このコーナーでは、私が東海道五十三次を
京都から江戸(東京)に向かって、
ちびちびと歩いている記録を、
文と写真でつづっています。
まずは「(徒歩で)日本橋に到達する」を
第1目標に掲げて、頑張っています!
=
これまでの旅の記録は、
この記事の一番最後の一覧からどうぞ!
三
ちょい和・東海道編です!
今回は坂下(さかした)宿の散策です。
~
坂下宿は・・・
江戸を出発して四十八番目の宿場です。
本陣3軒、脇本陣1軒、旅籠は51軒、人口500人余と、
なかなか大きな宿場町だったようです。
また、鈴鹿峠のふもとにあった事から、
江戸から来た人たちは、ここで休泊して
難所と言われた峠越えに備えました。
江戸時代は多くの人で賑わった坂下宿ですが、
明治期に草津~名古屋間に鉄道が開通しました。
その際、鈴鹿峠は蒸気機関車に不向きで
鈴鹿を避けるルートに線路が敷設されました。
鉄道の開通で人の流れも変わって行き、
坂下宿は次第に衰退していきました。
当時の面影は、本陣跡や脇本陣跡を示す石碑が
残っている程度です。
歌川広重「東海道五十三次の内・阪の下」
(著作権フリー素材使用)
広重は、坂下宿の風景として筆捨(ふですて)山と
ふもとから山を眺める人達を描いています。
名前の由来は、室町時代に画家の狩野元信が、
眺望の良いこの山を描こうとした所、
山の風景が刻々と変わるため描くのを
諦めて筆を捨てた、と言われています。
この絵でも、茶屋から旅人が素晴らしい景色を
眺める様子が描かれています。
続いて移動ルートを確認します!
< おおまかな流れ >
①小竹屋脇本陣(わきほんじん)跡
②梅屋本陣跡
③大竹屋本陣跡
④松屋本陣跡
➄「鈴鹿馬子唄(まごうた)発祥の地」碑
⑥鈴鹿峠自然の家
⑦鈴鹿馬子唄会館
では、本編をどうぞ
日時:4月16日(日) 天気:
ハイ、今回は坂下宿の散策です。
散策開始時刻は 12:33 です。
最初のチェックポイントは
小竹屋脇本陣跡。
本陣は、大名や参勤交代の人が宿泊していました。
しかし大名行列の人が多かったり、宿泊客の日程が
重なる事もよく有り、本陣だけでまかないきれないので、
脇本陣でも対応したりしていました。
本陣は一般庶民は利用出来ませんでしたが、
脇本陣は利用可でした。
小竹屋脇本陣跡の近くにあった法安寺
前回の記事にも載せましたが、桜がキレイに咲いていました。
ちなみに法安寺の入口の山門、
実は、松屋本陣が取り壊される際に、本陣の門を
こちらに移築しました。
人でにぎわった時代を懐かしむかのように
桜が美しく咲いていました。
入口で手を合わせ、次に進みます。
旧東海道を挟んで、法安寺と反対側に・・・
まもなく見えたのが、梅屋本陣跡。
本陣の説明をする案内板などはありません。
石柱のみです
左奥に見えている茶畑を見ながら歩くと、
今度は大竹屋本陣跡。
こちらも説明なしで石柱のみ。
2度ある事は3度ある・・・
こちらが松屋本陣跡。
先に説明をしてました、法安寺の門は、
もともとココにあったわけですね。
せっかくなんで、少し後ろにあった
桜を一緒にパチリ
の3軒の本陣、後で気付いたんですが、
「松屋」「大竹屋」「梅屋」で・・・
松竹梅になってたんですね〜
粋(いき)な計らいですね。
この後、しばらくの間は林道といった感じの
ごくごく普通の道路を歩きました。
15分ほど歩いて、発見したのが
最初に紹介した、広重の絵がプリントされた
坂下宿の案内板。
そして、近くには
「鈴鹿馬子唄発祥の地」石碑が。
鈴鹿馬子唄は、馬を連れて峠を越える人達の間で
いつしか歌われていた唄。〜
坂は照る照る 鈴鹿はくもる
あいの土山 雨が降る
(鈴鹿馬子唄より引用・抜粋)
続いて目の前に飛び込んできたのが
東海道の宿場の名が刻まれた柱が、
順に道路に沿って並んでいました。
の写真の右側に見えているのは
鈴鹿峠自然の家。
元々は、坂下尋常(じんじょう)小学校でしたが
昭和54年に廃校になりました。
今は、青少年研修施設として利用されてます。
道路の反対側は
鈴鹿馬子唄会館です。
私も含め、初めてを目にする人は
なんじゃこりゃー・・って思いますよね。
この不思議な形の建物はホールで、
研修室や展示コーナー等がある隣の建物とは
中でつながっていました。
鈴鹿馬子唄や鈴鹿峠の歴史を学ぶ事が出来ます。
この馬子唄会館の中で昼食を摂れれば、
とか考えていましたが、その様なスペースは
残念ながらありませんでした。
再び外に出て、周囲をキョロキョロ
先ほどの小学校の、グラウンドの端に
腰掛けられる場所がありました。
失礼して、そこで事前準備した昼食を
頂きました。
5分ほどでチャチャッと食事を済ませ、
次の宿場(関宿)に向かったのでした。
おしまい
< 坂下宿散策まとめ >
歩行距離:1.35km
所要時間:0時間42分
(スマホアプリ「Runtastic」にて計測)
次回の東海道編は、坂下宿を出発し
関宿を目指してウォーキングします。
以上、坂下宿散策でした。
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<ちょっといい和 ~東海道編~>
これまでの道程
Take.15 < 東海道編 1 >
・・・三条大橋周辺散策
Take.21 < 東海道編 2 >
・・・三条大橋→大津(前編)
Take.22 < 東海道編 3 >
・・・三条大橋→大津(後編)
Take.23 < 東海道編4 >
・・・大津宿周辺散策(前編)
Take.24 < 東海道編5 >
・・・大津宿周辺散策(後編)
Take.25 < 東海道編6 >
・・・大津宿→草津宿(前編)
Take.26 < 東海道編7 >
・・・大津宿→草津宿(後編)
Take.28 < 東海道編8 >
・・・草津宿周辺散策(前編)
Take.29 < 東海道編9 >
・・・草津宿周辺散策(後編)
Take.32 < 東海道編10 >
・・・草津宿→石部宿(前編)
Take.33 < 東海道編11 >
・・・草津宿→石部宿(後編)
Take.38 < 東海道編12 >
・・・石部宿周辺散策(前編)
Take.39 < 東海道編13 >
・・・石部宿周辺散策(後編)
Take.40 < 東海道編14 >
・・・石部宿→水口宿(前編)
Take.41 < 東海道編15 >
・・・石部宿→水口宿(後編)
Take.42 < 東海道編16 >
・・・水口宿周辺散策(前編)
Take.42 < 東海道編17 >
・・・水口宿周辺散策(後編)
Take.45 < 東海道編18 >
・・・水口宿→土山宿(前編)
Take.46 < 東海道編19 >
・・・水口宿→土山宿(後編)
Take.48 < 東海道編20 >
・・・土山宿周辺散策(前編)
Take.49 < 東海道編21 >
・・・土山宿周辺散策(後編)
Take.51 < 東海道編22 >
・・・土山宿→坂下宿(前編)
Take.52 < 東海道編23 >
・・・土山宿→坂下宿(後編)