【桐壺242-③】助動詞「たり」の意味☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺242-③】助動詞「たり」の意味☆

こんばんはラブラブあいです。

 

明日は地蔵祭りです!

お客ごとが多いですが、頑張りまーす!

みなさんも、受験勉強がんばってくださいね♪

(●´エ`●)


 

さて…☆


 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【大殿の君】…左大臣の姫君

■【をかしげなり】…趣深い様子である

■【かしづく】…大切に育てる

■【れ】…受身の助動詞「る」の連用形

■【たる】…存続(完了)の助動詞「たり」の連体形

■【見ゆ】…見える、思われる、感じられる

■【(已然形)+ど】…~が(逆接)

■【(心に)つく】…心惹かれる、心に寄り添う

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

今日は、助動詞「たり」についてです☆

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

助動詞「たり」は、これまで何度も出てきましたね♪


 

【たり】

①~た、~てしまった【完了】

②~ている、~てある【存続】


 

「り」と「たり」は、接続は違いますが、意味は同じなので、

よく一緒に説明されたりもします。


 

■(活用語の連用形)+「たり」

■(四段の已然形、サ変の未然形)+「り」


 

つまり、

 

■行き/ たり

■行け / り

   アップ

この両方が、同じ意味になるということです。

(o^-')b


 

※もちろん、言葉が違うので、多少のニュアンスの違いはありますが^^;

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

さて。

今回は、文法的意味の説明です。


 

私は、よく高校時代に、

過去問等で自己採点してるとき、

 

あれっ?ここは、明らかに【存続】の意のはずなのに、

答えには、【完了】って書いてあるぅ!

(°Д°;≡°Д°;)

源氏物語【イラスト訳】で古文・国語の偏差値20アップし、大学受験に合格する方法
 

…と、細かい所で、思考回路がグルグルと、

時間を潰してしまってましたが…^^;


 

あなたは、こんなところで、時間を費やさないでね♪

(^▽^;)


 

「たり」は、辞書には【完了】として書いてあります。


 

①【完了】…~ている、~てある

 「継続」(引き続いて行われている)

②【完了】…~ている、~てある

 「結果の存続」(引き続いてその結果が存在している)

③【完了】…~た、~てしまった

 「完了」(すでに終わっている)


 

つまり、

英語の【現在完了(be動詞+過去分詞)】と、同じ用法なんです!

w川・o・川w


 

英語でも、中学の頃、

なぜ、「現在完了形」なのに、

【完了】【継続】【経験】と、3つも意味があるの?

と思ったりしていましたが…;

!(´Д`;)


 

単に、今の日本語が、そう分けているだけなんですよねぇ;

(;゚;∀;゚;)


 

なので、学校では、「この場合は、【存続】です!」などと教わりますが、

入試問題の解答には、辞書の通り、【完了】と書いてあるんです!

(●´エ`●)


 

なので、「たり」の入試対応は、

 

■訳出の問題では、「完了」、「存続」の意を、きちんと区別する。

■意味を答えるときは、【完了】と書くこと。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ちなみに、現代で用いる、「~たり、…たり」という、並列の意味は、中世以後の用法です。

 

古文での並列は、「行き戻り」など、他の完了の助動詞(「つ」「ぬ」)を用いるので、お間違えのないように♪

(o^-')b

 

☆その他の重要古語☆
「大殿の君」についてはこちら→

「をかし」についてはこちら→

「かしづく」についてはこちら→

「見ゆ」についてはこちら→

「る(れ)」の識別についてはこちら→

※重要古語一覧はこちら

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

【古文】

「…大殿の君、いとをかしげにかしづかれたる人とは見ゆれど、心にもつかず」

     アップ

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪

 

 

【桐壺242-①】イラスト訳

【桐壺242-②】イラスト解釈


ーーーーーーーーーーーーーー

あいでしたラブラブ