只今、西遊記の八戒についてご紹介しています(・ω・)ノ




さて。


猪八戒。



いろいろな本を読んだりすると、

たまに、

猪悟能(ちょごうのう)

と、呼ばれている事もありますね。



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西遊記の登場人物は、

とにかく、名前が多すぎるのが特徴の一つではないかと思います。




三蔵法師は、

陳褘、玄奘、三蔵、金蟬子(こんぜんし)、旃檀功徳仏(せんだんくどくぶつ)。




孫悟空は、孫行者、斉天大聖(せいてんたいせい)、美猴王、石猿、弼馬温、大聖翁、猴仔公、心猿。




沙悟浄は、捲簾大将(けんれんたいしょう)、河伯、金身羅漢、沙和尚、沙僧。




玉龍は以前ご紹介しましたね( ̄▽ ̄)






八戒も、かなり名前がおおいですよ。


  • 天蓬元帥(天帝の任命職名)
  • 猪悟能(観音菩薩が名づけた法名)
  • 猪剛鬣(婿養子の際の自称)
  • 猪八戒(玄奘三蔵による通称)
  • 浄壇使者(釈迦如来の任命…仏に捧げられたお供え物の始末を一手に引き受ける、即ち自分で食べてしまってもよい者という地位)




人の名前を覚えるのが苦手なうさ吉。

小4で西遊記全話集を読んだ時は、もう…まったくトンチンカンでしたね(笑)

誰が誰やら、途中からわけわからなくなりました(爆笑)

中学生になって、改めて読み直して、ようやくわかったものです(;´▽`A``





ではなぜ、こんなにも名前が多いのかというと。




『実名敬避俗』のためです。





実名敬避俗 (じつめいけいひぞく)とは。

漢字文化圏では、 (いみな…人名の一要素に対する中国などの東アジアの漢字圏における呼称。忌み名真名(まな)の事)

…で呼びかけることは親や主君などのみに許され、

それ以外の人間が名で呼びかけることは極めて無礼であると考えられていました。


これは、人物の本名は、その人物の霊的な人格と強く結びついたものであり、

その本名を口にすると、その霊的人格を支配することができると考えられたためです。





なので、西遊記でも、


本当の名前・真名を隠すため、たくさんの名前が存在しています。



日本ではそういう習慣がないため、本当の名前で呼ばれています。






でも、なぜ、日本では、

悟空・悟浄・玄奘は、法名で呼ばれるのに、


八戒だけは、俗称で呼ぶのでしょう?




法名が悟空、悟能、悟浄で、

観音菩薩が

「帰順者の全てに『悟』の文字があるとは、

なんという偶然、なんという幸運」

と、言っていたのですけど…




声に出して読んでみると、


「ちょ ごのう cho gonou」と、

「さ ごじょう sa gojyou」は、音の上がり下がりが全くおなじで、

母音もほぼ同じで似ている事から、聞き取りにくいので。


日本で紹介する時に、猪の妖怪は、悟能ではなく。

あえて「八戒」と、紹介した本がおおいのでは? 考えられます。





ちなみに、中国語では、


孫悟空
スン ウー コン
sun wu kong

猪悟能 
ジュー ウー ナン
zhu wu neng

猪八戒
ジュー パージエ
zhu ba jie

沙悟浄 
シャー ウー ジ(チ)ン
sha wu jing




と、なり。


ウーコン、ウーナン、ウージンは耳で聞くとかなりちがうのだと思いますが…日本人でも聞き取れるのかな?


でも、実名敬避俗で、滅多に呼ばれる名前ではないから良いのですかね(笑)






原作中では、三蔵法師がつけた名前、


孫行者、猪八戒、沙和尚(沙僧)との表記が多いし。





各国によっても、


孫悟空は、斉天大聖とか、美猴王とか、呼ばれる国があったり、

玉龍は、アジア圏で白龍馬と呼ばれていたり、

八戒は、台湾では豬哥神と呼ばれていたり…



と、お国によって違います。





それも、西遊記の魅力の一つなのかもしれませんね(≧∇≦)



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続く。





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