
■【む】…意志の助動詞「む」の終止形
■【~とて】…~と言って
■【いと】…たいそう
■【忍ぶ】…忍ぶ、こっそりとする
■【見初む】…つき合い始める
※【見る】…付き合う、恋愛関係を保つ
※【初む】…~し始める
■【たり】…完了の助動詞「たり」の連用形
■【し】…過去の助動詞「き」の連体形
■【の】…主格を表す格助詞
■【さても】…そうであっても
■【つべかり】…きっと~できるはず
※【つ】…強意の助動詞「つ」の終止形
※【べかり】…可能の助動詞「べし」の連用形
■【し】…過去の助動詞「き」の連体形
■【けはひ】…気配、様子
■【なり】…断定の助動詞「なり」の連用形
■【しか】…過去の助動詞「き」の已然形
■【(已然形+ば】…~ので(確定条件)
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今日の古語詳解は、「けはひ」☆
では行ってみよ~♪
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「けはひ(気配)」という古語は、
現代でもよく見かけることばですよね♪
「その場の空気」に「気を配る」というニュアンスで、
中国から入ってきた漢語ではなく、
日本独自で作られた和語なんですよね!
ヘ(゚∀゚*)ノ
【けはひ(気配)】
①その場の気分、様子
②ほのかに漂ってくる香り、物音
③人から感じ取られる気品、風格
(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
この語は、「気(け)」+「這い(這(は)うの名詞形)」が語源であると言われています。
(気配ーWikipediaフリー百科辞典 より)
この「けはい(けわい)」という語は、
何となく感じられる様子がメインの意味内容☆
そして、その「様子」の中味としては、
視覚というよりも、むしろ
聴覚・嗅覚・触覚などで感じた様子や、
人の言動から感じ取られる人柄や気品、
また、名残や面影といった余韻も含みます☆
つまり、
その場からかもし出される雰囲気☆
(●^_^●)
頭中将は、この女性の愛すべき点として、
「顔が美しい」とか、「性格が良い」とか、
具体的な美点を示しているのではなく、
さても / 見 / つ / べかり / し / けはひ / なり / しか / ば
そうして / 恋愛関係を保っていく / ことができる / はず / だった / 気配 / であっ / た / ので
一語一語とらえようとすると、重要な文法に惑わされ、
なかなか文意がつかめないところですが、
「けはひ」の一語で、頭中将が何を言わんとしているのかが見当つくんです。
イメージ湧きましたか??
中国国民も、日本の「けはひ」をつかんでほしい!と、
強く願う今日このごろです。。。
よろしくどうぞ☆
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木247(原文)
中将、「なにがしは、痴者の物語をせむ」とて、「いと忍びて見そめたりし人の、さても見つべかりしけはひなりしかば、
自力での現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■中将
■とて
■いと
■しのぶ
■見る
■そむ
あいでした
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月…イラスト訳
火…イラスト解釈
水…重要古語
木…イラスト訳
金…イラスト解釈
土…重要古語
日…アメンバー記事
この更新になるよう、努力していきます☆
σ(^_^;)
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