今回は、クモハ211-5000用の屋根板加工に着手したところ、何かと気になることがありました。
 
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クモハ211-5000番台の屋根板加工に着手しました。
 
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上段から未加工のクモハ211-1000番台用の屋根板、中段がクモハ211-5000番台用に加工着手した状態、下段が加工の終わっているクハ210-5000番台用です。
 
クモハ211-5000番台用とするため、クハ210-5000番台の屋根板加工と同様に、無線アンテナをニッパーで切り落とすと共に、集中形クーラー(AU75)を取り外して取付穴を埋め、前から1番目・3番目の角形ベンチレーターを糸鋸で切り取りました。この後、2番目の角形ベンチレーターを前方に移設すると共に、4番目のベンチレーターと元クーラーのあったビードのない屋根部分とを反転することになります。
 
更に、クモハ211はパンタグラフを搭載しています。クモハ211-5000番台も、当初はPS16系の菱形パンタを搭載していましたが、今ではシングルアーム形パンタに改装されていますので、模型でもシングルアーム形を搭載することにします。
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上段からクモハ211-3000番台(長野色)にはシングルアーム形パンタ(PS33C)、中段のクモハ211-1000番台には菱形パンタ(PS16A)、GM製のクモハ211-5000番台にはシングルアーム形パンタ(PT71D)が装着されています。
 
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パンタグラフを取り外して、パンタ取付穴を確認します。
 
 
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中段の屋根板にシングルアーム形パンタを装着するには、上段装着のKATO製PS33Cならば取付穴を直角方向に開け直して取付台を追加すれば良く、下段装着のGM製PT71Dならば取付台の追加のみでいけそうです。
 
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上段のPS33Cの装着状況です。パンタを折り畳んだ際に折れ曲がる肘は、避雷器とは際どいところで接触を回避できています。
 
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中段の屋根板にGM製PT71Dを装着した状況です。パンタを折り畳もうとすると折れ曲がる肘が避雷器と接触して、これ以上は降下させることが出来ません。2枚前の画像で確認できますが、GM製の屋根板では避雷器の位置がKATO製の屋根板より前方(パンタ中心から比較すると1..5mm前方)に設置されており、折り畳みを可能としてあります。KATO製の屋根板でも避雷器の取付位置を前方に変更すれば、GM製PT71Dが装着可能になります。
 
一方、各パンタの台枠形状がかなり異なっています。
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上段はクモハ211-3000番台(長野色)のPS33C、中断はKATO製モハ285用(WPS28A?)、下段がGM製クモハ211-5000番台のPT71Dです。実車の形状をネット上に掲載された写真で確認すると、菱形パンタ交換用のGM製PT71Dが比較的近い形状でした。なお、クモハ211-5000番台屋根のビードですが、GM製屋根板のように中央の角形ベンチレター部分から後側(連結面側)にはビードがないので、KATO製屋根板を加工する過程で、折り畳み時に接触する避雷器を撤去して、離れた位置に別パーツを装着し直すことも簡単に出来ます。以上から、GM製パンタ(PT71D)が最有力候補になります。
 
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横から見た状況です。パンタシューを揃えて並べてあり、手前のGM製パンタ(PT71D)ではパンタ中心が2枚のシューの中間にあり、奥側2両のKATO製パンタ(モハ285用とPS33C)では左側のシューがパンタ中心になっており、大差はなさそうです。

 

更にネット上で2019年5月12日にJR東海静岡車両区の一般公開で展示されたシングルアームパンタの画像が投稿(インスタグラム)されていました。なんと、その姿はモハ285用と瓜二つです。静岡車両区には285系は配置されておらず、当初からシングルアームを装着している313系用(C-PS27A)の可能性が大ですが・・・。

 

KATO製313系と併結するために211系5000番台を作るという私の製作趣旨から、KATO製313系にも使用されているモハ285用パンタ(過去に購入済み)を採用すべきとも、併結時の見た目の統一感とストックパーツの互換性を優先して迷うところです。
 
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加工中の屋根板に、後方の211系3000番台(長野色)のPS33Cとシュー位置を合わせて、KATO製モハ285用パンタを仮置きした状態です。取付穴(4箇所の碍子下部)の前後関係を確認した結果、折り畳み時に避雷器に接触することなく取付可能です。
 
実車イメージからは、やはりGM製PT71Dの採用が妥当でしょうね。また、角形ベンチレーターの移設に際し、クハ210-5000番台とは異なる切継ぎ方法を試してみることにします。(続く)
 

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