非常勤講師はつらいよ―私学非正規教員の本音と生活向上作戦 -9ページ目

ノーベル化学賞に北大教授ら日本人

 今年も、日本人ノーベル賞受賞者が出ました。王冠1ノーベル化学賞にて、鈴木章北海道大学名誉教授、アメリカ合衆国の大学教授である根岸英一氏を含む3名が受賞したとのニュース。


なお、医学・生理学賞は、受賞が期待されていた京都大学・山中伸弥教授 ではなく、1978年「試験管ベイビー」に成功したイギリスの研究者。

ここ数年の自然科学系におけるノーベル賞受賞者を見ていても、30年以上前の研究成果に対し、それらがすっかり定着した頃に受賞という印象を受けます。そう考えると、iPS細胞からまだ3,4年 の山中教授は、まだまだ先のような気がしていましたので、こちらの結果は妥当ではないでしょうか。

要するに、長年の積み重ねとその功績が晩年に認められるという感じです。


今ニュースで、鈴木教授の生インタビュー をやっていました。(ご高齢の教授が、この夜中に大学でスタンバイとは、さぞお疲れの事でしょう。)

受賞の秘訣を質問され「チャンスをつかむ」という事を仰せでした。「努力」が必要である事もおっしゃっていましたが、人生って努力や勤勉さだけではどうにもならない事ばかりなのは、年を経るにつれて痛感しますので。汗

この教授もアナウンサーなど出演者達も「理科離れの中、若い人達がこういう分野に興味を持って後に続いて欲しい」と言っていましたが、自分も一応自然科学系の研究を志していた端くれとして最近「理系は一部の成功者以外は逆に損な人生ではないか」と感じるようになってしまいました。自分は生物系だから余計なのかもしれませんが、特にここ最近、進路活動をしていて余計にそう思ってしまいます。これに関しては、機会があれば改めて書くつもりです。

理科系でも、化学・物理系ならまだ報われる可能性は高いかもしれないです。


いずれにせよ、今回の鈴木教授らの受賞は、暗いニュースばかりの最近の日本に喜びをもたらしてくれました。キラキラおめでとうございますクラッカー



ノーベル化学賞:鈴木章氏と根岸英一氏ら3人が受賞


 スウェーデンの王立科学アカデミーは6日、10年のノーベル化学賞を、有機化合物の革新的な合成法を開発した鈴木章・北海道大名誉教授(80)、根岸英一・米パデュー大特別教授(75)、リチャード・ヘック米デラウェア大名誉教授(79)の3氏に授与すると発表した。従来は不可能と考えられていた、2種類の有機化合物を、金属のパラジウムを触媒に使って結合させる「クロスカップリング反応」と呼ばれる手法をそれぞれ独自に開発し、医薬品製造やエレクトロニクス分野で、さまざまな新しい物質の合成を可能にした功績が評価された。日本出身者の受賞は08年の南部陽一郎氏(米国籍)▽小林誠氏▽益川敏英氏=いずれも物理学賞▽下村脩氏=化学賞=に続く快挙で、化学賞受賞は2年ぶり。日本の受賞者数は、南部氏を含め18人(医学生理学賞1、物理学賞7、化学賞7、文学賞2、平和賞1)となった。

 授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、3氏には賞金1000万スウェーデン・クローナ(約1億2800万円)が3等分して贈られる。

 身の回りのものの多くは、炭素原子からなる骨格を持ち、「有機化合物」と呼ばれる。しかし炭素原子同士は安定しているため結合しにくい。それらを自在に結合させ、不要な副産物を抑えながら目的の物質を作り出すことに、多くの化学者が努力してきた。

 鈴木氏は米国留学から帰国後の79年、パラジウムを触媒に使い、有機ホウ素化合物から目的の有機化合物を効率的に作れることを発見した。この化学反応は「鈴木カップリング」と呼ばれている。

 根岸氏とヘック氏も70年代、パラジウムなどを触媒として炭素同士を結合させる手法をそれぞれ発見。これにより、異なる2種類の有機化合物の結合が可能になった。ヘック氏による「ヘック・カップリング反応」は71年に、東工大の溝呂木(みぞろき)勉氏(故人)も独立して同じ反応を報告しており、「溝呂木・ヘック反応」とも呼ばれる。

 3氏の業績は、医薬品や化学繊維、液晶などの材料の人工合成を可能にした。クロスカップリング反応に代表される有機合成化学分野では多くの日本人研究者が活躍しており、「日本のお家芸」と言われる。【須田桃子】


 【ことば】クロスカップリング反応

 構造が異なる有機化合物同士を、狙った形で精密につなぐ反応。反応の仲介役(触媒)をうまく選ぶことで、有機化合物の骨格となっている炭素同士をつなぐことができる。この技術の発見によって、思い通りの組み合わせで新しい有機化合物を設計できるようになった。同じ構造の有機化合物を結合させる反応は「カップリング」または「ホモカップリング」と呼ばれる。

 ◇今後も若い人のために

 鈴木章氏の話 はからずも名誉な賞を受賞できうれしい。多くの共同研究者のみなさんや学生たちのおかげだ。亡くなった(米留学時代の恩師で、ノーベル化学賞受賞者の)ハーバート・ブラウン先生に報告できなくて残念だ。資源のない日本は理科系の発展が重要。今後も若い人のために役立つ仕事をしていきたい。

 ◇とても幸せ

 根岸英一氏の話 (開発した反応は)非常に幅広い医薬品や機器類への応用が可能で、ノーベル賞を夢見ていなかったといえばうそになる。とても幸せだ。12月10日の授賞式に出席することを楽しみにしている。


 【略歴】

 鈴木章(すずき・あきら)1930年北海道鵡川町(現むかわ町)出身。54年北海道大理学部化学科卒、59年同大学院修了。63~65年、米パデュー大に留学し、故ブラウン教授(79年ノーベル化学賞)に師事。帰国後の73年に北大教授。79年、パラジウム触媒を用いた有機化合物の合成法「鈴木カップリング反応」を発見した。94年に定年退職し名誉教授。日本学士院賞などを受賞。


 根岸英一(ねぎし・えいいち)1935年満州国新京(現中国吉林省長春)出身。58年東京大工学部を卒業後、帝人に入社。63年に米ペンシルベニア州ペンシルベニア大で博士号取得。再び帝人を経て、米インディアナ州パデュー大博士研究員、米ニューヨーク州シラキュース大准教授。99年からパデュー大で特別教授。日本化学会賞など受賞。



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朝青龍断髪式

 昨日だったんだなあ。

ちなみにその先日には、千代大海(佐ノ山親方)の引退相撲もあったそうで。千代大海は断髪式の際に、お母様にも断髪して欲しいと、(女性は土俵に上がれないゆえ)いったん土俵を下りて行ってもらったそうですね。


今年初場所中の暴行騒動でが原因で、場所後に電撃引退 には驚き残念でたまりませんでした。ショック!

