舌癌は癌全体のわずか3%。
父の闘病中に、何度も何度も「舌癌」というワードで舌癌患者ご本人やそのご家族の方の手記やブログを検索しましたがほとんど出て来ませんでした。
当時はたとえネガティヴな内容だったとしても、なんでもいいから情報が欲しかったのです。
少しでも「誰かの世界を参考に出来ると有難い」と思う方がいるなら書くべきだと思いました。
とはいえ病気の話はどうしても暗い話になります。
興味のない方や、癌の話で辛い気持ちになってしまう方はご覧にならないでください。
よろしくお願い致します。
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父は舌癌でした を最初からお読みになりたい方はこちらからどうぞ。
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2011.4.8
「犬連れていくから思い切って外出しない?」と誘ってみました。
病院から車で15分ほどの大きな公園でお花見。
早起きしてお弁当を作って、犬と兄を車に乗せて。
父を病院の玄関で乗せた時の犬の興奮っぷりったらもう。
誰よりも父に会いたかったんだもんね、良かった。
公園はとても広くて、全部はまわれなかったけど一面に満開の桜が広がる桜山ってところでお弁当を食べました。
父はお弁当を楽しみにして病院の昼食を少ししか食べてこなかったそうです。
でも父が期待していたのはおにぎりで、わたしはお花見だからと気合を入れてちらしずしにしてしまったのでガッカリされました。 悲しい。
来年のお花見の約束はしてくれなかったけど、「今回の治療が終わったらおにぎり作るからまたお散歩行こうね。」と言ったら、頷いてくれました。
桜は満開でとってもきれいだったけど、最後かもしれないと思ったらすごくすごく切なくなった。
公園の中心には大きな池があり、そこには鴨がいっぱいいたけど1匹ばかでかい鳥がいて父と兄が興奮していました。
犬は終始大はしゃぎ。
病院まで送って父が降りると、犬が悲しそうに鳴いていました。
早く一緒に帰れるといいね。
2011.4.7
カニューレ(喉の穴に入れてる管)の調子がおかしくてしゃべりにくいし痛いと。
「明日の朝の診察で先生にちゃんと言うんだよ?」と言っても、「ん〜、う~ん」って。
カニューレ(喉の穴に入れてる管)の調子がおかしくてしゃべりにくいし痛いと。
「明日の朝の診察で先生にちゃんと言うんだよ?」と言っても、「ん〜、う~ん」って。
父はなぜか先生や看護師さんに遠慮しがち。
この頃、同じ病室に傍若無人のおじさんがいたので余計に遠慮していました。
でも、痛いとかおかしいとかは遠慮する事じゃないからね!と言ったけど…。
昔から思ってたけど…言い方悪いけど…ホント外ヅラいいなあ。
家族にはこれでもかというくらいキツく当たるのに、外ではものすごくいい人な父。
他人からよく思われたい気持ちは、父と性格がそっくりな私には良く分かるけれど。
来週からの副作用を考えるとため息ばかりと言っていました。
「食べられなくなるの嫌だね。」と言ったら、「イライラするから来なくていいからね。」と言われてしまい悲しかったけれど従おうと思いました。
「食べられなくなるの嫌だね。」と言ったら、「イライラするから来なくていいからね。」と言われてしまい悲しかったけれど従おうと思いました。
2011.4.8
「犬連れていくから思い切って外出しない?」と誘ってみました。
病院から車で15分ほどの大きな公園でお花見。
早起きしてお弁当を作って、犬と兄を車に乗せて。
父を病院の玄関で乗せた時の犬の興奮っぷりったらもう。
誰よりも父に会いたかったんだもんね、良かった。
父も同じで、ずーっと犬を見てニコニコニコニコしていました。
公園はとても広くて、全部はまわれなかったけど一面に満開の桜が広がる桜山ってところでお弁当を食べました。
父はお弁当を楽しみにして病院の昼食を少ししか食べてこなかったそうです。
でも父が期待していたのはおにぎりで、わたしはお花見だからと気合を入れてちらしずしにしてしまったのでガッカリされました。 悲しい。
来年のお花見の約束はしてくれなかったけど、「今回の治療が終わったらおにぎり作るからまたお散歩行こうね。」と言ったら、頷いてくれました。
桜は満開でとってもきれいだったけど、最後かもしれないと思ったらすごくすごく切なくなった。
公園の中心には大きな池があり、そこには鴨がいっぱいいたけど1匹ばかでかい鳥がいて父と兄が興奮していました。
犬は終始大はしゃぎ。
たまに父に抱っこをせがみ、父もそれに応えて嬉しそうでした。
病院まで送って父が降りると、犬が悲しそうに鳴いていました。
早く一緒に帰れるといいね。
降りる直前に思い出して、「カニューレの調子が悪いことを先生に伝えた?」と聞くと、「外出が楽しみで痛みを忘れていた。」と。
「言われたら思い出しちゃったじゃん。」と少し不機嫌にさせてしまいました。
「久しぶりにたくさん歩いたからよく眠れた」と翌朝メールが来ました。
「久しぶりにたくさん歩いたからよく眠れた」と翌朝メールが来ました。
続きます。
今日は犬の12歳の誕生日。
母が犬を飼いたくて、でも看取るのが辛いからと反対していた父に頼み込んで頼み込んでやっと飼えたのに、飼い始めて3年もしないうちに逝ってしまった母。
そして父も犬を看取ることなく逝ってしまった。
母が亡くなった時、犬は暴れ狂った。毎日一緒だった母が突然いなくなっておかしくなってしまった。
自分の手を血が出るまで噛んだり、吠え続けて喉を潰したりするので留守番させることが出来なくなった。
そのことが無かったら、父と2人暮しをする事は無かったと思う。
父との時間をくれた犬に感謝して、ご飯に大好物のササミを茹でて入れてあげました。
父も母も待ってるかもしれないけど…。
まだまだ長生きしてね。