只今、西遊記の猪八戒をご紹介しています(・ω・)ノ
猪八戒は、三蔵法師の二番目の弟子として登場します。
…白龍馬好きのうさ吉としたら、
二番目の弟子は玉龍にして欲しいのですけどね ( ̄^ ̄)
さて。
猪八戒は、元々天界で、天の川の水軍を指揮する天蓬元帥でしたが、
女癖が悪く、
酔った勢いで広寒宮の嫦娥に強引に言い寄ったため。
猪八戒は天界から追い出され地上に落とされました。
人間に生まれ変わるはずでしたが、誤って雌豚の胎内に入ってしまい、
黒豚の妖怪(ようかい)となりました。
西遊記という小説の中で猪八戒は、
力持ちで、パワーもある程度あるので、
孫悟空の助け役として妖怪と戦ううえでは功労が大きいと言えます。
しかし、
欠点(短所)が多いのも猪八戒の最も大きな特徴です。
例えば、
食べ物を見れば目が無い。
できるだけ楽をしようと思っている。
女性が好き。
困難を恐れ、逃れたいと思う。
たまにうそをつく…
…など、本当に数多くの欠点を持っています。
ヘソクリを大きな耳の中に隠したり、
三蔵法師を挑発して呪文を言わせたりして、孫悟空を困らせることも、しばしばです。
怠け者で、意気地なしの猪八戒ですが、
中国では、“かわいい” と、読者たちに親しまれているのは本当のようです。
日本人から見ても、
孫悟空の目を盗んで物を食べたり、寝込んだりは、まだしも。
時にはうそをつくのですが、
なぜか憎めない(笑)
その嘘で事が大きくなっても、
「八戒だから、しょうがないか (-x-;)」
で、終わってしまうあたりが、
西遊記を書いた作者のテクニックでしょうね(≧∇≦)
ところで。
イギリスの古い格言にこんな言葉があるそうです。
「犬は人を尊敬し、猫は人を見下すが、豚は人を対等に見ている。」
そういわれてみれば、
ブタと人間には類似点が多く見られます。
ブタの皮膚や臓器は人間にとても近く、目の構造なんかもそっくりなのですよね。
また社会性も強く、仲間との絆を大事にすること、夢を見ること、色の違いを認識することができるということもわかっており、
特別危害を与えるような存在でない限り、他種の生物とも仲良くなることができる社交性も持っているそうです。
なので、限りなく人間っぽい八戒は、悟空のサポート役でもありますが、
カッコいい役まわりではなく、
場を和ませるお笑い担当という位置なのでしょう。
ところで、八戒は、ものすごく女好きではありますが、
女性と性行為を持ったことは無いのです(・ω・)ノ
押しかけ婿ではありましたが、奥さんに手を出した事は無いのです。
それどころか、生臭料理も食べません。
仏教の在家信者が守るべき、八つの戒律『八斎戒』を律儀に守る妖怪なのです。
『八斎戒』とは。
- 殺さない。(不殺生戒)
- 盗みをしない。(不偸盗戒)
- あらゆる性行為を行わない(不淫戒)
- 嘘をつかない。(不妄語戒)
- 酒を飲まない。(不飲酒戒)
- 正午以降は食事をしない。
- 歌舞音曲を見たり聞いたりせず、装飾品、化粧・香水など身を飾るものを使用しない。
- 天蓋付きで足の高いベッドに寝ない
以上の8つの戒です。
これを律儀に守って、三蔵法師を待っていたので、
三蔵法師がこれを褒め、「これからも続けよ」と、
新たな名前を与えました。
それが「猪八戒」です。
あれ?
そう言えば…八戒。
これは、なぜなのでしょう?
続く。