結婚する前に同棲したほうがいいのかな？
結婚後もフルタイムで働きたい。旦那さんも家事を分担してくれる？
そんな疑問を持つ人に読んでほしい、結婚のダークサイドを教える問題作！
婚活カウンセラーが選ぶ、結婚がわかる１００冊シリーズ。
４０冊目
「皿洗いするの、どっち？ 目指せ、家庭内男女平等！」
山内マリコ
この本は、作家の山内マリコさんが、彼氏との同棲生活、そしてのちの結婚生活で起こった出来事をユーモアたっぷりに描いたエッセイです。
テーマは、「結婚のダークサイド」を伝えること。
お料理やお皿洗い問題、家事の分担、お金の話、褒めてもらえないなど、どの家庭にもありそうな結婚生活の不満やケンカのエピソードを通して、結婚のダークサイドを学べます。
また、山内さんパートを読んだ旦那さんからの反論や感想パートもあり、男女の違いがわかる１冊です。
ダークサイドを学ぶ注意点
なぜ、結婚のダークサイドを知る必要があるのか？
山内マリコさんは、結婚前に映画や本などで結婚のダークサイドを追体験し、彼とたくさんケンカをしたからこそ、結婚生活が楽しいと書いています。
だから、先にダークサイドを知っておくといい。というのが、このテーマを選んだ理由なのだそう。
なので、同棲や結婚生活の楽しさはほとんど語られていません。
「こんなに不満があるのに、なぜ結婚したんだろう？」と不思議になったりもしましたが、不満もあるけれど楽しいこともたくさんあり、愛情もあるのです。描かれていないだけで。
それから、旦那さんはこの本の最後を、「他者にそんなに優しくない普通の人間のケーススタディとして、もしくは結婚なんてどこもこんなもんだという安心材料として読んでもらえたら幸いです」と締めくくっています。
なので、「結婚してもいいことがない」と思わない。
それがこの本を読むときの注意点です。
わたしはなかなか結婚の話が進まなくてマリッジブルーになっていたときにこの本に出会いました。
「『彼女』として大事にしてもらえるのはは今だけだし、結婚はもう少し先でもいいのかも？」とショックを受けました。
ところが、いざ結婚してみたら、ケンカもしないし、不満もないし。
「結婚生活って、（人から）聴いていたよりも全然楽しいやん！」と思えたのは、この本の影響も大きかったと感じています。
結婚前に同棲は必要？
「結婚前に同棲したほうがいいか？」の正解はありません。
何年も同棲をしていて、うまくいっていたから結婚したけれど離婚する人もいます。
ちなみに、わたしは夫と結婚前に同棲はしていなくて、今でもしなくてよかったと思っています。
同棲のためにとりあえずで家具や家電を買わなかったのもよかったし、いきなり一緒に住んでも、「こんなはずじゃなかった」と感じることもなかったです。
それに、妻と夫として生活を始められたことで、いい関係を築けていると思うからです。
同棲を迷っているなら、同棲から結婚した夫婦の話が参考になるかもしれません。
同棲で起こる問題をこの本で予習しておき、家事の分担やお金についてなどを相談すればスムーズです。
本音で話すことで、同棲する前に別れる可能性もあるけれど……。
それこそ、結婚前にわかってよかった、ということで。
結婚後もフルタイムで働きたいなら
結婚後もフルタイムで働く予定の女性も、読んでおいて損はないです。
お互いに仕事が忙しいから、家事を分担して力を合わせよう！
という結婚生活をイメージしていたのに、ふたを開ければ家事をするのは女性。
疲れていても毎日料理を作らなければならないプレッシャーを感じる。
夫は寝転んでテレビを見ていて、皿洗いもしてくれない！
かといって家事を任せたら、後ろめたさもある……。
そんな葛藤が、大なり小なりありそうです。
なので、結婚前や結婚当初に家事の分担や結婚生活の取り組み方を、ひとつひとつ話し合って決めるのが良いと思います。
わたしは在宅での仕事が多く、結婚後は仕事量も減らしました。
料理、掃除、洗濯、ゴミ出しなどの家事全般はわたしがやっていますが（※休日は夫がやってくれることもあります）
特に不満はありません。
なぜなら、時間、心、体力的に余裕があるからです。
ただ、収入は少ないです。
それが自分たちの結婚生活のスタンダードになっていたら、わたしが仕事を増やして家を空けるようになり、家事を夫に任せるようになったり、忙しくてカリカリするようになったりしたら、「前はこんなこともやってくれたのに」と夫は不満を感じるでしょう。
問題や不満があればその都度話し合って、協力して生活のスタイルを変えていく。そんな夫婦関係だとは思ってはいますが……。
フルタイムで働きたい人、または夫が妻にバリバリ働いてほしい場合は、最初が肝心です。
この本に出てきた問題を自分たちに置き換えて、意見交換をして、価値観のすり合わせをするのがおすすめです！
結婚生活の理想に苦しめられたら
美人でお金持ちで、優しい夫とかわいい子供がいて、優雅な生活を送っている友達。
しかも、お料理も上手だなんて……！
SNSで充実した生活ぶりを見て、「この人みたいになれないから結婚できない」と苦しんでいませんか？
仕事にストイックで美しい女優さんが、「家事は１００％わたしがしています」とか言っているのを見ると、やめてくれーって思いますよね。
これまで、結婚生活の幸せや理想の夫婦像について書かれた本も紹介してきました。
４０冊中３冊って、少ないですけども↓
かわいい夫
今日もふたり、スキップで
この人と、一緒にいるって決めたなら
これらを読んで、「結婚っていいなぁ」って前向きになるより、「わたしには無理！」と落ち込んでしまう場合もあると思います。
そんなときに、「皿洗いするの、どっち？」を読めば、結婚生活って完璧じゃなくても愛されるし、ケンカをしても、不満があっても、なんだかんだ楽しくやっていけるのかも、と思えるはずです。
結婚前と結婚後、３回読んでみた
結婚が決まる前と、結婚３年目、そして結婚５年目と、この本を３回読みました。
「わかるー！」というところもあれば、「その問題の解決の仕方、それでいいの！？」とおどろくことも。
つくづく、結婚生活も夫婦も、人によって違うなぁと実感したのでした。
婚活カウンセラーが選ぶ、結婚がわかる１００冊
１．この人と結婚するかも
２．スパルタ婚活塾
３．消滅世界
４．私たちがプロポーズされないのには１０１の理由があってだな
５．夏休み
６．怒り
９．愛する人に。 △
１６．かわいい夫 ♡
３３．くらやみガールズトーク ※取扱注意
３６．オリーブの実るころ ※取扱注意
♡＝幸せ・喜び
△＝ややビター
無印＝ダーク
インスタで本の紹介をしています
（ミステリー多め）
または ＠yucafeyuki で検索して下さい
マインドフルネスでストレスを軽くする方法を発信する公認心理師（心理カウンセラー）です。
婚活１０年の経験から婚活カウンセラー、マインドフルネスインストラクターとして活動しています。
婚活心理学ワークブック「ココロの婚活ノート」を制作しました。
自分が望む結婚を明らかにして、理想の人に出会えたときに使える心理学が満載のワークブックです。
このノートを使って、３３名の女性が結婚されています。
婚活心理学の講師をしながら、１０年婚活をしていたわたしもその一人です。
「新たな気持ちで婚活を始めたい」という人におすすめです。
※すぐに発送できるノートが【残３冊】になりました。
≪現時点で再販の予定はありません≫
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