その後の相撲界賭博問題 を考えると「ちょうど良い時期に辞め、かえって良かったのかな」と思えど、やはり朝青龍の居ない場所は寂しく、盛り上がれません。ダウン実際、チケットの売れ行きも良くなく「満員御礼」も出ていないようですし・・・

秋場所も、全く興味持てずに終わってしまいました。。白鵬の連勝記録が伸びており、彼の健闘は讃えるべきですが(しかも、数年前に本場所生観戦をした際の出入り待ちで大関昇進前の彼も見ましたが、感じの良さそうな若者という印象でした)、他の力士との実力差は開き過ぎで、独走を止められるろしたらやはり朝青龍しかいないだろうなあ、と思ってしまいます。(本人も「白鵬の連勝を止められるのは?」と聞かれて「オレ」と答えたそう!)


朝青龍引退相撲(断髪式)が10月頭(の土曜か日曜)に行われる事は春頃には知っていました。「行きたい」との気持ちはあったものの、チケット購入する時期(遅くとも夏に申し込まないと売り切れは必至)に離職勧告を受けるほど体調も悪く、すっかり忘れていました・・・

いずれにせよ昨日は、自身の進路に関する活動に出かけたため無理ではありましたが。


今日、塾のアルバイト に出かける前に、午後のワイドショー「情報ライブミヤネ屋」で特集をやっており、見ました。テレビ

司会の宮根さんらも両国国技館にて参加し、「国技館は大阪体育館とは雰囲気が違うビックリマーク」と言っていました。


「日本の父」と慕う退職した元床山さんに髪結いを依頼し、両者の絆が紹介されたり、

引退相撲の進行状況(「断髪式」以外にも、髪結い実演や花相撲なども行われるんです)も放送されました。

断髪の様子、そして最後には、土俵にキスして別れを告げる姿も印象的でした。

賛否あり、特にご年配の方々が好まないタイプなのは承知とはいえ、彼がいたからこそ盛り上がったのも事実です。色々あって何だかんだ言われながらも、彼なりに(日本人とは感覚が違いますが)心底相撲は好きだった事も伺えました。


まだ余力を残した状態で、本人も本意ではないであろう引退に、こちらとしても後味が良くなく惜しくてならないが、一度「引退」を表明したら戻れないから仕方ない。個人的にはあんな人間臭い横綱も面白かったし、相撲での実績も功績も讃え、別れを惜しみたいと思います。

13年間の土俵生活、お疲れ様でした!!故郷での「第二の人生」での活躍にも期待したいと思います。



朝青龍涙…生まれ変わったら日本人の横綱に


 知人男性への暴行騒動の責任を取り、今年の初場所限りで引退した大相撲の元横綱朝青龍関(30)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=の引退相撲が3日、両国国技館で行われた。大関日馬富士と朝赤龍を従えた最後の土俵入りには約1万人の観衆から歓声が上がった。断髪式では国内外のVIPら約380人がはさみを入れ、師匠の高砂親方(元大関朝潮)が止めばさみを入れた。断髪後は「生まれ変わったら大和魂を持った日本人として横綱になりたい」と語るなど、土俵への未練も口にした。

  ◇  ◇

 もう誰の目も気にしなくていい。大銀杏(おおいちょう)を切り落とされ、2人の子どもから花束を受け取った後、元朝青龍関は、土俵下にかがみ込むと土俵の縁にキスをした。大歓声にとびっきりのガッツポーズで応えて控室へ。最後の瞬間まで朝青龍らしさを貫いた。

 最後の大銀杏を結ってもらう時、担当した元床山の日向端隆寿氏に「生まれ変わったら何になりたい」と尋ねられた。元朝青龍関は「日本人として横綱に」と答えたことを明かしたが、日本への愛情とともに「日本人だったら自分を理解してもらえたのでは」という苦悩に満ちた答えだった。

 数日前に酒席で同席した後援者の近藤利一氏は「いまだに(元朝青龍関は)未練があった。やめた実感がわいていないのが事実」と振り返る。元朝青龍関自身も「体の張りもそうだし、まだまだやれるという気持ちはちょっとあった」と暴行騒動から引退に追い込まれたことを悔やんだ。

 同じ高砂部屋で苦楽を共にした朝赤龍にはさみを入れられると、みるみる両目に涙が浮かんだ。控室では「白鵬とか相撲道を引っ張る人にはエールを送りたい」と話し、軽くなった頭に「男前かな。どこかのプロレスラーみたい?重いものを預けた感じ」と笑った。

 すでにモンゴルのレスリング協会の名誉会長を務め、北朝鮮を訪問するなど政財界でも活動している。周囲には「アメリカに留学したい」とも話しており早ければ年明けにも実現させる。「30歳から40歳は暴れます。っていうか、もっと立派な人間になる。目標はあるけど…。達成してから言うよ」。ドルゴルスレン・ダグワドルジとしての第2の人生が始まった。

(2010年10月4日)


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今年度の予備校勤務に関して

(先月に書きかけた記事、ようやく完成させました。)


 今年度は、8月末で退職した高校 の他、前にも触れた通り東京某所の医療系予備校でも兼務 してきました。

この予備校には、一昨年1月頃に採用試験&面接を受け、合格しました。ただ、こことほぼ同じ時期に、やはり似たような医学系予備校 にも採用されより条件が良かった(と当時は思った)ため引き受け(しかし結局コマは春期講習のみ!)、こちらは登録状態のままでした。


