三松＠青砥駅ホーム　小カレーセット６６０円

船橋日記❶　三松＠青砥駅ホーム　小カレーセット６６０円

舞台芸術に特化し主に演劇舞台の写真や動画を撮影する仕事をしている。
この世界では「舞台芸術専門スタッフ」という分類。
30数年間続けてきている仕事だけれども仕事が途切れるということは
コロナ前までは一度もなかった。
この３０数年間、ともかく忙しかった。
でもとうとう一か月間に一本の撮影もないという初めての体験。
数日前にリビングのエアコンの掃除をお願いし来てもらった。
来てもらった人に商売はどうですかときいてみた。
そもそもコロナとは無関係の仕事だしテレワークで在宅する時間も
増えたのでむしろ仕事は増えたときいた。
自分は芝居などを撮影していて仕事がなくなったと話すと
その人は知り合いに同じような仕事をしている人がいるそうで、
そうでしょ、そうでしょ、一番、影響を受けた仕事ですよねと言っていた。

そんな自分にも当月は８本もの撮影と収録の仕事が入った。
来週はとくに撮影と収録が集中しているので船橋には買い出しもかねて
行くことにした。
自分は食材や調理に興味関心があるし、日々の楽しみでもある。
船橋で調達した食材で調理したものでこの撮影ラッシュを乗り切って
行こうと思ったのだ。
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朝食をどこでとるかはきめていなかった。
いや、決めることができなかった。
行きたい店があまりにもあったからだ。

高田馬場でとりあえず山の手線外回りに乗ったはいいけれども、
どこの駅で途中下車するかは決めることができなかった。

日暮里で下車すれば京成線、秋葉原で下車すれば総武線。

日暮里駅で電車が停まるとまだ決まらないのにとりあえず降りてみた。

日暮里駅ならば数軒のたちぐいそば屋がある。

でもなんとなくそのまま京成線に乗り換えた。

京成線でもどこで下車するか決まらなかった。

特急成田空港行きにのった。

ところでたちぐいそば屋で出すラーメンの食べ歩きをしている人は
そうはいないだろう。

青砥駅ホームの三松は小さな店舗ながらお店でスープをとっていると
いうから驚きだ。
もちろんラーメンはうまい。

たちぐいそばのラーメン食べ歩きを長年続けている僕。

まだ食べていない「チャーシューメン７２０円」と好きなものを注文しオリジナル小丼を楽しもうと思った。

小ライスにたまごや納豆ということもできるし、たぬきそばのたぬきを
小ライスの上にのっけてもらいお店にお願いしてもらいそばつゆをちょいと
かけてもらって「たぬき丼」という裏技も楽しそうだ！！

そんなことをせずとも普通に「たまごかけご飯」でもいいわけで、
ともかくチャーシューメンとミニ丼でがっつりやろう！！

ちょうど通勤ラッシュの時間。

でも昭和の時代のように駅そばに群がるサラリーマンはおらず、
ポツン、ポツンとなぜかしら若いサラリーマンがそばを食べている。

さて、三松のメニューである。

特にラーメンについてはメニューが統一されておらず面白い。

店の外にある写真付きのメニューには店の中にはない「メンマラーメン６６０円」
がある。

しかし店の中には店の外にはない「塩ラーメン５５０円」と「カレーラーメン７７０円」があるので全４種類のラーメンということになる。

もちろん「ラーメン４７０円」にたとえばだけれども「山菜１２０円」をトッピングしたり「ほうれん草１００円」をプラスしたりで「オリジナルラーメン」
も作れる。

ではどうして店の外と店の中でいろいろなメニューがあるのだろうか？

おそらく食券販売機がないためにこういった面白さが生じているのだろう。

学生の頃に「天玉そば」とまったく同じ内容である「天ぷらそばに生たまご追加」
で値段に２０円の差ができることを発見したことがあった（笑）

また成人してからもかつての首都高代々木パーキングエリアの食堂で
「とんかつ定食」とまったく内容が同じ「とんかつライスに味噌汁追加」の
ほうが値段が安くなることも発見した（笑）

さて、食券販売機がないということやお店の外や中でいろいろなメニューがあると
いうことで、ここは通う楽しみがあると思った。

どうだろう？？

茶碗カレーというのがある。

見落としてしまいそうな壁の隅のほうにあるメニューだ。

単品で３００円、麺とのセットで２００円。

一方「小カレーセット２４０円」は「単品４００円」である。

そんな迷惑な注文をする人はいないだろうけどカレーセット２４０円
に茶碗カレー２００円を注文するということも可能だろう（笑）

その場合４０円の差というのがどうなっているか検証するのも
面白い。

分量がわかれば「カレー大盛り６００円」と「茶碗カレーおかわり２回６００円」とどう違うのかも楽しそうだ。

カレーセットにカレーセット追加というのもネ（爆）

まあたいした量の違いではないだろうけれども、もしもお得な食べ方
があるのなら食べる楽しみも倍増といったところだ。

てなことで、チャーシューメンとオリジナル丼で行こうと店に入った
のだけれども、店にはいるといきなり気がかわってしまった。

「小カレーセット６６０円」に変更！！！

そしてここは生そばから茹でることも思いだした！！

「すみません　生そばでお願いします」

ゆでるまで３分ほどかかるのである。

そばがゆで上がるのを待っているとお隣に若いサラリーマンが。

自分はなにを注文したかは見てもいないしきいてもいなかった。

ところがでっかい丼が登場したのを見てびっくりした。

もしやすると「大盛り」を注文したので器が違ったのかもしれない。

そしてその若いサラリーマンは別途天ぷらを追加し食べはじめた。

そして食べ終わる頃に言った。

「そば湯、いただけますか」

「うちは容器がないので直接になりますがいいですか」

そば湯を直接、丼に入れてもらっていた。

いろいろな人がいるものだと思った。

僕よりもあとにきたそのサラリーマンが食べ終わる頃にそばがゆであがり
水道水で洗い再びあたため提供。

　　　Beautiful！！

揚げ玉ではなく天かすだ。

実にみごとな味。

おそらくは厚削りで出汁をひいたのだろう・・・しっかりとした出汁の味とコクが
ある。また返しもよく寝かせているのか、つゆと一体となりまろやかな味。
このびしっとまとまったつゆのバランス感、最高だ。
ひょっとすると既製のつゆをブレンドしたりしているのかも・・・・
でも僕の舌ではそれはわからない。
ともかく自宅でやってもこういったまろみなりコクといったものはでない。

そばはそばだし、たちぐいそば屋のそばだからそれなりのものだった。

そしてカレー。

う～～ん、これこれ！！

メリケン粉の粉っぽさがあっておそば屋さんのカレー風でもありながら
異なるたちぐいそば屋のカレー！！←なにわけわかんないこと言ってんだ？？（笑）

手作り感はあるものの・・・・こちらもひょっとすると既製のものなの
かもしれない。

それも僕にはわからなかったけれどもうまいということだけは言えるカレーだ。

おかわりしたくなるような味。

甘いだけではなく食べたあとにピリッと辛さの刺激もあるのだ。

「どうでしたか？　ちゃんとゆで上がっていましたか？」

前回、前々回といた店長さん。

とっても丁寧でお客さんのことをちゃんと見ている店長さんだ。

「いや～～あ、美味しかったです。おつゆもとってもおいしかったです」

青砥は特急もとまるし、改札をでずに食べることができるしお金も
かからない。

ここはまた行くぞ！！

さあ、腹一杯食べたし京成船橋まであともう少しだ！！