開成中高専任教諭応募体験記
ここ数日は体調が悪く、その中で今後に向けての就職情報を集めており、更新する気力が落ちていましたが、ようやく前回 の続きを書き上げました。
(前記事と合体させるつもりでしたが、長くなってしまうので分けたままにしておきます。)
今年は全くと言ってよいほど生物の公募を見ませんが、昨年は春からぼちぼち、専任を含めいくつか出ていました。
某都内女子校にて1年だけ専任として勤務した体験 が長らくトラウマとなっており、その後は講師として頑張っていこうという気持ちで続けてきました(それ以前に、最近は、常勤講師の類ばかりで「専任」での募集は皆無に近いですけど)。
ただ、昨年度は教員として前向きに続けていく気持ちが固まりつつあり (現在はそれも砕け散りましたが)、当時の勤務校で講師として少し腰を据え、専任を含めより条件の良い学校があれば移ろうと考えていたのです。
専任の公募でも、女子校はやはり上記専任時代の恐怖感が蘇ってきたりして、興味も沸きませんでしたが、いくつかの男子校にて見かけ、関心はありました。、春には、今年度から中学開校するにあたって早稲田大学高等学院や、あとは桐朋学園など。
とはいえ、あの時は、週17コマ(+補習)の高3受験指導
に加え、先に決まっていたインチキ予備校も兼務
しており、応募書類を書く時間さえ持てなかったり、あるいは作成途中で締め切りに間に合わなかったり・・・なので「両校とも遠いから(片道1時間半)」と自分に言い聞かせて無理に納得しようとしていたのです。
そのような中、あの開成中学・高校でも生物専任の公募がかかりました。条件は「大学院修士課程(博士前期課程)修了以上」という事で、院卒以上が必須なわけですが(「専修免許所持」でなくて良かった)、それは自分も満たしている。
とはいえ「(能力面で)絶対に無理だろうなあ」と思いつつも、「ここを逃したら絶対に後悔する」と思い、勤務校の2学期中間試験期間
の中、慌てて書類作成を行いました。当然、履歴書だけでなく、志望動機・学生時代の研究・自己PRなどを文章にまとめて書かねばなりません。時間がなく、字数制限に収めたら校正もせず慌てて締め切りギリギリに提出してしまった感じです(^^;
(後になって別の学校への応募のため、この書類を参考にしようと読み返したら、誤字だらけ・・・
)
公募の場合、1人の採用者に対し100人以上の応募が来ると聞きます。これほどの名門校なら尚更でしょう(院以上という条件であっても、理科系はたいてい大学院に行きますから)。
この時の開成の公募では「書類選考で10人ほどに絞り、筆記試験を実施」との事でした(更に、筆記通過者は面接・・・)。これまでも様々な学校に応募し、書類落ちしたり通過したりした経験から「まして開成なら、絶対に書類落ちだろうけれど、これで悔いはない」と思っていました。
そして、何日か経って・・・
塾の仕事が終わっての帰り道、携帯に開成の先生からの留守電が入っており、折り返し電話をしてみると、筆記試験のお知らせでした。何と、書類通過したーーー
こんな私が天下の開成の審査に残れた事に、驚きと共に、二次試験に挑戦出来る、採用される可能性が残されたという喜びが大きかったです。
そして筆記試験当日、生まれて初めて開成学園に向かいました。JR京浜東北or山手線の西日暮里駅を出ると、あのペンと剣の校章の入った建物が遠目に見え、感動したものです(笑)
そのくらいの距離ゆえ、歩いて間もなく到着。校舎に入り、試験場である理科室を探して到着すると、男女様々な年齢の受験者が控えていました。開始までに、自分を含め10人余りが集まりました。
時間になると、監督役の理科教諭から試験問題を配布され、受けたわけですが・・・
問題は、あの国立T大学の入試問題に加え(こちらは何とかならなくもなかったが)、論述問題はとても私の手に負える内容ではなく、歯が立ちませんでした。。まあ、当然でしょうね。なにせ、東大合格者数全国トップを誇る超難関校なんですから・・・
終了後は、退出時に目が合った受験者2人(若い男性と女性)と西日暮里駅まで一緒に帰りました。
男性の方は当時、開成で非常勤講師との事でした。こういう先生も、専任試験は外部から受験なのですね。やはり、こういう人の方が有利なのは致し方ないでしょう。
女性の方も、都内で難関の部類に入る男子校と女子校を兼務だそうで、
一応この時は男子校であったものの(受験生指導のみ行っていたとはいえ)むしろスポーツで有名な学校講師であった自分は、場違いだったかな、などとも思ってしまったり・・・
後日、結果が封書で届き案の定、不合格でした。。あの出来では仕方ないですし、ここまで来られたので悔いはないです。
面接には進めなかったため、先生方とじっくりお話しする機会は持てなかったものの、この試験体験を通じて、開成中高の採用姿勢としては、一定以上の学歴と意思があれば、年齢・性別・出身高校・経歴に関わらず、実力で平等に受け入れてくれるのでは、という印象を受け好感が持てました。(名門校でも応募に年齢制限をかける所が多い中で)
それと、遅れ・挫折・放浪だらけの経歴ながら、日本一の難関校にて審査に通過出来た事で、少し自信も持てるようになりました。
このチャンスを逃すと、今後ご縁がなさそうですが、もし自分に息子が産まれたとしたら(その前に結婚出来るのかって感じですが・・・)ぜひ入学させたい!という気持ちが沸いてしまいました(笑)
- 開成学園 男の子を伸ばす教育/芳野 俊彦
- ¥1,365
- Amazon.co.jp
- 開成中学入試問題講義の実況中継算数/小見山 卓哉
- ¥2,835
- Amazon.co.jp
- 開成中学入試問題講義の実況中継国語/片桐 淳
- ¥2,625
- Amazon.co.jp
- 開成中学入試問題講義の実況中継理科/角田 利光
- ¥2,940
- Amazon.co.jp
- 開成中学入試問題講義の実況中継社会/吉田 康浩
- ¥2,940
- Amazon.co.jp
- 開成高等学校 平成23年度 (2011) (高校別入試問題シリーズ)/著者不明
- ¥2,625
- Amazon.co.jp
- 開成中学校 23年度受験用 (2011) (中学校別入試問題シリーズ M1)/著者不明
- ¥2,100
- Amazon.co.jp