舌癌は癌全体のわずか3%。
父の闘病中に、何度も何度も「舌癌」というワードで舌癌患者ご本人やそのご家族の方の手記やブログを検索しましたがほとんど出て来ませんでした。
当時はたとえネガティヴな内容だったとしても、なんでもいいから情報が欲しかったのです。

少しでも「誰かの世界を参考に出来ると有難い」と思う方がいるなら書くべきだと思いました。

とはいえ病気の話はどうしても暗い話になります。
興味のない方や、癌の話で辛い気持ちになってしまう方はご覧にならないでください。

よろしくお願い致します。



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父は舌癌でした を最初からお読みになりたい方はこちらからどうぞ。

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2011.3.28
朝8:30に着くように車で病院へ行きました。
着いてすぐに主治医から呼ばれて診察室へ。

嫌な予感は的中してしまいました。 

主治医からのお話は、

「ガンと共存していくことを考えてください。」 
「1日1日を大切にして、3ヶ月を目安に考えてください。」 

余命宣告でした。


頭が真っ白になって父の前で泣いてしまい、何も声を掛けられませんでした。 

入院する病室へ行き荷物をロッカーへ入れ終わると、すぐに父から「もう帰って」と言われたので、泣きながら車を運転して帰宅しました。


家に着くと同時に、父からメールが来ました。 

「今日は先生の話で辛い思いをさせてしまったね。 どういう治療を選ぼうか、あらためて考えようと思います。 一番辛い治療を選択することが一番効果的とは限らない気がしてきた。」 


犬と留守番していた兄に先生の話を伝え、メールを見せました。

兄はそんな深刻なことになっているとは思いもしなかった様子で驚いていました。


前回の入院の時と同じように、夕飯の時間が終わるとおやすみコール。 

「今日言われた通りだから、治療のことはちゃんと考えます。 
お前もちゃんと覚悟して、長くないんだから兄貴とよく話し合って。 
眠れそうにないから薬もらって無理やり寝るよ。 
お前もちゃんと寝てください。犬をよろしくね。おやすみ。」 

電話を切ってから、声をあげて泣きました。

あと何度メールがくるだろう。 
あと何度電話がかかってくるだろう。 
あと何度おやすみと言えるんだろう。
あと何度、


覚悟なんて出来ない。 
出来るわけがありませんでした。






続きます。