結婚とは何か？
結婚していないからこそ、わからない。
だけど、結婚してもわからないこともある。
婚活カウンセラーが選ぶ、結婚がわかる１００冊シリーズです。
２１冊目
ＢＵＴＴＥＲ 柚木麻子
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BUTTER [ 柚木 麻子 ]
1,760円
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交際してた３人の男性が立て続けに死亡し、殺人容疑で逮捕された梶井真奈子。通称、カジマナ。
世間がイメージする女結婚詐欺師とは違い、ふくよかな体つきの彼女は、凶悪犯として批判されていました。
週刊誌の記者・里佳は、梶井の独占インタビューのために面会に通います。
梶井は事件には一切触れず、話すのは食事のことばかり。
グルメな梶井が好きなものを食べて太っていく里佳。梶井と話しているうちに、恋人や親友、職場の人たち、家族、梶井の家族との関係が変わってきて･･････。
この物語の核にあるのは、「家族」と「結婚」です。
主人公の里佳は、同じ会社に恋人がいるけれど、結婚したいとは思っていません。
ですが、自分の家族や生い立ちは梶井と通じるものがあると感じています。
梶井の本心はわからないものの、里佳は梶井のインタビューを通して、人生の答えをつかもうとします。
そんな里佳を「梶井に入れあげすぎだ」と非難する親友の伶子は、好きだった仕事を辞めて妊活に専念する、お料理上手な主婦。
伶子は、結婚したからこそ、結婚というものがわからなくなります。
婚活をしていた頃のわたしは、「結婚」というものが知りたくて、「結婚を教えてくれる本」を探していました。
それは、里佳が梶井を通して、結婚や人生、家族についての答えを知ろうとしていたのと同じかもしれません。
結婚しても、結婚がなんなのかはよくわかりません。
わかったのは、「結婚って何なんだろう？」と考えなくなったこと。
どうして結婚したいんだろう？
結婚できるのはこんな女性だろう。
結婚ってなんなんだろう？
わたしに足りないものってなんだろう？
どうしてわたしは結婚できないんだろう？
独身の頃は、そんなことを考えていたけれど、答えは出ませんでした。
もしも、それが大切なことであれば、「考えたってムダ！」とは言えません。
ですが、答えが出ないかもしれないし、そもそも答えを見つける必要はないのかもしれない。
という、ちょっと軽い気持ちでいてもいいんじゃないかなーと思います。
この物語の登場人物たちが、梶井の事件からどのような行動を起こして、どんな風に心が動き、どうやって自分の人生を見つけていくのか。
その様子をハラハラしながら読んでいると、結婚する・しないという結果ではなく、答えを見つけようとする過程にこそ、人生において大事なことがつまっているように思います。
この物語は、おいしそうな料理、味、表情、感情などが、繊細に描かれています。
普段の生活で、こんなにお料理や人の表情や、自分自身の気持ちを丁寧に感じたり、見つめたりしていないことに気づかされました。
婚活カウンセラーが選ぶ、結婚がわかる１００冊
１．この人と結婚するかも
２．スパルタ婚活塾
３．消滅世界
４．私たちがプロポーズされないのには１０１の理由があってだな
５．夏休み
６．怒り
ルクアのイベントは中止になりました
＊＊マインドフルネス講座＊＊
《大阪＠関西マインドフルネス協会》
プラクティショナーコース（週１回/全５回コース）
２０２０年３月２６日～
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＊＊婚活心理学＊＊
感度高め女子のライフスタイルメディア「ウラスピナビ」で恋愛心理コラムを２７０本以上書いています！（隔週月曜更新）
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