最近、宝彩有菜さんの著書が大変おもしろくて、読み漁っています。

Kindoleを買ってからというもの amozon  に良いようにやられている感ありますが・・・

 

その中で、宝彩さんの般若心境の解説がとても分かりやすいので紹介します。

 

まず、般若心経はどんなことが書かれているかご存じですか?

般若心境は、魔よけのお呪いでも、死者を成仏させるお呪いでもありません。

 

人が幸せに生きていくための心の仕組みの解説や、心を整える方法が書かれています。

 

 

 

般若心経

 

仏教は合理的な「幸せ実現メソッド」・「目標実現メソッド」】 でも少し紹介しましたが、釈迦の教えは人が幸せに生きていくためのものです。

欲を我慢させたり、善行をさせたりするのが目的ではなく、幸せに生きるための手段として紹介されています。

 

般若心経では、そのような釈迦の教えがコンパクトにまとめられています。

日本で使われている般若心経は、三蔵法師で有名な玄奘が漢訳したものです。

 

少し前にロック風の現代語訳が話題になりました。

このロック調現代語訳は、以下のような歌詞で始まります。

超スゲェ楽になれる方法を知りたいか?
誰でも幸せに
生きる方法のヒント

 

正しい訳ではありませんが、般若心経の趣旨がわかりやすく表現されているように思います。

 

 

 

宝彩有菜さんの般若心経解説

 

宝彩さんは瞑想家で宗教家でないので、宗教的な教義や背景とは関係無く、実用的に書かれています。

言葉も平易で、認知科学や心理学的な考え方で補足されていて、わかりやすい内容です。

 

それでも、般若心経では多くの人がもつ錯覚も扱われていて、にわかには理解しがたい内容がありますが、そこは解説の後のコミカルな笑雲先生と弟子の小松茸君の問答で理解を助けてくれます。

 

「笑雲先生!」

「なんだい、小松茸」

 

で始まるやり取りで、小松茸君が読者に代わって素朴な疑問を笑雲先生にぶつけて、それに笑雲先生が答えてくれます。

 

 

 

以前、お坊さんの書いた般若心経を読んだことがありますが、仏教哲学的な背景などが書かれていて、それそれで興味深いのですが、やや難解な印象をうけました。

 

宝彩さんの解説では、そういった部分は省略され、生活で役立つよう、実用的に書かれています。

 

 

ぎゃてい・ぎゃてい

 

以前から、般若心経の趣旨は何となく知っていましたが、宝彩さんの解説を読んで、理解できたことがあります。

 

これまで、以下の文書に強い違和感を感じていました。

即説呪日
そくせつしゅわっ

羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶

ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか

般若心経全体は、とても合理的な内容なのに、ここでは「さっそく呪文を唱えましょう」と呪術的な雰囲気になります。

しかも「羯諦~」というのは、サンスクリットの音訳になっていて、いっそう呪術的な印象が強くなります。

 

でも、これも合理的な理由がありました。


宝彩さんによれば、「羯諦~」というのは瞑想に使うマントラとして、とても優れているのだそうです。

 


マインドフルネスの呼吸瞑想とは呼吸に意識を向けますが、宝彩さんが教える瞑想は頭の中で言葉を唱え、その言葉に意識を向ける瞑想です。

この時に頭で唱える言葉のことをマントラといい、漢字では、"呪" になります。


このマントラは音の響きや長さ、リズムが重要で言葉の意味は関係ありません。

 

「羯諦~」はその観点でとてもバランスの良いマントラなので、音訳になっているのだそうです。

 

 

私が違和感を感じていた文章は、呪術ではなく優れた瞑想の指南でした。