【桐壺117-③】「見ゆ」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺117-③】「見ゆ」

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■【かう】

■【しも】

■【見え(見ゆ)】

■【じ】

■【思し静む】

■【さらに~(打消)】

■【え~(打消)】

■【~あへず】

■【~させたまふ】

■【御覧じ初む】

■【し(き)】

■【さへ】

■【かき集む(掻き集む)】

■【よろづ(万)】

■【思し続く】

■【られ(らる)】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

今日は、いっぱい重要語が出てきましたよね~;;

 

でも、またいずれ、出てくる語ばかりですので、今回も1つだけ説明して締めくくります。

 

今日は「見ゆ」のお話です☆

 

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【見ゆ】

①見える

②感じられる

③見られる

④見せる

 

「見ゆ」と「見る」を、ごちゃまぜにしてしまう人もいるので、まずそこに注意が必要です。

 

「見る」

…マ行上一段活用

 

「見ゆ」

…ヤ行下二段活用

 

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見ゆ」は、「見」に、上代の助動詞「ゆ(受身・可能・自発)」がくっついたものと考えられています。

 

なので、どの意が強く表れるかによって、意味が分かれるんですよね~><

 

さらに、使役の意もあるので要注意!

 

【見ゆ】

①見える

②感じられる

③見られる

④見せる
 

とにかく、「見ゆ」が出てきたら、基本的な「見える」の意で訳出してみて、おかしかったら、直前のつながりから、訳し分けしてみるとよいでしょう。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【かう】…こう、このように

■【しも】…(強調)

■【見え(見ゆ)】…見せる

■【じ】…~まい(打消意志)

■【思し静む】…お気持ちを静める

■【さらに~(打消)】…まったく~ない(全否定)

■【え~(打消)】…とても~できない(不可能)

■【~あへず】…~しきれない

■【~させたまふ】…~あそばす

■【御覧じ初む】…初めてお目通りになる

■【し(き)】…過去の助動詞

■【さへ】…~まで

■【掻き集む】…あれこれ集める

■【よろづ(万)】…すべて、いろんなこと

■【思し続く】…思い続けなさる

■【られ(らる)】…自然と~される(自発)

     ダウン

【原文】

いとかうしも見えと、思し静むれど、さらに忍びあへさせたまは御覧じ初め年月のことさへかき集めよろづに 思し続けられて、

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

最後に、今回出てきた重要語と本文を照らし合わせ、自力で訳出できるか確認しておきましょう。

あいでしたラブラブ

 

【桐壺117-①】イラスト訳

【桐壺117-②】イラスト解釈