舌癌は癌全体のわずか3%。
父の闘病中に、何度も何度も「舌癌」というワードで舌癌患者ご本人やそのご家族の方の手記やブログを検索しましたがほとんど出て来ませんでした。
当時はたとえネガティヴな内容だったとしても、なんでもいいから情報が欲しかったのです。

少しでも「誰かの世界を参考に出来ると有難い」と思う方がいるなら書くべきだと思いました。

とはいえ病気の話はどうしても暗い話になります。
興味のない方や、癌の話で辛い気持ちになってしまう方はご覧にならないでください。

よろしくお願い致します。



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父は舌癌でした を最初からお読みになりたい方はこちらからどうぞ。

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2011.3.30
余命宣告前となにも変わらない父の顔。
あれは夢だったんじゃ?という錯覚に陥りそうになるも、この翌日には喉に一生塞げない穴を開ける手術です。

この手術により、それまで使っていた放射線治療用のマスクが使えなくなり、また作り直すのに時間がかかると言われました。
抗がん剤と放射線とを併用した方が良く効くからと、マスクが出来るまでまた何の治療もしない日々が約1週間続くことになりました。
それでも喉に穴を開けるので、退院は出来ません。 

いろいろと疑問や納得のいかない部分はあるけれど 、知識がないので何も言えずに従うしかありませんでした。


この頃のわたしは、代替治療(民間療法)の検索魔になっていました。
ネットで見る情報を全て試したいと思い、ノートに書き出して父に渡しました。
悔いが残らないように、との意見は父も同じでした。 


免疫治療で調べると真っ先に出てくる ○山ワクチン をまずやってみようか、と父が言いました。
でも、主治医からワクチンの治験承諾書をもらわなければ行えず、この県立がんセンターでお世話になっている限りは無理だろうと。

漢方はどうなんだろうか、フコイダン?サルノコシカケ? これも主治医に確認しないと勝手には飲めず。


新しい代替治療の情報を仕入れるたび、父にプレゼンしているような気持ちになっていました。

わたしのまとめたノートを見ながら「これはやってもいい」「この副作用は?」「これとこの治療についてもっと詳しく調べてみて」と、父が治療に前向きになってくれているようでとても嬉しく思っていました。




2011.3.31
手術当日、この日は兄が病院へ行きました。
時間通りに無事手術は終わったと聞いて一安心。

1週間は発声禁止なので、おやすみコールはありませんでした。





続きます。