松岡美術館で「巴里につどう星たち・いのちの讃歌」を観た!洋画編 | とんとん・にっき

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松岡美術館で「巴里をいのちを謳歌しよう―巴里につどう星たち・いのちの讃歌」を観てきました。


もし今、あなたの魂が乾いているとしたら、潤すものはなんだろう。

「パリ!私にとってそれ以上に麗しい言葉はなかった。」

                『シャガール わが回想』より


19世紀の終わりから20世紀にかけて、世界中から情熱をみなぎらせ、魂の潤いを求める若者たちがパリを目指した。一大センセーションを巻き起こした印象派に続き、新印象派、ナビ派、素朴派、フォービスム(野獣派)、キュビスム(立体派)など絵画世界にも、新世紀の嵐が吹き荒れた。決して平坦でなかった時代の中で、彼らは友情を深め語り合い、助け合い、時にはぶつかり合いながら巴里と人生を謳歌した。新しい時代に輝き、世界中の人びとの魂を癒し、潤いを運んだアーティストたちを、いま、私たちは「エコール・ド・パリの画家たち」と呼び、彼らの偉業に心ときめかせている。


コレクター松岡清次郎の、魂に響いた「いのちの讃歌」を、お楽しみください。




「巴里につどう星たち・いのちの讃歌 1」

スーラやシニャックが無数の点で色彩を作り、描き始めたことを知った印象派の巨匠ピサロはその技法を学びつつ彼らを8回目の印象派展に誘った。印象派の画家たちが感覚に頼った光の表現を彼らは科学的に分析し色彩理論をたてて分割技法を見出す。この理論は、やがてマティスやヴァラマンクらによるフォーヴィスム(野獣派)ヘト継承される。










「巴里につどう星たち・いのちの讃歌 2」

キュビスムが「生命を形態で表現」しようとしたならフォーヴィスムは「生命を色彩で表現」しようとしたグループといえるだろう。しかし、彼らの目的は均一ではなく、誰もが各々の道へと向かう。ダイナミックに、繊細に、人間の魂の探求に・・・絵画と音楽と文学は融合し芸術は翼を広げ天空に舞い上がる。カタチもイロも多彩に自由に解き放たれた魂はいのちを謳歌する。







「巴里につどう星たち・いのちの讃歌」

モディリアーニ、ピカソ、キスリング、藤田、シャガール・・・20世紀の巴里を彩った異邦人画家たち。彼らが活躍したころのパリでは、ローランサン、ヴラマンク、デュフィ、ユトリロなどこの街に生れ育った画家たちもまた、個性的で豊かな才能を発揮しました。決して穏やかではなかったこの時代にあって、彼らも自らの芸術に情熱をかけ、いのちを謳歌していたのではないでしょうか。コレクター松岡清次郎と同時代に生き、松岡の心に響いた画家たちの、多彩な作品をご覧いただきます。


「松岡美術館」ホームページ


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