只今、西遊記のご紹介中です。
西遊記に出てくる、人参果。
ひとつ食べれば、47000年も長生きするのだとか。(笑)
⬆︎こちらは、ペピーノという梨の仲間を、型にはめて作っています。
味は、賛否あるようです。
実はもう一つ、人参果と言われる植物があるそうです(・ω・)ノ
バナナのような葉…
赤ん坊のような実…よく似てます(笑)
中は真っ赤です。
毒々しい感じですが、意外に甘くて美味しいそうです。
ところで、西遊記には、人参果に似た果物がもう一つでてきます。(・ω・)ノ
それは、蟠桃。
玉帝の奥さん・西王母の桃園になる桃のことです。
そしてここの桃は、土地神の説明によると、
「この桃園に蟠桃の木は、三千六百株あります。
手前の千二百株は、花も実も小さく、三千年に一度熟しますが、
これを食べると仙人となって、からだはすこやかに身は軽くなります。
中の千二百株は、花が八重に咲いて実は甘く、六千年に一度みのります。
これを食べますと、かすみに乗って飛昇し、不老長生することができます。
奥の千二百株は、紫色の斑点があって核が小さく、九千年に一度熟します。
人がこれを食べますと、天地日月と寿を同じくいたします」
と言うことで。
悟空は桃園の管理を任されていたことがあり、
不老不死になる桃と聞いて、西王母の桃園の桃を全部食べてしまいました。
このための罰で、孫悟空は八卦炉に封じられ、焼き殺されそうになりますが、蟠桃をたらふく食べて不老不死になっていたため耐え抜き、体は鍛えられましたが煙に弱くなりました。
また、西遊記成立前の大唐三蔵詩話では、
悟空の前身である猴行者が八百歳の時、蟠桃園に来て桃を盗んで食べています。
「わたしはその時、十個盗んで食べたばっかりに、西王母にひっ捕えられて、
左のあばら骨を八百回、右を三千回、鉄棒でかたれたあげく花果山の紫雲洞に流されたんです。
今でもあばら骨が痛むくらいですから、盗んで食べる気なんてさらさらありませんよ」
と言うことで。
悟空は、あまり良い思い出はないようです(笑)
ちなみに
猪八戒は、、西王母のお誕生日会てある蟠桃会で女性にちょっかいを出した罰で天界を落とされ。
沙悟浄は蟠桃会で玻璃のお皿を割ってしまい、罰を受けています。
三蔵の弟子三人は、蟠桃には縁があまりないのかもしれません(笑)
ところで、
この桃・蟠桃も、実在するんだそうですよ!
日本でも栽培されていて、「蟠桃」で検索するとヒットします(^-^)
8月が旬ということでしたので、興味のある方は是非どうぞ。
さて、人参果は、マンドラゴラ伝説をモチーフにしたとも言われています。
マンドラゴラは、マンドレイクとも言い、
神経を麻痺させる効能があるため、鎮痛剤としてつかわれました。
根っこが人の形をしており、
引き抜いた時の悲鳴を聞くとしんでしまう、という悪魔の植物です。
儀式などにも使われていたため、犠牲を出しても手に入れたい植物であったそうです。
どうしても手に入れたい、人に似た人参と言うと、うさ吉は朝鮮人参を思い浮かべます。
⬇︎朝鮮人参も、人参果のモデルになったと言われています。
⬆︎マンドレイクとよく似ていますね
中野美代子さんの論文『人参果考: 西遊記における一断面』によりますと、
猴行者が蟠桃を食べて吐き出した物が、人参になった、
蟠桃がぽちゃんと池に落ちて赤ん坊になった、
という記述が、大唐三蔵取経詩話にあるそうで…。
つまり、蟠桃が変化した物が人参果で。
人参果と蟠桃は、ほぼ同じ効能であることから、
蟠桃が変化した人参…朝鮮人参も同一の物で、
不老不死の妙薬に当たるのだそうです(・ω・)ノ
桃と人参が同一の物…
とても突拍子もないですが、
とても面白い話でした(≧∇≦)
ちなみに。
朝鮮人参の一年物のてんぷらは、大変に美味です(・ω・)ノ
ほくほくの旨旨です о(ж>▽<)y ☆
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つづく。