舌癌は癌全体のわずか3%。
父の闘病中に、何度も何度も「舌癌」というワードで舌癌患者ご本人やそのご家族の方の手記やブログを検索しましたがほとんど出て来ませんでした。
当時はたとえネガティヴな内容だったとしても、なんでもいいから情報が欲しかったのです。

少しでも「誰かの世界を参考に出来ると有難い」と思う方がいるなら書くべきだと思いました。

とはいえ病気の話はどうしても暗い話になります。
興味のない方や、癌の話で辛い気持ちになってしまう方はご覧にならないでください。

よろしくお願い致します。



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父は舌癌でした を最初からお読みになりたい方はこちらからどうぞ。

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2011.4.10
前日、父の昔の仕事仲間がお見舞いに来てくださったそうで【千早の雫】という健康食品みたいな液体が置いてありました。 
醗酵ウコン?だかなんだかで、中には漢方でよく聞く名前のものが入っているんだとか。 
フコイダンとかレイシとかアガリクスとか。 
これをくださった方のお父さんが、ガンで余命3ヶ月と言われ家でこれを飲んでいたら2年生きたそうです。他に何か治療したかどうかは知らないけれど。 
一緒に説明の冊子もあったんだけど、値段見たら1本1万5千円…!た…高い! 
父は「なんか怪しいからしまっておいて」と…。

あと、高級そうなフルーツのセットもあり、父にりんごをむいたら美味しそうに食べていましたた。 
洋菓子のセットも置いてあり「放射線始まったら当分食べられないし2つくらい残してあとは持って帰って」と。 

今ならまだリンゴだってシャクシャク食べられるし、洋菓子と一緒に少し冷ましたコーヒーだって楽しめるのに。
余命を宣言されて、残りの人生を辛い治療に費やすのは正しい事なのか。
父が治療すると決めたから何も言わないけど、頭の中はもやもやしたままでした。





2011.4.11
この日から本格的に放射線と抗がん剤の点滴での治療が始まりました。

来なくていいと言われたので行かなかったけれど、 これから4日間の抗がん剤投与により放射線と相まってすごい副作用が来るとか。 

「きっとイライラするからしばらく来ないでほしい」と午前中にメールが来ました。
「今日は昔の友人が来る、人に会うのがめんどくさい。」とも書いてありました。

夕方に地震があり、「大丈夫?」とメールしてみたら 「きゃー。揺れた!副作用まだこない。」 
と返信が。
副作用がどうか少しでも軽いものでありますように。






続きます。