この記事は、強迫症の傾向をもつ不登校の高校生向けに書いています。
シリーズのスタート投稿:強迫症を治すポイント
そろそろ、「本当に、効くのか?」「別の、問題につながったりしないよね?」
そんなことが気になるころかもしれません。
今日は、そんな疑問への回答を書いてみます。
別の疑問があったら、連絡をくださいね。記事にしますから。
ここで紹介している方法は、心理学や脳科学などの根拠があって、私も実践の中でそれらの理論の正しさを実感しているものを使っているので、信頼できると思います。
私は、ある時期とても心が苦しくて、それを改善するために、相当調べました。多い時は、月に10冊以上本を読んでいました。
心が改善してきた後も、理解を深めるために、このブログで説明しながら、不明点をさらに調べるということを繰り返しているので、それなりの情報量の中から選りすぐった方法です。
今日の記事は、過去の記事へのリンクをいっぱい貼ってありますが、興味が無ければ読む必要はありません。
少なくとも私は、うつ症状の改善や、仕事や人間関係、バンド演奏のパフォーマンス向上への効果を感じていて実績がありますから、特定の人には効果があるのは確認できています。
少し恥ずかしいですが、以下には私の体験を書いていますので、古い記事から読んでみてください。
次に、「うつ症状に効いたからといって、強迫症状にも効くか?」という疑問が考えられますが、私が実践して、ここで教えようとしているのは、うつ症状改善の方法ではなく、心を整えて感情に巻き込まれたり、不適切な考えに偏らないようにする練習なので、うつや強迫症だけでなく、不安症や依存症にも効果があるはずです。
RAINは、マインドフルネスで教える手順であることは、以前の記事で紹介しました。
アップル社のスティーブジョブスや、Google、メタ(旧 FaceBook) も採用していたマインドフルネスは、仏教の中の禅を元に一般の人が学びやすいようにアメリカン人が整理したものです。
つまり、禅僧がやっている心の鍛錬の一部ですから安全です。
詳しいことは以下に書いています。
本当は瞑想をして心を整えた方が良いと思います。
私も何度か挑戦していますが、なかなか習得できずなかったので、習得しやすいRAINに落ち着きました。
RAIN は、しっかりと習得しなくても効果を感じられるというメリットもあります。
参考:RAIN:感情を整える方法
もし瞑想をやってみたいと思うのであれば、本ややり方は教えられます。瞑想もいろいろためしましたが、宝彩さんの教えるやり方が、私にはわかりやすいように感じました。
参考:宝彩有菜さんの著書
話が少しそれるけど・・・
仏教の元はお釈迦様の教えだけど、お釈迦様は幸せに生きるためのいろんなことを教えても面白いよ。
日本では身近にあって胡散臭いのもあるからイメージ悪いかもしれないけど、欧米では心理学者が研究しているみたいだよ。
以下の記事では、お経の歌を初音ミクが歌っています。
参考:般若心経は幸せに生きるための解説書
人を含めた動物は、ある行動をして気持ち良いことが起きればその行動を増やし、不愉快なことが起きればその行動を減らすことを覚えます。(行動随伴性)
この仕組みは、どの条件の時、どのような行動や反応すると心地よいのかも覚えます。
旧哺乳類脳が覚えることで、意識(大脳新皮質)は関係ありませんから、私たちは覚えた自覚はありません。
この仕組みを実験で詳しく調べたり、そを応用して人や動物の行動を変えようとするのが行動分析です。
以下の記事に詳しく説明しています。
行動分析を学ぶと、私達の好みや感情の現れ方も、経験で身に着けたものが多いことが分かります。
逆に言うと経験で変えることができます。
私の方法は、感情的にならずに冷静でいることが心地よいことを何度も体験することで、不適切な心の反応を消そうとするものです。
脳科学では、心地良いことを目指すときに働く部位(接近システム)と嫌なことを避けようとするときに働く部位(回避システム)が別なことが分かっています。
詳しいことは以下の記事に書いています。
簡単に特徴を書くと以下のようになります。
- 接近システムの状態だと、楽しいことが増えていく、積極的になる
- 回避システムの状態だと、嫌なことがふえていく、消極的になっていく
- 「イヤー」と言うときは、脳は回避システムが働いている
- 瞑想家は、接近システムが優位になりやすくなっている。
これらの特徴は、私が以下のように考える根拠になっています。
- イヤなことを減らすと、幸せになる
- マインドフルネスを練習すると幸せになれる
以下で詳しく説明しています。
,参考:幸せのために、嫌なことを減らす
参考:幸せな心を鍛える練習(マインドフルな態度と心構え)
参考:幸せになるためのきっかけを増やす
さて、今日の話は難しかったでしょうか?
それとも興味をもってもらえたかな?
これからも、これらの理屈をつかって、学校に行けるようになることを考えていきます。
今日は、「ちゃんと根拠のある方法だから練習すると効果がある」というのと、もう一つ「イヤと感じることを減らすと幸せになる」というのも覚えてほしいと思います。
「イヤな奴に消えてもらう」とか「イヤな環境から逃げると」とか、と言うことではないですよ。
「イヤと感じて、脳の回避システムを動かす」ことが減ったら幸せになるという意味です。
そのコツや、練習の仕方はこれからの記事で、詳しくお話をしていきます。