【桐壺215-③】古文単語~指示語「さ」☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺215-③】古文単語~指示語「さ」☆

こんばんはラブラブあいです。

 

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■【内裏】…宮中、ここでは帝のこと

■【けしき】…様子、そぶり、意向

■【賜はる】…いただく、頂戴する

■【~せたまふ】…~あそばす(最高敬語)

■【り】…完了の助動詞「り」の連用形

■【さらば】…それならば(「さ」+「あら」+「ば」)

■【折(をり)】…~時

■【後見(うしろみ)】…後見役

■【なかめり】…ないようだ(「ん」(撥音便)の省略)

■【添ひ臥し】…元服の夜に添い寝する公卿の娘

■【もよほす】…催促する、せきたてる

■【さ】…そのように(指示語)

■【思す】…お思いになる(「思ふ」の尊敬)

■【たり】…完了の助動詞「たり」の終止形

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今日はこの中から、「さ」についてお話します☆


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「さ」とは、【そのように】という意味の指示語です!

 

今回、

 

さ / 思し / たり。


…と、直後に明らかな動詞があるので見分けやすかったですが、

 

「さもなかりしものを」みたいに、平仮名ばかり続いている文節では、ちょっと見分けにくいと思いますので、古文の中で慣れていってくださいね♪

(※平仮名ばかりの部分の解釈についてはこちら


 

あるいは、今回も出てきた「さらば」や、現代でも用いられる「さようなら」などの連語の形でもよく出てきます。

まとめて押さえておいてくださいね♪


 

【さらば】→さ / あら / ば

そうあるならば、それならば

 

 

【さようなら】→さ / よう / なら

そのようなら、それでは(失礼します)

 


【さしも】→さ / しも(強調の副助詞)
そんなに、それほど(「さ」の強調形)

※(下に打消を伴って)それほど~ない

 

 

【さて】→さ / て(単純接続)
…そういう状態で、そこで

 

 

【さながら】→さ / ながら(並行~のままで)
そのままの状態で、ことごとく、すっかり

※(下に打消を伴って)まったく~ない

 

 

【さも】→さ / も(強調の係助詞)
そのようにも、いかにも、まったく

※(下に打消を伴って)それほどにも~ない

 

 

【さらぬ】→さ / あら / ぬ
そうではない、それほどでもない

※「避らぬ(さらぬ)」もあるので注意)

 

 

【さる】→さ / ある

そのような、しかるべき、相当な

 

 

【さるは】→さ / ある / は
それというのも実は(順接)、そのくせ実は(逆接)

 

【さるべき】→さ / ある / べき
しかるべき、適当な、そうなる運命の

 

【されば】→さ / あれ / ば
だから、それゆえ、さて

 

ふ~^^;

調子に乗って、羅列してしまいましたが;;

 

古文解釈の中で、「さ」という指示語、または「さ」を伴う連語が出てきたら、このページに出てきた「さ」を頭の中で反芻してください。


 

もちろん、「さ」の連語はもっとありますが、

基本のこれだけを押さえていれば、あとは、つながりの助詞などから、容易に文脈判断ができますよ♪

(o^-')b

 

☆その他の重要古語☆
「けしき」についてはこちら→

「せたまふ」についてはこちら→

「たまへり」についてはこちら→

「なかめり」についてはこちら→

「添ひ臥し」についてはこちら→

「させたまふ」についてはこちら→

指示語についてはこちら→

「思す」についてはこちら→

「たり」についてはこちら→

重要古語一覧はこちら

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【古文】

内裏にも、御けしき賜はらせたまへりければ、「さらば、この折の後見なかめるを、添ひ臥しにも」ともよほさせたまひければ、さ思したり。

     アップ

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪

 

 

【桐壺215-①】イラスト訳

【桐壺215-②】イラスト解釈


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あいでしたラブラブ