しかし2年経った今年、授業の依頼を頂いたのです。3月後半に当時の生物科主任から電話連絡を頂き、少し考えましたが、高校は週4日で収められたし、昨年に兼務先していた予備校翌年度に関してはウヤムヤにされた 分(今年度になってHP等を見ると、生物講座は廃止、校舎も1校閉鎖)、そして新勤務高校が諸条件面等でダウンする分、別の予備校でステップアップしようとの思いでした。

高卒生対象で、講義が週1回午前中に2時間、それと同時に、夕方~夜にかけて生徒達は課題を与えられて自習を行う際の質問に答えたり課題や小テストが提出された場合に採点する夜間勤務が週1回。

講義の方は、高校の授業が週4日に収まった分、平日の残りの曜日に行く事にし、夜の質疑応答は高校の授業後に行くというスタイルで今年度をスタートしていました。本


予備校の雰囲気は良いです。事務スタッフの方々も親切ですし。

実は、理科主任の先生(採用時の面接を行って頂いた)は自分の出身大学院の大先輩、そして今春から生物専任となった先生は大学学部時代の先輩という事もあり、そういう点からも心かけて頂いていた感じです。

ただ、この予備校(他教科・科目は違うかもしれませんが)の授業スタイルが非常に独特で、私にとっては非常にやりにくいものでした。それでも、専任の先生方(特に生物主任)の手厚いサポートの下、精一杯にやらせて頂いていました。1クラス数名ですが、自分の見ている限り生徒は、真面目に授業を聞いていました。

ゆえに最初の頃は、やや不満に思いながらメインで勤めていた高校の気分転換になっていた程です。


しかし、5月の連休明けから、そのメイン勤務校での面倒な任務が増え(これに関してもおいおいお話しするつもりです)、予備校での準備が満足のいくように出来なくなってきてしまいまいした。それでも生物専任の先生方は、そのような私を6月にかけてフォローして下さいましたが、既に述べてきたように、6月下旬~7月にかけて倒れたり  声が出なくなって すぐに回復しなかった事から、夏休みを目前にして今年度の講義から降りざるを得なくなってしまいました・・・ダウン無念ですが、予備校は成果を求められるのは当然ですから、こんなガタガタな体調で教壇に上がれない日があれば仕方ないでしょう。

それより、専任方の数々のご尽力に関わらず、それに応えられなかった自分が、情けなく申し訳ない思いで一杯でした。


教科主任からは、夜間勤務の方を続けるか否かを聞かれました。

この予備校は、交通費が支給されないんです(><)¥横浜市内からJRで行くと1日往復1000円以上かかってしまいます。それでも、講義の時給はかなり良いので(更にメイン勤務校のために定期券を買っていたし、そちらからの給与もありましたし)、特に負担には感じていなかったのですが、夜の質疑応答の方の時給は安めで、それだけのために行くのは、交通費負担分を差し引くと割に合わない感じはします。

それに、こんな失態ばかりで来年度以降に使ってもらえるか分からないですが、ここで辞めてしまったら、本当にこの予備校からも完全に断たれてしまうと感じ、せめて今出来る事を精一杯努めてこそ今後に繋がるのではと考え、これだけでも続けたいと返答しました。

離職勧告された医師 にも「週1回くらいなら良いでしょう」と言われましたし。


ただ、今の自分 にとっては週1日3,4時間だけであっても、都内に勤務するのは結構しんどく、しかもは余計にきつく感じます。交通費節約のため、遠回りでも私鉄中心に利用しているので余計に。帰宅すると異常に疲れ切り、翌日(や翌々日)は動けない場合が多いんです。ガーン

体が特につらい時には、交通費が出ないのにわざわざ都内に行くのが嫌になる事も多々あるのが正直のところです。

それに、生物って(英語・数学・物理などと違って)あまり質問も来ないんですよね。汗遺伝問題の課題が出た時は結構来ますけれど。しかも、この曜日は夕方に帰宅していた生物専任の先生も、最近は閉館までいらっしゃる事が多く、質問はあちらに行ってしまい、自分が居る価値がないのではと思ってしまったり。しょぼん

ただ、たとえ月2万円前後でも今の自分には貴重だし、履歴書の職歴欄もかろうじて続けていると書けるし、少しでも社会(職場や人)と繋がりを持っていた方が精神的にも良いかと思い、何とか続けています

それに、今の自分に出来る精一杯の仕事な、とも思うのです。


 その他、自身の現状・今年度着任の経緯・勤務記録などに関しては、時間と体力・気力の許す時に少しずつ述べていきたいと思っています。

NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が終わり、新作始まる

 今日、女優の池内淳子さんが亡くなったとのニュースが入りました。

池内さんは、私が子供の頃によくやっていたホームドラマの主人公(お母さん的な役)で知り、その印象が強かったです。

他の思い出に残る作品としては、1992年度下半期のNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「ひらり 」。ヒロインがよく顔を出していた近所の相撲部屋のおかみさんとして出演されていました。

この方は着物姿がシャキッとしていました。早過ぎる訃報にまた寂しさを覚えます。


 さて、そのNHK朝ドラですが、先週で「ゲゲゲの女房」が終わってしまいました。しょぼんしかも寝込んでいて、最終回を見そびれてしまったんです(><)

この作品、久々に好評の朝ドラでしたね。私も楽しみでした。音譜4月から時間を繰り上げ8時スタートになったとはいえ、1学期は早朝出勤で、そして夏休み~退職後も体調が悪くて時間に起きられず(場合によってはお昼過ぎまで)見られない事が多かったですが。汗


この前が「ウェルかめ」とかいう何ともイタタなタイトルだったため(それにヒロインにも内容にも、これほど無感情な朝ドラは初めてでした。まだ近年では、後半に反感多かった「だんだん 」や、個人的に超大嫌いで主題歌だけ聞いて出かけていた「どんと晴れ」は、今思えばマイナスでも感情を持った分マシかなとも)、

当時、次作が「ゲゲゲ・・・」と発表された時、一瞬「またふざけてんのか!?」と思ったものの、水木しげる氏の奥様(武良布江さん)の自伝的小説と知り、納得。得意げ

むしろ、昔の時代を生きてこられた人の実話となれば、しっかりした作品になるのでは、と期待していました。(私が近年で好きな朝ドラは、作家・田辺聖子さんの半生「芋たこなんきん」や、女優・いしだあゆみさんご家族を描いた「てるてる家族」と、やはり実話が元になったものです。)


