「モール温泉」とは何か?…NOTE小池静一著「温泉の底力」(1)Ver17.11過去記事更新版 | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

「モール温泉」とは何か?…NOTE小池静一著「温泉の底力」(1)Ver17.11過去記事更新版



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ゆとりの郷 にいざ温泉

埼玉県新座市本多2-1-5 TEL. 048-479-4126
□外部リンク参照
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「美肌の湯」と称される源泉は、ナトリウム-炭酸水素塩の天然温泉でお肌に優しいだけでなく、しっとりとした肌感覚を味わえる!
まさに、美肌のための天然温泉。。。
地下1500mから毎分300ml湧き出で、その褐色の湯
太古の海水が変化したものと考えられている。
低張性の湯は、
お肌に負担をかけず、弱アルカリ性のお湯は肌をすべすべに・・・
つるつる&うっとり、、、

【効能】
経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、 慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など

源泉名/新座温泉
掘削深度/1500m
泉温/26.0℃
湧出量/300 L/min (動力揚湯)
知覚的試験/暗褐色・澄明・無味・無臭
PH値/8.0 (ガラス電極法)
泉質/ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・低温泉)


新座温泉は、ワイン…と言うよりは紅茶みたいな赤褐色のお湯


(=「モール系温泉」)です!



モール泉(モールせん)


植物起源の有機質を含んだ温泉のこと。
モール温泉ともいう。
モールとは、ドイツ語で湿原(Moor)のこと。
昭和初期には十勝川温泉を含め世界で2箇所しかないと言われていた。
しかしその後各地でモール泉が確認されている。

ちなみに、「モール泉」とは、温泉法に基づくの療養泉の分類についての泉質とは全く別の概念であり、温泉の分類上では単純温泉や塩化物泉などであり、効能などはそれぞれに準じる。
石炭の形成途上であり炭化が進んでいない泥炭や亜炭層から源泉を汲み上げるため、植物起源の有機質を多く含み、肌に触れるとツルツルとした感触があるのが特徴だが効能としては認められていない。

湯色は飴 - コーラ色を呈し、透明度が極めて低い湯もある。

本ブログ内で扱う上記以外のモール泉事例
■本ブログ内関連記事(越谷「ゆの華」編)参照
■本ブログ内関連記事(柏「みのりの湯」編)参照
■本ブログ内関連記事(川崎・溝口「喜楽里」編)参照
■本ブログ内関連記事(茨城・境「御老公の湯」編)参照
■本ブログ内関連記事(君津「四季の湯」編)参照
■本ブログ内関連記事(深大寺「湯森の里」編)参照
■本ブログ内関連記事(さいたま「小春日和」編)参照
■本ブログ内関連記事(千葉「蘭々の湯」編)参照
■本ブログ内関連記事(川口「スパロイヤル」編)参照
■本ブログ内関連記事(高井戸「美しの湯」編)参照
■本ブログ内関連記事(国立「湯楽の里」編)参照
■本ブログ内関連記事(スパ・リブール ヨコハマ編)参照
■本ブログ内関連記事(袖ケ浦「湯舞音」編)参照
温泉の底力



¥1,470

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【書誌情報】


小池静一「温泉の底力 日本を元気にする極上の愉しみ」2009年 祥伝社



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■NOTE/小池静一著「温泉の底力」・・・(1)


■NOTE/小池静一著「温泉の底力」・・・(2)


■NOTE/小池静一著「温泉の底力」・・・(3)


■NOTE/小池静一著「温泉の底力」・・・(4)




【p.17】
団塊の世代の人々・・・・・

どんな小さな会社でも、社員旅行は欠かせないものになる
「わが社の旅行は九州です」などと、リクルート活動にも使われるようになると、これはもうブームになっていく
(年に1回だけだが…費用の問題も含め、個人ではなかなか実現できなかったことであるということに意義があった)

「当時(バブル時代まで)は、お客の誘致に困ることはまったくなかったのです。
旅行代理店に任せている枠も、個人として買い戻すこともしていました。
それでもすぐに、部屋は予約でいっぱいに…」

