只今、西遊記の孫悟空についてご紹介中です(・ω・)ノ
孫悟空のモデルは、実在の玄奘三蔵と同じ取経の旅をした、車 悟空とか。
日本モンキーセンターの所長さんが、「綺麗だからこの猿…かも」と言ったキンシコウとか、アカゲザルとか。
インドの神話の猿神、ハヌマーンとか、
いろいろありますが。
もう一つありまして。
それは、
実在の玄奘三蔵が、
インド中を歩いていた時に、
独りで歩いていたわけではなく。
現地の案内人を務めていた方々がいて。
いろいろ助けてくれた事が、
孫悟空の原型になったと言われています。
大唐西域記によりますと、
案内をしてくれたのは、一人ではなく、
たくさんいました。
現地の僧であったり、王であったり。
道案内だけでなく、
三蔵をあまり良くない噂の王から隠し守ったり、
僧としての道や心得を助言してくれたり。
中には、三蔵に同行していて、ある王に請われて、現地に残った僧もいたようです。
とてもたくさんの経験をして、
とてもたくさんの人に助けられて、
玄奘三蔵は、遠くて、長い時を費やす旅をしていました。
一人では解決できない時は、観音菩薩を感じながら、耐えしのび、
そんな経験から、関わってくれた人たちに感謝しつつ、
膨大な仏典を持ち帰ったのです。
西遊記の原型を作ったかたは、
大業は、一人ではなし得ない事を知っていたのでしょうね。
猴行者という、案内人であり、助言者であり、護衛者を創造しました。
それが、孫悟空という存在なのです。
つづく。