水木さんといえば「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な漫画家であり、私が小学生の頃も本放送がなされており、見ていました。テレビ

また近年は、水木さんの戦時中の体験がドラマ化されていたり、ご自身も戦争関連の番組に出演されたりしてたと記憶し、厳しい時代を生き抜いてこられた「戦争体験者」としての側面も強く感じるようになっていましたので、そのご婦人の生き様も関心を引きます。

主演(ヒロイン)はピアニスト(3年前の「ちりとてちん」の主題歌を演奏したそうですね)でもある松下奈緒さん。

ただ「女房」という事なので、(しかも昔の人ならば)早く結婚して夫婦ラブラブな雰囲気を出されたらちょっと苦手かなあ、と思ったりもしましたが・・・


4月(3月末だったかな)にスタートし、主人公(水木夫人)の幼少~娘時代も長めに放送されました。

この布美江さんは、子供の頃から長身を気にして(学校でもからかわれる)内気で、大家族の中でも目立たない存在という設定。2人の姉が奔放で親に逆らう事も多かったり早く嫁いだのと対照的で、女学校卒業後は洋裁学校に通ったり、家事や家業を手伝っている。地味で真面目な女性という感じです。

一度お見合いの話があったものの、背の高さを理由に断られたようで、友人達が結婚していく中で、婚期を過ぎてしまう。

リウマチだった母に代わって家事を引き受けながらも、既に妻子を持った兄夫婦が重んじられ、家での居場所を失いつつあった中、二度目のお見合いで結婚したのが29歳。


私達は「この人があの『水木さん』」と分かって見ていますが、この時点で40歳近い貧しい貸本漫画家で、披露宴でも平気で屁をこくわ、バクバク食べてばかりで、失礼ながら「私だったらこういう人は嫌だ」というのが正直な気持ちでした。

当時としては晩婚夫婦、新婚でも夫は仕事しか頭になく、故郷から遠く離れ最初は寂しい思いをしていた、それでも夫に従いながら信じて支えていくヒロインには好感を持て、十分応援したい気持ちになりました。

そのような中で、(水木)さんも少しずつ心を開いていき、紆余曲折を経ながら売れるようになっていきます。

その後も、1980年前半のスランプを経ての再人気、二女らがそれぞれ成長の中で悩んだり、布美江さんはそんな娘達を見守り励ましたり、茂さんの父上の最期、など最後まで飽きの来ない展開だったと思います。


全体としては、親族・近所の人々・茂さんの仕事関係の方々とのユーモラスで温かな交流(出会いと別れ)の中での、家族の歩みを描いた物語でした。

主人公の布美江さんは前述の通り消極的で、自身の強い意志や主張をほとんどせず、家族をはじめ周囲の人々の気持ちを尊重し控え目に支えていたという印象です。通常の「自分の夢に向けてまっしぐら」な朝ドラヒロインとは異なりますが、逆にそれが、従来のヒロインに飽き飽きしていたり、殺伐とした現代に暮らす人々に、好意的に受け止められたのではと考えます。

また、茂さんは、長らく「妻は仕事に口出すな」というスタンスで昔気質ではありますが、(スランプはあったものの)基本的には苦しい状況下でも愚痴や不満はこぼさず、非常に前向きな方だと思いました。彼の態度や発するセリフから、心身弱っていた自分も何度か励まされ、勇気づけられました

そして、茂さんや彼に似た次女の「妖怪を信じる心」には子供のような純粋さも感じられ、現代社会の中で忘れかけたものを思い起こし「癒し」を与えてくれた気持ちです。


 今週から新しいドラマとなりましたが、「ゲゲゲ」も終わり近くになると毎回、番組宣伝がなされ、しんみりとした気分が壊されうるさかったです。更にその次の作品(来年4月からの)が、井上真央主演の戦中・戦後を舞台にした物語だそうで(これも楽しみ)、好評だった前作との間に挟まれて、やりづらいだろうなあ。

あと、母親役が安田成美ですが、この人は過去に朝ドラヒロインを途中降板した経験があり、あまり印象が良くなくなってしまった。1年ものだったので色々事情はあったのでしょうが、当初は主人公(モデルは橋田寿賀子)の女学校時代~老年期を一人で演じる予定で、それをウリにしていた部分があったため、後半はすっかり見る気が失せてしまいました。2人が演じるなら前半の学生時代は、当時30歳近かった彼女でなくもっと若い適役がいたと思う。


さて、新ドラマの方は最初の2,3日を見たところ、前作で慣れてしまった穏やかな朝からいきなりテンション高いヒロインとなり疲れそう。ガーン賛否分かれた昨年の「つばさ」のようなドタバタを思い出してしまいました。

更に、主人公を高校まで育ててくれた母が実の母でないというのは「だんだん 」みたいだし、最初はトランペット(音楽)命で、そのうち関西へ出て実母の実家でお好み焼き屋をやるらしいという「進路変更」も、あの時のヒロインに似ていそうだし・・・正直あまり良い予感はしないんですよね(苦笑)

まあ、見られたら見て、見られなくてもそれで良い、という感じになりそうです。


 未だ「ゲゲゲ」の余韻が抜けないでいます。最後を見逃してしまったのが悔いでなりませんが、素晴らしい作品に、水木(武良)夫妻に、出演者はじめドラマ制作に関わった方々に、主題歌ではないけれど「ありがとう」です!ニコニコ



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体調不良が続いております

快眠できていますか?寝不足ですか? ブログネタ:快眠できていますか?寝不足ですか? 参加中

 ここ1週間近くブログ更新が出来ず、しかも前記事 も書きかけのままで、失礼しております。
ここ数日はタイトルの通りです。結構寝てはいるのですが、それでも疲労が激しく具合も時々悪くなり、何かをする気力・体力がない状態です。ダウン
よって現在は、メールを頂いても返信出来ず、特にご質問を頂いた場合は「お答えしなきゃ」という気持ちばかりが先走って余計に苦しくなってしまっています。何度も下さる方には申し訳なく思いますが、現在の体調等から、返信を要求するメールには対応できない事をご了承頂きたく、どうかよろしくお願い申し上げます
(携帯メールは、ほぼ無収入の現在、通信料節約のため使わずにいます。)
リアル知人の方で、ご質問等お話しなさりたい事がございましたら、今は直接お電話を頂いた方が良いかもしれません。携帯出来る限り対応致したいと思います。

