【帚木117-2】平安時代の物語について | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木117-2】平安時代の物語について

おはようございますラブラブあいです。

 

この【イラスト解釈】は、古文常識や識別問題などを書いています。

毎日読んで、基礎知識を定着させてくださいね♪



↓今日の源氏物語はコレ↓

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「…今思ふには、いと軽々しく、ことさらびたることなり。…」
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【源氏物語~これまでのあらすじ】

桐壺帝の御子である光源氏は、臣下に降格してからも継母である藤壺宮を忘れられないでいました。ある五月雨の降る夏の夜、宮中の宿直所で、光源氏は頭中将(源氏の義兄)と、女性論の話になり、そこに友人の左馬頭、藤式部丞が加わって、さらに話は盛り上がります。「品定め」とは、身分を定めるという意味。頭中将は、女性の身分を3つに分けます。それを受け、左馬頭は具体的な女性の話をしていきます。

今日の古文解釈は、平安時代の「物語」について

では行ってみよぉ~♪

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【物語(ものがたり)】

①話、会話、雑談

②平安時代から室町時代にかけて作られた散文の文学作品


 

特に①の意味が、受験によく出題されるので、

けっこう重要古語としての扱いがされていますが、

 

ここでは、②の、文学作品としての物語の意です。

今でも用いる「物語」の意そのままです。

(o^-')b


 

左馬頭は、前述で、

子どもの頃、女房に読み聞かせてもらった物語は、

 

当時はすごく「心が深いなぁ!」と感動したものだが、

 

「今思ふには、いと軽々しく、ことさらびたることなり。」


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ちなみに、忘れてはいけないのは、

左馬頭は、女性論をタラタラと展開しています。


 

つまり、この記述は、物語批評ではなく、

物語に出てくる女性の態度批評ということです!

(o^-')b


 

ここでは、『竹取物語』を、イラスト訳にて取りあげてみましたが、

 

けっして『竹取物語』が、軽薄でわざとらしい作品ということではないですよ~^^;


 

『竹取物語』は、『源氏物語』の「絵合」の巻で、

「物語の出できはじめの祖(おや)」と称されています。


 

この文献から、『竹取物語』は、日本で最初に作られた物語である、というふうに言われていますが、

 

実際、分からない部分も多いため、

もしかすると、他にも作品があったのかもしれないですね^^;


 

ちなみに、平安前期の物語作品としては、


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ここまでの流れを、「源氏物語」以前の物語として、

 

歌物語】…「伊勢物語」、「大和物語」、「平仲物語

作り物語】…「竹取物語、「宇津保物語、「落窪物語

 

この2つのジャンルに分けて、

3つずつ、6作品を覚えておきましょう!

よく入試に出ますよ♪

(o^-')b


 

今回取りあげた『竹取物語』の主人公は、

あなたもご存じの、かぐや姫


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5人の貴公子の話は、中学の時に勉強したと思いますが、

その後も、かぐや姫は、天皇陛下と、ビミョーな関係のまま、月に帰っちゃうんです;


 

「今思ふには、いと軽々しく、ことさらびたることなり。」


 

そんな「竹取物語」のかぐや姫を念頭に置いて、

当時の平安貴族たちは、この部分を読んでいたのかもしれませんね。


 

今でも、そんな作品ってありますか?

小学校のころ、「これは!」と思って感動した作品も、

今読むと、なんだかわざとらしく思えるもの…


 

現代では、漫画、純文学、大衆文学、コバルト…

読む世代によって、詳細にジャンル分けされていますので、

 

あんまり、こういうことも、なくなってきてると思いますが^^;

 

(o^-')b

 

今回のイラスト訳はこちら→

 

 

あいでしたラブラブ

 

※夕方5時ごろに、【本日の重要古語】を更新しますね♪