松田聖子・神田正輝に「今のお気持ちは?」、“無配慮声かけ”をしたテレビ局のウラ事情
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/91191
1/7(金) 7:02配信416 現代ビジネス
神田正輝 あまり2人とも話すようなことではないので暫くの間そっと
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2021/12/21TBS NEWS
https://www.youtube.com/watch?v=dGGM3kVt2Es
「芸能デスク」という存在
昨年12月にホテル高層階からの転落で急逝した女優・神田沙也加さんの葬儀では、
両親である神田正輝と松田聖子に、一部マスコミから「いまのお気持ちは?」との質問が飛び、
ネット上では「無神経だ」などと批判が殺到。
ワイドショーなどの番組でも、出演者から「配慮に欠けている」との意見が多数あった。
日テレが失速したのは、「あの番組の打ち切り」が原因かもしれない
「火サス」終了以降、日テレと付き合いがなくなった俳優、制作会社は数え切れないという。
声をかけたのは、あるテレビ局のディレクターだったことが分かっているが、
後でわかったのは、実は同局の芸能担当人事の影響があったようなのだ。
この局では最近、芸能取材の責任者だった芸能デスクが、担当を退いていた。
「もし元デスクが担当をしていたら、スタッフにあんな声は絶対に飛ばさせなかったですよ。
今回の記者会見を仕切ったのはその方だったはずですし、大物タレントへの配慮を最大限する人ですから」と同局の情報番組スタッフ。
テレビ局の「芸能デスク」というのは、日頃、芸能ニュースを選別し、取り扱いを決める役割を担っている。
週刊誌で大きなゴシップが出ても、デスクが「ウチはこれはやらない」と伝えれば、
基本的にその局の各番組ではそのニュースを扱わないことになる。
取り扱いにゴーサインを出す場合も、「ここに配慮するように」という注釈を付けて伝える。
大きな話になると、各局のデスク同士が連絡を取り合い、談合的に方針を統一させることもある。
そして、一部ベテランの有能デスクになると、芸能イベントの仕切りまでやっているのだ。
たとえば、結婚発表や謝罪会見など、タレントの所属事務所が開くものであっても、各メディアの取りまとめ役をデスクが担うことになる。
代表質問者の選定や、質疑応答の時間配分などにも口を出す。
「これがタレント側にとってはかなり重要で、たとえば聞かれたくないNG質問も、
タレント側からでなく、取りまとめ役から事前に周知させることで、タレント側がその質問を『避けた』のではなく、
『マスコミ側の自主規制だった』というかたちにすることができますからね」(前出スタッフ)
ある不倫タレントの謝罪会見では、有力な芸能デスクが音頭を取り、
報道陣に「和やかムードにさせよう」として、意図して許す空気を作ることだってあった。
敏腕デスクが不在だった
では、今回の神田正輝と松田聖子のケースはどうか。
このクラスの超大物になると当然、芸能デスクの仕切りが入るのが通例で、事前に当人たちの意向を汲むことができた。
「だから、芸能デスクが『今日は質問を控えよう』と言えば、それは統一できたはずでした。
でも、その仕切り役の敏腕デスクが不在で、ディレクターが無駄な質問をしてしまったわけです」(同)
しかし、従来はそこまで有力な存在が芸能ニュースを仕切っていたのに、
なぜ担当者ひとりが不在となっただけで、進行がうまくいかなくなるとはどういうことなのか。それを引き継ぐ後任はいなかったのか。
「ハッキリ言ってしまうと、後任を育てたくても難しかったんです。
なにしろ有力なデスクであれば、業界の大物とも裏でコンタクトをとり合うものですから、そう簡単に引き継げないんです。
それと時代の変化もありますね。昔は芸能界も暴力団が背後に絡んでいて、芸能デスクはそのトラブル回避の調整もやれました。
でも、いまは暴力団排除によって、そうした技能も必要とされなくなり、結果、芸能デスクに権力が集中することもなくなってきたんですよ。
メディアの数も増えて簡単に統制が取れなくなってきていますしね」(同)
各局のスタンスの違いが出てくるか
たしかに、メディア側での調整がされていなければ、
仕事として現場に行っている面々が誰ひとり質問もせず控えているということの方が難しい。キ
ャリアのある記者であれば空気を読むことはできても、
他と競うようにして素材を持ち帰ることに集中する若いスタッフが
「ここで何か聞いておかなければ」と使命感を優先してしまってもおかしくはない。
「フォローするわけじゃないですけど、今回、葬儀での重苦しい空気の中、
日頃は顔を合わせることも少ない大物芸能人の緊張した場面で質問を投げるのはかなり勇気がいったはずですよ。
だから、あの質問したディレクターも、仕事には一生懸命だったとは思うんですけどね」(同)
マスコミはときに取材対象者の心情に配慮せず情報を得なければならないこともあるから、
マナー問題だけで語れないところはあるが、今回の案件は、社会問題でもない芸能ニュースである。
そこまで躍起になって言葉を聞きださなくてもいい話ではあった。
「ただ、一律にみんな情報統制するよりは、各自判断というのは報道の自由ともいえますよ。
これまで人気アイドルのゴシップを各局横並びでスルーとかしてきた
けど、本来いろんな記者がいて、いろんなスタンスがある方が健全です。メディアが以前より自由になりつつあるということかもしれませんよ」
(同)
フジテレビの情報番組「やじうま8」では、
司会の谷原章介が本件について「一線を引いて終わらせたいと思います」と撤退宣言をした
が、これには業界人から「そうなると、他の案件でも、誰かが悲しみそうなテーマは全部できなくなるのでは」という異論もあった。
谷原さん 真摯な対応
9,591 回視聴
2021/12/22
https://www.youtube.com/watch?v=tM1pCYu6PPU
谷原章介さんが22日放送の「めざまし8」でこの日を区切りに、沙也加さんの報道は「一線を引く」と視聴者に伝える。
しかし、こうした異論が可能になったのも統率がなかったからこそで、
各番組が「ウチはやらない」「ウチはやる」とスタンスの違いを出せたということかもしれない。
もっとも、芸能ニュースは、熱心によく見ている人ほど文句を言うだけに、
マスコミに「そっとしておいてやれ」と批判する人も、最前列の野次馬ではあるのだが。
片岡 亮(フリージャーナリスト)