松岡美術館で「女性美　あなたの美神に、出会う春。」―古代彫刻、中国陶磁編

松岡美術館で「女性美　あなたの美神に、出会う春。」、展示室４は、古代彫刻、中国陶磁編、そして日本の陶磁も一部あります。松岡清次郎が、自らの審美眼だけを頼りに生涯をかけて蒐集した、古今東西の美しい女性たちです。大きなものはありません。ほとんどが小さなものばかりですが、一つ一つは優品ぞろいです。僕は「唐三彩」の陶磁は、松岡美術館で初めて見て病みつきになりました。三彩の「婦人像」は色気や愛橋があって面白いものです。今回は少なかったのですが、松岡美術館には唐三彩の馬の優品が揃っています。

松岡美術館で「女性美　あなたの美神に、出会う春。」展、4回に分けてこのブログに載せました。それだけ展示作品の中身が濃い、バラエティーに富んでいる、数が多い、そして質が高い、等々、松岡美術館ならではの大きな特徴があります。「女性美」という切り口で、これだけ豊富な作品を持っているというのは、美術館として希有な存在です。僕は今まで何度か松岡美術館に足を運び、多くを幅広く学びました。静かな環境のなかで、じっくりと鑑賞できます。数ある美術館のなかで、好きな美術館の一つです。

「展示室４ー会場風景」

古代彫刻

左：「アフロディテ　頭部」大理石、ヘレニズム期、B.C.3世紀右：「アフロディテ」テラコッタ、ヘレニズム期、B.C.3-4世紀

左：「プラウティラ　カラカラ帝（在位211-217）妃」大理石、ローマ期、3世紀後半右：「婦人頭部」大理石、ローマ期、3世紀

左：「婦人像」テラコッタ、ヘレニズム期、B.C.4-3世紀右：「貴婦人像」テラコッタ、南部イタリア、アプリアヘレニズム期、B.C.3世紀

中国陶磁

左：「灰陶加彩婦人」後漢時代、1-3世紀右：「三彩婦人」唐時代、8世紀

左：「三彩婦人」唐時代、8世紀右：「三彩婦人」唐時代、8世紀

左：「粉彩行旅図透彫鉢」清時代、乾隆期右：「粉彩貴婦人図透彫皿」清時代、乾隆期

「青花人物小皿」景徳鎮窯、清時代

日本陶磁

左：「色絵女官像」薩摩、江戸時代、19世紀右：「色絵太夫像」薩摩、江戸時代、19世紀

「古代彫刻、中国陶磁編」

いつの時代も、どの地域でも、女性の姿は命と、豊穣と、美の象徴として捉えられてきました。歴史を伝える書物の多くは、男たちの戦いや、偉業を伝えるものですが、｢女神｣や｢女性たち｣はときに、歴史を揺るがすような働きを遂げています。展示室4ではエジプト、シュメール、エトルリア、ギリシア、ローマ、中国、日本など、松岡清次郎が、自らの審美眼だけを頼りに生涯をかけて蒐集した、古今東西の美しい女性たちをご紹介します。　数々の歴史を伝える、美の共演を、ごゆっくりお楽しみ下さい。

「松岡美術館」ホームページ

松岡美術館で「古代オリエント美術」を観る！

松岡美術館で「唐三彩展」を観た！

松岡美術館・中国陶磁器名品展
 松岡美術館：古代・現代彫刻編
 松岡美術館：ガンダーラ・インド彫刻

ブログ画像一覧を見る

このブログをフォローする

とんとん・にっき

来るもの拒まず去る者追わず、日々、駄文を重ねております。