暫くして、体力・気力等が回復しましたら、前回の続き(バイト先の予備校の件)はじめ近況等をお伝え致したいと思います。





8月で勤務校を正式に退職&引き継ぎ

 アメブロネタ高校生クイズ関連記事 を先に書いてしまい、ご報告が遅れて申し訳ありませんでしたが、8月31日付で、今春に着任した高校 を正式に退職となりました。(9/3エントリー「正式に退職」を書き換え、随時加筆していきます。)


8/14の記事「医師からの退職勧告 でも申し上げた通り、上記勤務校にて体を壊し(その経緯等はまたおいおい書いていく予定です)、7月末に診察を受けた医師から離職を勧められ、8月上旬に診断書と共に教頭に申し出、退職の方向で学校側も後任探しを行う事となりました。それで、次の先生が決まり次第、引き継ぎを行って私は退職の予定でありました。


そして先月も終わり頃、教頭先生から電話があり、新たな先生が決まりつつあるとの事で、8/31付けでの退職となり、退職願を作成して郵送して欲しい、との事でした。電話

ただ、自分はこの時、東京都私学適性 の事で頭が一杯で(勉強は全くしていなかったものの、東京に試験を受けに行く事自体が、今の自分には一大事でして)、この試験が終わってから作成しました。

同時に、引き継ぎの件で教科主任にメールすると、「9/1に新しい先生が見えるので、その時に行う形で良いか?」とのお返事で、了承致しました。

私学適性・都内予備校バイト(これに関しても後日)と2日連続で都内に出かけ、1日だけおいてこのやや遠方(結構歩く)の高校へ行くのは、今の自分には相当しんどいのですが、これも私のせいですし、最後にきちんとけじめをつけねばなりません。


 私がこの学校の教員でなくなった今月1日、行って参りました。学校ちょうどこの日が2学期始業式、翌日から授業開始という中で、後任の先生にとっては急な準備となり、ご迷惑をおかけしている事へも申し訳なく思いながら。

行きに地元(横浜駅周辺)のデパートに立ち寄り、教科へのご挨拶としてのお菓子折りを買って、学校に向かいました。キャンディー

先月上旬に、離職の相談のため(診断書持参で)教頭先生や教科主任にはお会いしたものの、他の先生方と顔を合わせるのは本当に久しぶり。しかも、皆様もう私の年度途中での離職をご存じのはずで、体調面とはいえ自分が任務を放り出す事でご迷惑をおかけするわけで、お目にかかるのも憚られたのが本音です。

でも、(全員はいらしていなかったものの)居合わせた先生方は、私を温かく迎えて下さった事に、心救われたと同時に、申し訳なさも増してしまいました。


教科主任に紹介され、新しい講師お二人と初対面、順番に引き継ぎを行いました。

4月に述べた 通り、今年度は大学付属高校 で、3年内部進学クラス生物・2年内部進学クラス化学・2年受験クラス生物を担当しましたが、後任は3種類とも別々となりました。

2&3年の内部進学クラスは、それぞれ前述のお二方が受け持って下さいます。


一方、2年受験生物は専任(女性)が引き継ぐとの事で「こうなるならば、受験クラスだけでも私が続けたかったかな」と思ってしまった部分があります。

専任に更なる負担を強いるのは申し訳ないと共に、5月の公開授業時(これも色々ありまして)にこの教諭の授業を拝見したところ、私と授業スタイルが全く異なり(私は板書を丁寧に行いながら説明を行うのに対し、彼女はしゃべり中心)、生徒達は戸惑うのではないかと気がかりです。また、この専任のテンションの高さも、おとなしい生徒や男子生徒にはややキツイかなと思ってしまったり・・・

更に職員室にて、この受験クラス担任の先生がいらしたため、お詫びとご挨拶したところ

「生徒、残念がっていましたよ。『せっかく慣れてきて、1学期最後は実験もやれて楽しかったのに』って言ってました」とおっしゃっており、正直未練はあります

でも、自分の都合(病気)でお願いする身としては、決定した事には従うしかないですし、都内に1日行って来るだけでも異常に疲れる今の自分としては、やはり無理だろうなと諦める事にします。


 後任講師の先生方とは、引き継ぎの打ち合わせをしながら、雑談となりました。

お一人は50歳位の男性で、様々な学校でご経験豊富な先生です。現在の兼務先を含むこれまで勤務された学校やそれらを取り巻く事情を伺い、この業界の厳しさ(醜さ)を更に痛感してしまいました。(こうした事情に関しては、他所での話も併せ、いずれ改めて別記事にしたいと思います。)

もう一人は若い活発そうな女性。「教員は今年初めて」だそうですが、メイン勤務校がこちらと似たようなレベルの大学付属との事で、比較的馴染みやすいのではとお伝えしました。

そして、私のせいで先生方にはご負担をおかけする事をお詫びすると、「それより体が第一ですから」とおっしゃって下さり、そうした周囲のお心遣いに感謝し、今回は甘えさせて頂く事にしました。

生徒達にはお詫びのしようもないですが、この先生方なら信用してお任せ出来ると実感しました。そして、お二方のご要望で、今後もご相談には乗る事をお約束し、連絡先も交換致しました。

開成中高専任教諭応募体験記

 ここ数日は体調が悪く、その中で今後に向けての就職情報を集めており、更新する気力が落ちていましたが、ようやく前回 の続きを書き上げました。

(前記事と合体させるつもりでしたが、長くなってしまうので分けたままにしておきます。)


 今年は全くと言ってよいほど生物の公募を見ませんが、昨年は春からぼちぼち、専任を含めいくつか出ていました。

某都内女子校にて1年だけ専任として勤務した体験 が長らくトラウマとなっており、その後は講師として頑張っていこうという気持ちで続けてきました(それ以前に、最近は、常勤講師の類ばかりで「専任」での募集は皆無に近いですけど)。


ただ、昨年度は教員として前向きに続けていく気持ちが固まりつつあり (現在はそれも砕け散りましたが)、当時の勤務校で講師として少し腰を据え、専任を含めより条件の良い学校があれば移ろうと考えていたのです。

