今日は、駒鳴駅にやってきました。
こちらのえき、松山ケンイチが主演した映画「僕達急行」のロケ地になったところで、訪問当時は、こんな看板がかけられていました。
それ以外には、ホーム待合室だけの棒線駅であまり特徴がない駅です。
違うアングルから見てみました。
駅前には駅舎があった痕跡があります。
それも新しい砂利が敷かれているので最近まで駅舎があったことが分かります。
実は、ここにあった駅舎、竣工して間もなく台風で倒壊してしまいました。そのため、それ以来、更地となってしまいました。
その前の駅舎というのは、めちゃボロボロ、いえ風情のある古い木造駅舎だったのです。
本日は、タイムスリップして、木造駅舎があったころの駒鳴駅をご紹介しましょう。
まずは駅名標から。
梨?よく分からないイラストです。
駅は、山間の田園風景のなかにあります。
こちらは唐津方面です。
そして伊万里方面。
交換設備があった痕跡は残っておらず、開業当初か、かなり以前から棒線駅だったようです。
駅舎に向かう通路から構内を撮影しました。
ちょうど列車が来る時間だったのでしょう。
ホーム待合室に乗客がいらっしゃいました。
ホームから見た当時の駅舎です。
この時点でかなりボロボロ。
よく残っているなあと感心したことを覚えています。
今考えると、すでに解体が決まっていて補修をされることもなく放置されていたのでしょう。
このあたり、その後、保存活動が始まった近くの肥前長野駅とは対照的です。
構内から見た改札です。
よく木製ラッチが残っていたなあと思います。
崩壊寸前な気もします。
黒板型の駅名標がありました。
この駅名標だけでも、どっかで保存して欲しかったです。
駅舎に入ってみましょう。
小荷物カウンターが健在でした。
駅舎の中から改札をみます。
何もかもが、古くてまるで映画のセットのようです。
駅舎の外に出て駅看板をみてみます。
さびついた蛍光灯、そして窓の上部はガラスがなくなったままです。
寒い冬は駅舎の中にいても寒さを凌げそうにないですね。
最後に駅舎全景です。
正面から見ると、意外にもモルタルっぽい外装の駅舎だったことが分かります。
しかしまるで土壁のように一部は剥がれていて、これがモルタルだったのかどうか、解体された今となっては分かりません。
この駅舎を見ることができたのは一度だけ、そして列車でこの駅を訪問したのも、このときだけでした。
貴重な訪問となってしまいました。
では、次の駅でお逢いしましょう
(平成15年3月、平成25年12月訪問)