殺到する予約申し込みをさばくために、旅館は改装競争に走る。
なにしろ団体客は、実に効率の良い商売になるからだ。
銀行としても安心して資金を貸し付けるので、温泉地に新しいビルが次々と建てられていく。。。

(しかしながら、、、)
最近は、社員旅行は群れることを嫌う若い人たちから敬遠され、はやなくなった・・・・・


【p.18】
利用者側から見た「温泉を選ぶ3大条件」
旅館組合である「日本観光協会」のアンケート調査より、、、

1位/「温泉そのもの」
2位/「温泉情緒」
3位/「自然環境」

つまり利用者は、
温泉そのもの(源泉の良さ)には最もこだわりつつ、
宿の中に閉じこもるのではなく外に出て
温泉地をまるごと味わい、楽しもうとしている

“温泉に行く建前は湯治でも、
 本音の期待はそこで繰り広げられる楽しい交流の時間”

■本ブログ内関連記事参照

ちなみに、、、
「最も印象に残った温泉地」「今後最も行ってみたい温泉地」トップは草津
(近年不動の首位)




【p.31】
入浴が仏教と深く結びついたことは、
その後の温泉の発展にとっても結構大きかったと考えられる・・・

お寺では、一般庶民に無料の慈善事業として
入浴を施すという「施浴」を始める
(庶民に布教する有効な方策?)

「あー、、極楽、極楽♪」
ぬるま湯温泉



【p.43】


日本人が温泉に求めているもの・・・


夏目漱石「草枕」…熊本・小天温泉…より、、、


つるつる & うっとり 




【p.46】
伝統的な湯治場のスタイル…
共同浴場の周りには宿が次々と建てられていくものの、
その宿に内湯は造らない
温泉に入るときは宿から通って
近くの共同浴場を利用するのが当たり前
の姿…

自炊が原則なので、
食材を売りに来る近郷の農民や漁民も出てくる。

温泉地に市場=「朝市」の始まり(現代残存例/山形・肘折温泉)

温泉宿の中に内湯が造られるのは、かなり後になってから、、、

現代でも「外湯文化」が残存…
(青森・温湯=ぬるゆ温泉、島根・温泉津=ゆのつ温泉、山口・俵山温泉)


【p.48】
銭湯の始まり…室町時代末期
(全国どこでも見られるようになったのは鎌倉時代~?)

江戸の銭湯の始まり
「風呂屋」…1591(天正19)年、現在の東京駅近くの銭瓶=ぜにかめ橋

1617(元和3)年にはすでに、江戸の町ごとに『蒸し風呂形式』で存在?

ほどなく、湯を沸かして浴槽に入れて入浴させる店が増えてくる
湯治場の温泉は、ほとんど湯船での入浴が普通だったので、そういう要望が強くなってきた?
(「湯屋」の登場)

すなわち、現在の銭湯=「湯屋」の形態



【p.50】
「温泉」と「宿場」の、明確な役割分担・・・
旅籠=「宿場宿」=「1泊」が原則
温泉=「湯治宿」=1週間単位の「連泊」が原則

1805(文化2)年「一夜湯治事件」で原則が崩壊
(箱根湯本温泉のある宿で慣習を破る)
   ↓
(場所が街道筋なので?…奉行所は「お構いなし」の判決)

一般客=湯治目的以外の客も温泉に押し寄せる
(次第に温泉湯治場に、歓楽的要素が増える)



【p.52】
ヨーロッパの温泉=古代ローマ時代
歴代の皇帝達は、市民に対して人気取り政策を打ち出さなければならない
(大きな公共事業=大公衆浴場の運営)

古代ローマ時代の大公衆浴場
・浴場は温、熱、冷の3種類あり、マッサージの設備もある
・運動場や図書室、ゲームコーナー、庭園などを併設した総合リゾート施設
・元老院議員から奴隷まで身分に差をつけずすべての人に開かれる
・もとからある体の抵抗力を高める事を重視

帝国の衰退=温泉場の衰退
・国教=キリスト教の普及が追い討ちをかける?
  (公衆浴場=退廃堕落の象徴視化される)
・梅毒、ペストの温床と誤解される
・お湯を沸かす燃料=木材価格の高騰

