P循環療法(ポジティブな循環を作る着眼点)
私のブログではこれまで、「ネガティブな感情や人生を邪魔する心のクセから解放される」方法をメインに扱ってきました。もっと、積極的に「幸せに生きる」方法について、考えてみたいと思います。今日の記事では、そう思わせたくれたシステムズアプローチという心理療法の考え方や、その中で紹介されている「P循環療法」について紹介したいと思います。システムズアプローチ新版 セラピストの技法 システムズアプローチをマスターするAmazon(アマゾン)1,367〜6,600円この本は家族などの人間関係の問題をシステムズアプローチを使って解決するための技法が書かれています。システムズアプローチの特徴として、心や人間関係を以下のようにとらえます。 心や生き方には問題や原因はない。 人間関係や心はあるパターンに落ち着く傾向があり、それが快適か不快の違いを生む パターンを変えれば、快適か不快も変わる今までの私にはこの視点はありませんでしたが、不安障害などが心の悪循環であることを考えると説得力を感じます。この視点で考えると、良かれと思ってしたこと、例えば人間関係を良くしようとしてしている愛想笑いや、相手への貢献が悪循環のパーツになっている可能性があるということになります。上の本には、そのような例が多く登場します。その解決ための技法や注意点に興味のある方は、是非この本を読んでみてください。さて、今日の記事で取り上げる「P循環療法」というのは、人間関係のパターンを変える手法として取り上げられているものですが、個人の心の問題の解決にも役立つと思います。N循環・P循環人間関係も個人の心の問題も、N循環とP循環があります。N循環というのはネガティブな悪循環のことですが、カウンセリングはセラピーに相談に来る人は、このN循環というパターンにはまっています。不満や不快があるために相談に来るわけですが、その不満や不快が新たな不安を生み、それが生き方を消極的にして、さらにものごとをうまく生きづらくして、また不満や不快が増える・・・そういうパターンです。人間関係では、不満や不快から起こした相手の関わり方が、相手の不快を呼ぶことが多くあります。多いのは、「大きなお世話」「うざい」などの感情が相手に生まれるパターンです。これを、感謝や喜びが増えている時は、P循環ということになります。行動が積極的になったり、相手からポジティブな反応を引き出しやすくなります。P循環療法P循環療法の方法の考え方は簡単です。感謝したことや、上手くいったこと、改善したことなどに目を向けるだけです。N循環にはまっていると難しいかもしれませんが、小さなことにも目を向けていきます。 店員が笑顔で挨拶してくれて、気持ちよかった。 今日もしっかり会社に行けた。 今日も、ご飯を十分に食べることができた最初はこのようなことにも目を向けます。しばらく続けると、他に良いことに気づけるようになったり、実際にも良いことが多く起こるようになってきます。家族の問題などであれば、賛同してくれる人とそのポジティブな内容を話あったりすると、新たな気づきもでたりして効果が高まります。個人でやるときは、書き出して、時々見返すと良いようです。特に寝る前や起きた時に見返して、P循環に入るきっかけになっていきます。