神田沙也加さん転落死 ホテルの窓は「コロナの影響」で開けられるようになっていた
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/12191701/
12/19(日) 17:01配信
年の瀬に飛び込んできた衝撃的なニュースに、芸能界が揺れている。
12月18日、女優の神田沙也加さんが、宿泊中だった札幌市内のホテルから転落して亡くなった。享年35。
彼女は主演ミュージカル「マイ・フェア・レディ」に出演するため札幌を訪れていた。
通常時、ホテルの窓は転落防止のため大きく開けない構造になっているが、コロナ禍になってからは、換気を希望する客のため、ストッパーが解除できるようになっていたという。
ミュージカルの仕事に生きがいを見つけ、舞台の上で光り輝いていた神田沙也加さん
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平時は15センチほどしか開かない窓
騒ぎが起きたのは、12月18日の午後1時ころ。
札幌市内のホテルの14階部分にある屋外スペースに倒れている神田さんの姿が見つかった。
警察と消防が駆けつけ、意識不明の状態で病院に搬送されたが、午後10時ころに死亡が確認された。
彼女は、札幌文化芸術劇場で公演予定だった「マイ・フェア・レディ」に出演するため、劇場近くのホテルの最上階に宿泊していた。
現場のホテルに行ってみると、昨日降った雪がまだうっすらと歩道に残っていた。
一帯はオフィス街で日曜日とあって、人通りも少ない。
建物は14階までの低層部と15階から22階までの高層部の2段構造になっており、14階部分に屋外スペースがある。
上層階のシングルルームに入ってみると、神田さんが転落していたとされる屋外スペースが見下ろせた。
雪の上に救出時についたと思われる、人の足跡も確認できる。
だが、窓には転落防止用のストッパーが施されており、15センチほどしか開かない。
神田さんが宿泊した部屋は最上階のスイートルームで、ホテルの紹介文には〈大開口の窓からは圧倒的な眺望が広がります〉とあった。
ホテル関係者は、「その部屋の窓にも同じようなストッパーがついていました。ただし、コロナ禍になってから換気を希望する宿泊客がいるため、外せるようになっていました。神田さんが窓を破ったわけではありません」。
なんらかの理由で、開かれた窓から転落してしまったのだ。
母親の話はNGだった
演劇界は突然の悲報に衝撃を受けている。ある業界関係者はこう悼む。
「彼女はなみなみならぬ思いでミュージカルの世界に飛び込んできました。そして人一番努力して今の地位を築き上げました。彼女を動かしていたモチベーションには、『親の七光り』と思われたくないというプライドがありました。もっとも、歌の上手さ、ステージ上に立っているだけでも光り輝く存在感は、母の松田聖子さん譲りだった」
一方で、確執があると伝えられていた松田との関係は良好ではなかったようだ。
「2年くらい前に、神田さんのインタビューさせてもらったことがありますが、マネージャーを通して、『松田聖子さんのことは一切聞かないでください』と事前に釘を刺されました」(芸能記者)
朝夏まなと&神田沙也加のWイライザが名曲を歌唱披露!
ミュージカル「マイ・フェア・レディ」製作発表レポート
623,634 回視聴
2018/05/24
https://www.youtube.com/watch?v=_sqfiGeW3qw
彼女が最後に演じていた「マイ・フェア・レディ」のヒロイン・イライザは、彼女が母のように慕う大女優・大地真央から引き継いだ思い入れのある役だった
。彼女は2018年ウェブサイト「スパイス」のインタビューで、作品にかける意気込みをこう語っている。
「この2018年版『マイ・フェア・レディ』を観て、もしかしたらかつての私のように「ミュージカルのステージに立ってみたい、この役をやってみたい」という女の子が出てくるかもしれない。私はこの作品で、そういう責任を請け負いたいです」
もう二度と、彼女の演技が観られないことが残念でならない。
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デイリー新潮編集部