この記事は、強迫症の傾向のある不登校の高校生向けに書いています。
強迫症は不登校と大きな関係があるので、学校に行くためには、強迫症の症状を軽くする必要があると思います。
- ”手が汚いかも” と不安になったら、気になって仕方がなく、何度手を洗っても、綺麗になったかどうか不安が止まらずパニックになる。
- 「イヤだ」と感じると、「酷いことになるかも!」との恐れでパニックになったり、何度も考えてしまい、他の事に気持ちを向けることができなくなる。
- 何か気になることを考え始めると、色々な考えが浮かんできて、頭の中が整理できなくなったり、「決められないかも」と不安になります。
君にも、思い当たることがあるでしょう?
この症状の説明の中に、「不安・恐れ」「パニック」「何度も考える」が多く出てくることに注目してください。
これが、強迫症の特徴にもなります。
つまり、強迫症を軽くするには、以下がポイントになります。
- 不安・恐れになる回数を減らす。
感じ方を軽くする - パニックにならないようにする。
冷静さを保つ - 考えが無駄に繰り返さないようにする
これらのコツや練習方法は、マインドフルネスという心の整え方で教えられています。
私も心の不調をマインドフルネスで治したので、それを君に教えてあげたいと思っています。
実は、これらのポイントは、強迫症だけでなく、いろんな心の病気を治すポイントだったり、悩んでいたり、苦しんでいる人の問題を解決するポイントでもあります。
勉強や、楽器・スポーツの上達、仕事の効率アップにも関係しますから、強迫症を治した後にも役立つと思います。
私はトランペットの上達に役立っていると感じています。
さて、ここで疑問が出てきたかもしれません。
「好き・嫌い」や「不安になる」は、変えられないと思うかもしれませんね?
それは違います。
実は、好き・嫌いは生まれてからの経験から、自分で作ったものが多いんです。ほとんどが、それです。
例えば、何かを食べて具合が悪くなった時に「xxを、食べなければよかった」と何度も考えていると、その食べ物を想像したり、臭いを嗅いだだけ、気分が悪くなって嫌いになります。
つまり、経験で嫌いになったわけです。
嫌いだった食べ物でも、誰かがおいしそうに食べているのみて、恐る恐る食べてみる。最初は違和感があるけど、そばにいる人がやっぱり美味しそうに食べるので、「どこが美味しいんだろう?」と興味を持って味を吟味してみる。そうしたら、「あれ?これ、美味しいじゃん!」となって、好きな食べ物になることもあります。
つまり経験によって、好き・嫌いが変わったことになります。
詳しくは、後で説明しようと思いますが、経験で好き嫌いができる心の仕組みを利用すると、好き嫌いも変えることができます。
同じように、「パニックになる」「何度も繰り返し考える」というのも、経験の中で習慣・クセになったものですから、心の仕組みを利用すると変えられます。
さて、君の心の中で起きていることを、想像しながら書きました。
もしかしたら、私の勘違いあるかもしれません。
そういうのがあったら、教えてくださいね。
私の教え方が変わるかもしれません。
それと、私の文章を読みながら、「自分の心はどうなっているのか?」と自分を観察するのは、それだけで強迫症が軽減していく可能性があります。
マインドフルネスは、思い込み無く「あるがままの自分を観察する」と言うのも重要なポイントだからです。
「思い込み無く」と言うのはとても難しくて、私も練習中ですが、まず自分でやってみるのもとても重要です。是非、やってみてください。