脳の働き方の状態に、接近システムというのと回避システムというものがあります。

 

幸せにすごせるか、不幸せにすごすかに影響のある脳の状態です。

 

 
 
積極的の脳の状態
消極的の脳の状態

 

生物が快に向かって行動をするときに働く脳の部位と、危険や不快を避けるときに働く脳の部位は異なります。

 

前にお話をした、マウスが餌を得る食べために覚えた行動をとるときに働く脳と、電気刺激などを避けるための行動をとるときに働く脳の部位が異なるということです。

 

   関連記事:

   行動療法のすすめ(1/2):生物共通の学習の仕組み

 

 

快に向かう行動をさせるときの状態を接近システム、不快を避けさせるときの状態を回避システムといいます。

 

それぞれの行動をとらせるのと同時に、それに応じた気分にさせます。

 

 
接近システム(積極的な時)

 

脳が快に向かわせる行動をさせる時の状態です。

ものごとに積極的な状態です。

 

そして、この脳の状態の時、私たちは以下のような状態になります。

  • 頭が冴えて活力がある
  • 好奇心に溢れる
  • 熱意や喜びに満ちる
  • 人生を楽しみ幸福感がある

つまり生きがいを感じて、幸せにすごせている状態です。

 

 
回避システム(消極的な時)

 

脳が不快を避けさせる行動をさせる時の状態です。

ものごとに消極的な状態です。

 

そして、この脳の状態の時、私たちは以下のような状態になります。

  • 思い込みに陥りやすい
  • 興味が湧かない
  • 懐疑的・批判的
  • 不安・悲しみ・悩みを感じやすい

生きづらさを感じている状態です。

 

この状態に頻繁になったりこの状態が強いと、うつ状態になります。

 

ウツの人は、「人に会いたくない」「外に出たくない」「やるきがしない」という気持ちになります。

 

つまり、行動の傾向と気分には大きな関係がありますが、どちらかが原因というより、どちらも回避システムの状態を示す現象と捉えることもできます。

 

 
瞑想家は接近システム優位

 

接近システムには左側前頭前野、回避システムには右側前頭前野の優位な状態が関係します。

 

 

瞑想の熟練者が瞑想をしているとき、左側前頭前野が非常に優位になるそうです。

そして、実験で8週間のマインドフルネスのトレーニングをすると幸福感が増えるのだそうです。

 

お釈迦様が教えて広めた瞑想は、頭脳が明晰になって悟りが開かれるだけではなく、充実感や幸福感を感じやすい体質を作るためのものでもあります。

 

 

また、瞑想を練習すると、自分が接近システムの状態か、回避システムの状態かにも気づきやすくなりますよ。

 

参考文献:

 

 

ちなみに、私が紹介した以下の手順は、回避システムから脱するためのものです。

 

  手順①:考えと感情の関係に着目(1/2)

  手順②:考えからの影響全般に着目(1/2)