お風呂嫌い(シャワーで済ます)ヨーロッパ人像を構築



警「美」報 告 書 ☆彡 .......................... 街と電車と時々グルメ ▼CAMMIYA-温泉貯蓄形態模式図

温泉貯蓄形態模式図

「火山地域」から出る温泉と
「非火山地域」から出る温泉の違いを示した図
“モール温泉”の事例は、もちろん後者に属す。
出典:□(外部リンク)ドリコ株式会社の公式HP


【p.72】
近年の研究では、
地上に降った雨がお湯の元で、その雨が地中で温泉水に変身して
再び湧き出してくるという循環説が通説・・・

地面にしみ込んだ雨は、時間をかけてジワジワと、
温泉の成分となるミネラル分を溶かし込みながら、
地中深くまで下りて行く
地中は深くなれば深くなるほど圧力も高く
やがてマグマで温められたお湯は、
その圧力によって岩の隙間を通って地上に噴き出す。

山形県「赤湯温泉」「湯野浜温泉」…
(道路舗装で雨が地面にしみ込まない→お湯の湧出が近年減少)




【p.73】
自然湧出の伝統的な温泉地のお湯だまりは地下500mあたり・・・

雨がそこまでしみ込むのに50年




【p.78】


有馬温泉(兵庫県)


「金泉」と呼ばれる真っ赤なお湯で知られるが、


湧出直後の源泉は、透明に透き通ったお湯。。。



その透明な源泉のお湯に、錆びて真っ黒に変色した銀のスプーンを浸すと


たちまち元の銀色の輝きを取り戻す!→「還元力」


(赤く変化したお湯には、その力は無い)



有馬温泉に限らず、、、


湧出したばかりの温泉はすべて還元系であって


美肌効果は高いが


塩素を加えた温泉水は酸化系に変わり


むしろ肌の老化を促す






【p.86】
入浴後いつまでも温かいのは
体の表面を温泉の成分が覆い熱の発散を抑えてくれるから・・・
(入浴後にシャワーで体を流すのでは意味がない?)




【p.91】
温泉の分類

1、「泉温」による分類
  ・冷鉱泉/25℃未満
  ・低温泉/25℃~34℃未満
  ・温泉/34℃~42℃未満
  ・高温泉/42℃以上
2、「pH値」による分類
  ・酸性/pH3未満(←つるつる
  ・弱酸性/pH3~6未満
  ・中性/pH6~7.5未満
  ・弱アルカリ性/pH7.5~8.5未満
  ・アルカリ性/pH8.5以上(←ぬるぬる
3、「浸透圧」による分類
  ・低張性/8g未満(←日本の温泉のほとんどはこれに該当)
  ・等張性/8~10g未満
  ・高張性/10g以上




【p.94】


温泉分析表の着目点→「温度」「pH値」「成分総計


成分総計1300mg以上の温泉は、保温効果が高いらしい・・・






【p.96】
療養泉のなかでただ1つ、
炭酸泉についてはかなり医学的な研究が進んでいる・・・

湯船に浸かっていると
体の中に炭酸ガスが入り込んで抹消血管を拡張させ、血流を良くする

「飲泉ができる」温泉(四方、伊香保…ともに群馬県)




【p.101】
日本と欧州の温泉利用法における違い
(欧州諸国)
ドイツ…全人口の12%が最高
欧米全体でみると全人口の1%が利用しているに過ぎない

(日本)
温泉地数3000箇所、国民1人当たり年間1回以上利用

国民の浸透具合では日本のほうが上回っているが、
利用内容の「質」を比べると、
治療面1つ取っても欧州の温泉の方がはるかに充実・・・・・

第2次世界大戦後、欧州各国では
温泉療法の治療的な側面を認めて社会保険制度を整え
その費用の一部を国が負担
(健康保険が適用!)
(源泉のお湯はなるべく空気に触れないように設備を整える)
(熱いお湯は水で薄めることなく熱交換器を使って温度を下げる)