専任の公募でも、女子校はやはり上記専任時代の恐怖感が蘇ってきたりして、興味も沸きませんでしたが、いくつかの男子校にて見かけ、関心はありました。、春には、今年度から中学開校するにあたって早稲田大学高等学院や、あとは桐朋学園など。

とはいえ、あの時は、週17コマ(+補習)の高3受験指導 に加え、先に決まっていたインチキ予備校も兼務 しており、応募書類を書く時間さえ持てなかったり、あるいは作成途中で締め切りに間に合わなかったり・・・汗なので「両校とも遠いから(片道1時間半)」と自分に言い聞かせて無理に納得しようとしていたのです。


そのような中、あの開成中学・高校でも生物専任の公募がかかりました。条件は「大学院修士課程(博士前期課程)修了以上」という事で、院卒以上が必須なわけですが(「専修免許所持」でなくて良かった)、それは自分も満たしている。

とはいえ「(能力面で)絶対に無理だろうなあ」と思いつつも、「ここを逃したら絶対に後悔する」と思い、勤務校の2学期中間試験期間 の中、慌てて書類作成を行いました。メモ当然、履歴書だけでなく、志望動機・学生時代の研究・自己PRなどを文章にまとめて書かねばなりません。時間がなく、字数制限に収めたら校正もせず慌てて締め切りギリギリに提出してしまった感じです(^^;あせる(後になって別の学校への応募のため、この書類を参考にしようと読み返したら、誤字だらけ・・・ガーン


公募の場合、1人の採用者に対し100人以上の応募が来ると聞きます。これほどの名門校なら尚更でしょう(院以上という条件であっても、理科系はたいてい大学院に行きますから)。

この時の開成の公募では「書類選考で10人ほどに絞り、筆記試験を実施」との事でした(更に、筆記通過者は面接・・・)。これまでも様々な学校に応募し、書類落ちしたり通過したりした経験から「まして開成なら、絶対に書類落ちだろうけれど、これで悔いはない」と思っていました。


そして、何日か経って・・・

塾の仕事が終わっての帰り道、携帯に開成の先生からの留守電が入っており携帯、折り返し電話をしてみると、筆記試験のお知らせでした。何と、書類通過したーーー!!叫びこんな私が天下の開成の審査に残れた事に、驚きと共に、二次試験に挑戦出来る、採用される可能性が残されたという喜びが大きかったです。


そして筆記試験当日、生まれて初めて開成学園に向かいました。学校JR京浜東北or山手線の西日暮里駅を出ると、あのペンと剣の校章の入った建物が遠目に見え、感動したものです(笑)キラキラ
そのくらいの距離ゆえ、歩いて間もなく到着。校舎に入り、試験場である理科室を探して到着すると、男女様々な年齢の受験者が控えていました。開始までに、自分を含め10人余りが集まりました。
時間になると、監督役の理科教諭から試験問題を配布され、受けたわけですが・・・

問題は、あの国立T大学の入試問題に加え(こちらは何とかならなくもなかったが)、論述問題はとても私の手に負える内容ではなく、歯が立ちませんでした。。しょぼんまあ、当然でしょうね。なにせ、東大合格者数全国トップを誇る超難関校なんですから・・・


終了後は、退出時に目が合った受験者2人(若い男性と女性)と西日暮里駅まで一緒に帰りました。

男性の方は当時、開成で非常勤講師との事でした。こういう先生も、専任試験は外部から受験なのですね。やはり、こういう人の方が有利なのは致し方ないでしょう。

女性の方も、都内で難関の部類に入る男子校と女子校を兼務だそうで、

一応この時は男子校であったものの(受験生指導のみ行っていたとはいえ)むしろスポーツで有名な学校講師であった自分は、場違いだったかな、などとも思ってしまったり・・・


後日、結果が封書で届き案の定、不合格でした。。ダウンあの出来では仕方ないですし、ここまで来られたので悔いはないです。

面接には進めなかったため、先生方とじっくりお話しする機会は持てなかったものの、この試験体験を通じて、開成中高の採用姿勢としては、一定以上の学歴と意思があれば、年齢・性別・出身高校・経歴に関わらず、実力で平等に受け入れてくれるのでは、という印象を受け好感が持てました。(名門校でも応募に年齢制限をかける所が多い中で)

それと、遅れ・挫折・放浪だらけの経歴ながら、日本一の難関校にて審査に通過出来た事で、少し自信も持てるようになりましたグッド!


このチャンスを逃すと、今後ご縁がなさそうですが、もし自分に息子が産まれたとしたら(その前に結婚出来るのかって感じですが・・・汗)ぜひ入学させたい!という気持ちが沸いてしまいました(笑)



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高校生クイズと開成学園

 昨夜は全国高等学校クイズ選手権(高校生クイズ)が放送されました。

これも毎年、9月初旬に放送され、ほぼ毎年何となく見てしまいますが、昨年は何故か見そびれました(>_<)当時の高校3年生の学年を4校で教えた事もあり、同学年の子達の「頭脳」には特に興味あったんですが。


このクイズ番組に関しては、一昨年 にも3年前 にも書きましたが、どうしても出場校のメインは、超難関の男子校になってしまいますね。男の子

今回も、最初に中心に放送されていたのは、開成ラ・サール、それに次いで、県立浦和慶応義塾早稲田あたりでした。こうした「ブランド校」ばかり取り上げられる事に批判もありますが、首都圏に住む者としては、名の知らない地方公立高校より、これらの学校の方が馴染みがありますので、私もこういう学校に弱い(^o^;それに、これらの名門または伝統ある男子校は教員にとっても、勤める学校として魅力です。キラキラ


ただ、これも3年前 の繰り返しになりますが、早稲田高校・中学校早稲田大学の「付属」ではありません。野球等で有名な早稲田実業(早実)と共に「系属校」と言われ、早稲田大学への枠は全員分は無いのですよ。しかも、早稲田高校は早実より推薦枠は少なく、受験校の色合いも強いようです。

