◆頭中将(とうのちゅうじょう)◆
■頭中将(とうのちゅうじょう)
左大臣と正妻(桐壺帝の姉宮)との間に生まれた長男。
葵の上と光源氏が結婚したため、光源氏の義兄となります。
光源氏が12歳で元服し、妹葵の上と結婚、左大臣が光源氏の後見となってからは、
頭中将は年長の親友であり、また政治・恋の良きライバルとなりました。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「頭中将」は通称(役職名)です。
源氏物語の始めには、「蔵人少将」として登場し、
かの有名な「雨夜の品定め」の段(帚木)では、
出世して「中将」としての名が出てきます。
こんなふうに、『源氏物語』では、具体的な本名が出されていないぶん、
役職名や通称で語られているのがほとんどです。
よって、地位が上がれば、官職の名も変わっていくんです^^;
ですが、「名前が変わる」ということに慣れていない、現代人の私たちには、基本的な通称がほしいワケで…^^;
そこで、彼が重要人物となる「夕顔」の巻で、
彼の官職が「頭中将」であるため、
源氏物語全巻通して、「頭中将」と呼んでいます。
でも実は…
この頭中将、のちにはどんどん出世して、
しまいには、太政大臣までなっちゃうんですよぉ!
Σ(・ω・ノ)ノ!