本日は、桃川駅にやってきました。
この駅も古そうな木製駅名標が残っているのですが…
フォントをみると新しめ。ちょっと残念です。
駅名標のバックを見るとお花がきれいに咲いていたのですが、曇り空であまり映えてくれませんでした。
こちらの駅、JR九州タイプの駅名標もあるのですが、なぜかイラストはなし。
観光地も特産品もないのでしょうか?
ほかの駅でも同じようにあまりこれといったものがないことはあるのですが、そんな駅には、キャベツだとかきゅうりだとか、なぜか野菜のイラストで誤魔化していたりして、その場はしのいでいるのですが、ここ桃川駅には、それすらありません。
なんとかなりませんかJR九州さん、こんな目立たない駅にもスポットを与えてくださいよ!
えっ、misakittyがなんとかしろって?そうですか、分かりましたよ。
では、この桃川駅がある伊万里市松浦町の見所をご紹介。
まずは、ここ桃川、松浦町という地名にあるように、唐津城で玄界灘にそそぐ松浦川の上流にあります。
その松浦川には「馬ノ頭(うまんかしら)」という利水施設があります。
この施設、いわゆるサイフォンの原理を利用して、松浦川の川底を潜らせた水をくぐらせて吸い上げて水田に水を引くというものです。
土木学会の選奨土木遺産に指定されていて、完成したのは 1611年といいますから、徳川の時代が始まって間もない頃です。
その頃に、サイフォンの原理が知られていたのはビックリです。
お次は、「しめなわきり」という風習。
ハロウィン直前の10月22日に毎年行われている行事です。
これは武雄方面から桃川にくる途中にある鹿路峠(ろくろとうげ)で行われていて、峠の道にしめなわを張り、武雄市方面からやってくる男性を待ち伏せします。
男性がやってくると引き止めて大杯で酒を飲ませて、歯の潰れた鎌でしめなわを切らせるという行事です。
変わった風習ですが、由来は、桃川にある諏訪神社の祭神様が、鹿路峠で産まれたとき、苦労してへその緒を切ったこととされています。
通りかかった男性は気の毒ですが、タダでお酒が飲めれば嬉しいかも?
やっぱ、佐賀のお酒といえば東一かな?
皆さんも、これで桃川のことが少しは分かったんじゃないですか。
ということで、駅名標のイラストには、酔っぱらったオジサンが鎌でしめなわを切るというのが良いと思うのですがいかがでしょうか?
さて、駅紹介に戻りましょうか。
構内は棒線構造になっていますが、かつては島式、その左には貨物施設や駅舎もあったことが容易に想像できますよね。
上の写真が唐津方面、そしてこちらは伊万里方面です。
このあたりの筑肥線の駅では特徴的なホーム待合室となっています。
駅前です。
なんだか民家の軒先って感じで駅前という雰囲気ではありませんね。
振り返って駅構内方面をみてみます。
古いコンクリートが地面に残っているところをみると、このあたりに駅舎があったのでしょう。
いまは通学生の自転車置き場になっていました。
駅舎はなくなっても利用者がいて列車が走っているということで良しとしましょうか。
佐賀の駅をぐるり
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