早稲田大学の正式な「付属校」は、東京練馬区「早稲田大学高等学院」(学院)と埼玉県本庄市「早稲田大学本庄高等学院」の2校です。でもこれら早稲田の関連校の中では、何故か世間一般には系属校の方が知名度がありますね。私も正直、この大学に入学する前は、早実と早稲田中高の名は知っていましたが、学院と本庄学院は入学後に知りましたので(^^;

また、同業者からは、早稲田系属校は意外と薄給とも聞きます。


過去の関連記事早実! (2006年8月14日)


話をクイズに戻しますが、1回戦で上位8校が準々決勝に進出という際、何と意外な事に、ラ・サール(2007年優勝)&灘が敗退。。叫び更に、早稲田2チームも、昨年優勝だったという東大寺学園も、ここで姿を消しました。

一方、公立の男女混合チームが2つ残りましたが、特に千葉県立・船橋高校の「IQなでしこ」とやらは、場面によっては巻き髪といった身なりの上(公立だから仕方ないのか―比較的規則の厳しい私学ばかり見ている者としては、高校生らしくないと思ってしまって)いきなりしゃがみ込んで騒いだりなど、個人的には見苦しかった。(それにしても、女子のみのチームというのは、なかなか現れませんね。。)


準々決勝は「開成vs久留米大付設」が接戦で面白かった。

注目カード的には「浦和vs慶応」と思ったが、意外にあっさり決まってしまった(CM前に「この後意外な結果が」などと言っていたが、あれは嘘だったのか?)。浦和高校、意外にも「五界説」(生物の分類)で間違えたなあ。←こういう時ばかり偉そうな自分(苦笑)汗


決勝は、残りの学校の中では順当に「浦和vs開成」で、開成高校が優勝しました。クラッカー初めてだったのですね!この学校にも、今チームのリーダーみたいな雰囲気の生徒はいるのだなあと。彼の両側にいた後輩2人のような真面目な生徒の多いイメージを受けますが・・・

(昨年も同じメンバーで出ていたようで、リーダーの子の当時の映像も少し流れ、もっとかわいい感じの顔をしていた。自分も教え子達を見て 思うが、やはり1年で大人っぽく顔が変わりますからね。)


浦和高校の生徒が「2位じゃダメなんです、1位でないと」といったコメントは、もちろん悔しさもあるでしょうし、最近のあの発言への皮肉も込められている感じでした。

その通りだと思います。勉強・研究でもスポーツでも芸術その他あらゆる分野において、誰でも一番を目指すのは当然です。その結果、優勝だったり2位、3位・・・だったりするわけですし、それぞれに向上心も芽生えるわけですから。


開成」というと、東大合格者数No.1を誇る超難関男子進学校なわけですが、実は昨年、専任の公募を見て応募したのですビックリマーク


(続きは後ほど)



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引っ越しか建て替えか

住んでいる街に満足してる? ブログネタ:住んでいる街に満足してる? 参加中

 最近、母親が「引っ越す」と言い出している。崖の上に立つ現在の家がボロボロで、いつ崩れるか分からないからという事と、母も年々動けなくなってきており(すぐに疲れてしまう)、片付けられる今のうちに、高台でない(歳を取り山坂上がるのも辛いと)安全な場所に移動したいと言うのだ。
現在の家へは、私が2歳の時に引っ越して来ました(それ以前の記憶がない私にとっては、事実上この家で生まれ育ったという認識でいる)。家両親としては仮住まいのつもりが、あのバカ親父は、働き盛りの羽振りの良かった時にバブルに踊らされ、「自分の住む家を良くしたってしょうがない」と、他の家族の大反対を押し切って不動産(貸しマンション部屋購入)に手を出し大損。。ビル
そのため、我々が住む家は改装すら出来ないまま、一部が壊れた時には修理をし、無理やり持たせてきた感じなので、いずれはこのような時が来るのはやむを得ないとは思っていたものの・・・

今の場所に建て直すのは安全面でも(やはり崖崩れの恐れが)金銭面でも(父親はとっくに定年で年金暮らし&私は定職に就けずどころか失職なので一軒家は手に入れられない)無理との事(現状では当たり前か)。
そうなると、マンションへ引っ越すしかないというのだ。ビルそのマンションを買うのだって、全財産をつぎ込む事になる。

自分は、子供の頃からこのボロ家にやや不満はあったものの、交通の便の良いこの場所には結構満足してきたため、ここを動きたくないという思いをずっと持ってきた。
もちろん母の事などを考えると、自分ももっとしっかりせねばならないと反省する部分はあれど、特に現在は、退職を与儀なくされる ほど心身不調ゆえ、「引っ越しだ」「片付けだ」追い立てられ、そして気に入っている住み慣れた場所を離れねばならないと考えると、更ににストレスが増大している。
自分の部屋(毎年職場を変わらざるを得ない身としては、前任の学校から荷物を引き払い、片付ける間もなく次の勤務校に移る、を繰り返してきたため、数年分のプリント類でごった返している)だけでなく、母と共に家全体を片付けなければならないのは、今の自分には非常に苦痛なんです。ショック!

だから、もう少し待って欲しい―そう母に訴えて、一ヶ月ほど前はそういう気持ちにやや傾いてくれかけたものの、親戚(母の姉家族)からもひきりなしに言われ、急かされている感じである(こういう時の親戚って、本当に煩わしい!)。
実際、不動産鑑定士の資格を持ち、不動産関係の仕事を行っている従兄(母の姉の次男)が色々検索し、母も気になる物件を見付けては、母は、その従兄や伯母(母の姉)と共に、複数のマンションを訪れているところです。ビル
そして明後日は、今の家や土地の状態(念のため鑑定を行う)ため、従兄や業者が来るそうで、明日は丸一日、大がかりで片付けを手伝わされる予定です。
ああ、憂鬱だ・・・ガーン


夏の終わりに東京都私学適性

夏にやり残したことは? ブログネタ:夏にやり残したことは? 参加中

 今日で8月つまり暦の上での「」も終わりです。とはいえ、猛暑はまだまだ続きそうですが。晴れ

今年は、夏らしい事がいっさい出来ませんでした(苦笑)「医師からの退職勧告 」の記事でも書いたような体の不調が続き、学校の夏休みの時期は、ほとんど通院寝ているか状態の続いてしまいましたもので。病院あとは、退職に向けてのやり取りと、ほぼ週1回の予備校アルバイト(これについても、また後日お話しします)、家の片付けとお小遣い稼ぎを兼ねたオークションでしょうか。全く、夏らしくないですね(涙)汗


4月末に足を怪我して(骨にひびの入った)以来、春から思うように動けず、その足も治りが遅れる中、

夏には過労により度々具合悪くなり、更に6月末には喉も傷め声は出なくなり、毎日体を支えるのがやっとという感じで、病院や必要な用事にちょっと出かけただけでも翌日や翌々日は寝込んでしまう体調では、まして遊びの計画を立てたり、出かけるどころではありませんでしたので。。ショック!

