舌癌は癌全体のわずか3%。
父の闘病中に、何度も何度も「舌癌」というワードで舌癌患者ご本人やそのご家族の方の手記やブログを検索しましたがほとんど出て来ませんでした。
当時はたとえネガティヴな内容だったとしても、なんでもいいから情報が欲しかったのです。
少しでも「誰かの世界を参考に出来ると有難い」と思う方がいるなら書くべきだと思いました。
とはいえ病気の話はどうしても暗い話になります。
興味のない方や、癌の話で辛い気持ちになってしまう方はご覧にならないでください。
よろしくお願い致します。
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2011.10.24
父から「ここにいると死ぬのを待つだけだから、他の病院でできる治療はないか聞いてきて」と言われたことを主治医に相談しました。
「お父さんが諦めきれない気持ちはわかるよ。悔いのないようにしてあげてください。」
そう言っていただき、セカンドオピニオンの時と同じようにカルテやレントゲンを用意してくれました。
この辺りで一番大きな大学病院へ連絡していただき、11日後に予約が取れました。
父にその事を伝えると、ほんの少し安堵の表情を浮かべました。
2011.11.4
兄と祖母と3人で大学病院へ行きました。
2時間待って診察室へ入ると、わたしと同じくらいの年齢の若い先生が座っていました。
カルテやレントゲンを渡すとよく見て、しばらく考えて答えて下さいました。
「スピードの早い進行癌ですね。もう全身に転移していてもおかしくないです。相当な痛みがあると思います。」
祖母が泣きだしました。
「お父さんの主治医の先生は、舌癌の名医なんです。あの先生がもう治療は出来ないとおっしゃるなら、残念ですがその判断は正しいと思います。」
ああ、ほらやっぱり。
この答えを父に伝えたらもう本当に終わってしまう。
どうしよう、どうしよう。
帰り道、兄と祖母と3人で話し合うも答えは出ません。
続きます。