舌癌は癌全体のわずか3%。
父の闘病中に、何度も何度も「舌癌」というワードで舌癌患者ご本人やそのご家族の方の手記やブログを検索しましたがほとんど出て来ませんでした。
当時はたとえネガティヴな内容だったとしても、なんでもいいから情報が欲しかったのです。

少しでも「誰かの世界を参考に出来ると有難い」と思う方がいるなら書くべきだと思いました。

とはいえ病気の話はどうしても暗い話になります。
興味のない方や、癌の話で辛い気持ちになってしまう方はご覧にならないでください。

よろしくお願い致します。



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父は舌癌でした を最初からお読みになりたい方はこちらからどうぞ。

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2011.2.19
喉の穴を塞ぐ手術をしたので24日まで発声禁止。

ヨーグルトと菓子パンが食べたいとメールがきたので、いつものヨーグルトと甘い系しょっぱい系の菓子パンを色々買って行きました。
痛みもだいぶ引いたようで、おいしそうにたくさん食べていました。嬉しかった。

たまごむしパンは甘くてやわらかくて食べやすかったようでとても気に入っていました。
この日から、神戸屋の「もちもちたまごむし」をいつも食べたがるようになりました。

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声をかけられると、ついうっかりしゃべっちゃって看護師さんに怒られると笑っていました。 

この日は同室の3人が全員外泊してしまっていて淋しかったのか、いつもの「もう帰っていいよ。」をなかなか言われず4時間いました。
 
夜のメールで初めて「今日はありがとう。」と送られて来て驚きました。
父は素直じゃないので「ありがとう」や「ごめん」を家族にはほとんど言いません。
何か心境の変化があったのか…嬉しい反面、胸騒ぎがしました。

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2011.2.21
祖母と車でお見舞いに行きました。 
祖母の買ったケーキを持って行きましたが、味覚が変わったので生クリームが気持ち悪いらしく大好きだったショートケーキを二口でもういらないと。
 
一緒にテレビを観たり、病院に置いてある美味しんぼを読んだりして過ごしました。
食べられなかったり味覚が分からなくなってしまった患者さんの多い頭頸部外科では、美味しんぼは人気があるんだそうです。
読んだら余計に食べたくなったり、味がわからない事が辛かったりしないのかな?と、父に聞いてみると「知ってる味は思い出せるし、知らない味は想像してみたりして楽しい」のだそう。
3時間くらいしておばあちゃんがうとうとしはじめたので帰宅。 
夜になり、また「ありがとう」とメールが来ました。 




続きます