花火大会は、1日の神奈川新聞(みなとみらい)大会を、遠くて小さいながらも家の窓から見ただけです(笑)打ち上げ花火



 そんな夏の最後(8月最終日曜)に行われる東京都私学適性検査昨日の記事 では、それを受ける意義で終わってしまいましたが、ここで受検の日記を綴っておきます。

昨日 述べた経緯・心境から、7月頭に申し込みをしたものの、上述の事情はじめ昨年度までの勤務経験校での理不尽な処遇 に加え、今年度勤務校での苦しさ 、そして講師仲間達もまた理不尽な目に遭っている現状から、教員に復帰し今後も続ける事へのモチベーションはすっかり落ち、どちらかといえば「この業界を見切りたい」との気持ちの方が強いです。加えて体の不調から勉強(特に教職教養)出来るような状況ではなく、当日に都内まで行く気力さえ持てるかどうかと前夜まで感じていた状況です。


でも、おととい29日は時間に間に合うよう起きられ、支度して出かけたものの・・・

最寄駅にて、またまた人身事故とやらで(2,3日前に横浜に外出した際も!)、電車は20分以上遅れている状態。。乗る予定だった○宿方面の電車は運転中止となってしまったようで、そこでもロスタイム。

市ヶ谷到着も予定より約25分遅れ、試験会場に歩いていたら間に合わないと、駅を出た横断歩道で信号待ちをしていたタクシーに飛び乗ったのです。車

昨年も駅からタクシーに乗りました。当時は、夏もほとんど休みなく補習や講習に働き周っていた ため、疲れのあまり早めに起きられなかったからですが(^^;、今回は自分はきちんと家を出たのに、しかも来月から事実上の無職ゆえ金銭面でも苦しい中で、タクシー代を使わねばならなくなってしまい、ホント迷惑!むかっ

試験教室に入った時には、既に他の受験者達は席に着き、監督陣の説明を聞いているところでした。


試験は、まず専門科目。簡単な問題もある中で、ややこしい計算問題が数題あったのと、「こんなの普通聞くか?」という知識を問う問題もあったりして、昨年より出来の上では不安です。

次が教職教養で、内容的には、教育関係の法的内容を問うものが多くなった感じです。数的処理問題や、健康・医療系に関して考る事を書かせる、というものがなくなり、社会科系の教員や公立採用試験受験経験者が有利だろうなと言う感じで、そういう社会系が昔からからきしダメな(中高時代から、歴史と公民系だけは大の苦手で)私など歯が立たんわ。ガーン更に体調面でも、この時間には意識が朦朧とし、何を解いているのかさえ分からない状態で、もうボロボロでした。。汗

(なのでこの後、ある方が教職教養の問題を取り出して「これは知っていて欲しい!」とばかりに解答を力説するのを聞くのは、正直ツラかった・・・)


試験は、お昼過ぎに終了。過去2回受験した記憶では、問題冊子も一緒に回収だったと思いましたが、今回は冊子は持ち帰りとなりました。


 実は、同じ試験教室に、過去の某勤務校での元同期同僚だった先生もいらしたのですビックリマークこの先生とは、同じ学年の同じ教科を一緒に担当したり もし、他の面においてもいざという時は支えて下さったりなど、私がこれまで勤務して出会った先生方の中でも、最も能力がおありと感じている程です。

互いにこの勤務先を離任(雇い止め)後、この先生はある学校で常勤となったため(現在は、既に任期切れながら1年ずつ契約を伸ばしてもらっているとの事)、最初の頃はだいぶ遅れて一度メール返信を頂いたきり、連絡が途絶えていただけに、久々の再開には感激しました!!(^o^)

あちらも気付いて下さり、まず試験の間の休憩時間に近況を話しました。

試験終了後は、この先生もお知り合いが多いようでキョロキョロしていらっしゃいましたが、この後のお食事を強引にお誘いしてしまった感じです(^^;


予定としてはこの後、やはり上記の先生と同じ学校での同期同僚で、現在も親しくさせてもらっている友人講師と会う話が出ていました。彼女とは過去の境遇も結構似ており(恐らく年代も近い)、自分にとっては最も話が分かり合え身近に色々打ち明けられるのです。

ただ今年は、学校2校と予備校との掛け持ちでほとんど休みなく、春以降、会う予定を立ててもすべてお流れになっており、この試験を受けるのとの事で「終わったら一緒にご飯食べましょうナイフとフォーク」と誘われ、楽しみにしていました。音譜


しかし、前者の先生の方が余計にお会いするチャンスがなかったので、思い切ってお声かけしてしたのです。もちろん、後者の先生とも(前日までに連絡取れなかったものの)落ち合えました

ただ更には、他のお知り合い方も受験にいらしており、退出の際にお目にかかったため、互いにジャンルの異なる講師仲間が私を介して(共通の知人として)昼食へという状況に・・・

昨年はこの時に「交流会 」として、既にネットではやり取りがありながら初顔合わせの方々が集まり 、こういう企画を立てるのも楽しかったのですが、現在はとてもそれを行える状態になく、自分を含め2,3人でゆっくり語り合えたら、という気持ちでいたもので。
ここに集った先生によっては、(その先生にとって)知らない人との同席に居心地よろしくなかったのでは、と感じてしまったり、私自身もある部分では遠慮気味になってしまったり、一方で無理にテンションを上げようとしてしまったりで、席に居ながら疲れを隠せない状況となってしまいました・・・


滅多にお会いできない元同僚の先生方との再会は嬉しかったです。その先生も「こういう場所は同窓会となりますからね」とおっしゃっていました。ただ、そういう先生とゆっくり話せなかったのが、やや心残りでしたね。



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