C.I.L. -48ページ目

バナナ亭(生パスタ)

彼女様 から 「生パスタが食いてえ」 という突き上げを受け続けていたのだが、あいにく地元には気軽に食べに行けるちょうどいい店がなく、「板橋 生パスタ」 なんて検索ワードであちこち調べ回っていた。

すると板橋メタボ仲間のQTが面白そうな店を紹介している ではないか!

ほうほう、東武練馬駅からすぐで、線路沿いみたいな立地なのか。ステーキふじ に行く途中にいつも通りがかってた場所だな。


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さっそく来てみた。

隣が "偽福しん" ことラーメンジロー(二郎ではない) で、同じビルの端っこにちょこんと階段が設置されている。軽く狭小住宅っぽい佇まい。

ところで、ジローや太郎といった "偽福しんシリーズ" の真相を知ってる人はいるだろうか?オレが前に聞いたのは、福しんの社長が店を出す時に風水で場所を決めてて、風水的によくない立地の場合は福しんの名称を使わず、ジローだの太郎だのといった違う店名を付けるんだとかなんだとか。

ただこれは嘘か本当かわからないので、いつか謎を解き明かしたいなと。


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それはともかく、この店は生パスタの店だと聞いてきたんですが、メニューを見たらタコスをはじめとするメキシカンフードもちょこちょこ。

さらにゲソ揚げのような定番居酒屋メニューまで揃っていて、その中に生パスタもあるという独自路線。


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ちなみに目の前は練馬区営のレンタルサイクル。通りを挟んだ向こう側は練馬区北町で、この店のある側は板橋区徳丸という、東武東上線板橋区北部名物の 「区の境界線がどこかよくわかんない」 という立地である。

このせいで北町側にある良いお店が紹介できずにいるんだよなあ。(似たような例にJR板橋駅周辺の北区なんだか豊島区なんだか板橋区なんだかわからないってのも)


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コロナとモヒートで乾杯!

さて、酒を片手にメニューとにらめっこしながら作戦会議だ。


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宴会コースメニューが妙にお得。

料理6品(前菜・サラダ・タンドリーチキン・ピザ・タコス・生パスタ)=1,500円
料理7品(前菜・サラダ・料理2品・ピザ・タコス・生パスタ)=1,800円
料理8品(前菜・サラダ・タンドリーチキン・料理2品・ピザ・タコス・生パスタ)=2,000円

出たよ出たよー、板橋名物のよくわからない算数が。

さらに2時間限定で、しかも4杯までという縛りながら、お酒が1,400円になるというセットもあり、単品注文よりも色々と安上がりになる。

っていうか、もう一度宴会コースの内容を確認して欲しいんだけど、どのコースも 【ピザ・タコス・生パスタ】 という炭水化物3点セットはお決まりなのねw

「板橋のメタボには炭水化物と油物を食わせとけばいい」 とでも言いたいのか!

うん、大当たりだ!


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この店はお父さんがひとりで厨房を回しているんだけれども、基本的に盛り付けが残念である。写真は自家製パストラミとアボガドのカルパッチョなんだが、味はいいのに盛り付けが悲しい。味自体は肉の風味が濃くて本当においしいのに、この見栄えは勿体無いなあ。


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とかなんとかいいつつコロナをジュースのように飲み干してしまって生ビール追加。ちゃんと作ったパストラミってビールがいくらあっても足りない風味だよなあ。


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続いてカキのオリーブオイル漬け。これまた味はしっかりしてるし、値段も400円台とお手頃なんだけど、盛り付けが微妙に残念っていう。


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だがここで盛り付けがどうのなんて話がどうでもよくなる "大人のジュース" と出会った。これは 【chiarliのランブルスコ・ロッソ】 という赤の弱発泡ワインなんだが、ワインというよりぶどうジュースといった方がいいくらい甘くてフルーティなジュース味。そして弱発泡。いわば大人のファンタグレープである。

これうめえ。うめえよ。気付いたらフルボトルを殆どひとりで空けてたよ。フルボトルで1,600円くらいだったから、酒屋で見つければ600円くらいで買えるんじゃないだろうか?家に常備しようかな。


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ナスのトマトソース焼き。チーズのサクサク部分がうめえ。大人ファンタグレープをがぶ飲みしながら摘むのにちょうどいい。


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ワインで半ば出来上がりつつも、そういえば生パスタを食べに来たんだったと思い出してペペロンチーノを注文。確かに乾麺と比べるとモチっとしてて生パスタじゃないと出せない食感になっていた。


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だが生パスタとしての完成度でいうならば、こちらの幅広のタリアテレの方が上だと思う。ソースはごく普通の舌に馴染むミートソースなんだけれども、モチっとクニっとした食感がうまくて夢中でがっついてしまう。

今回のように最初から生パスタ目当てで来るならば、この店ではタリアテレを食べた方が満足度が高いかもしれん。これを大盛りで頼んでさっきの大人のファンタグレープをゴクゴク呑んだら幸せになれそうだなあ。



■総評
味:☆☆(幅広い割にハズレは少ない)
値段:☆☆(お得なコースが色々ある)
品揃え:☆☆
店の雰囲気:☆☆
接客:☆~☆☆(注文が届くまでに時間がかかる)
遠征:☆
デート:☆☆
DQN率:?

備考:本文中にも書いたけれども、盛り付けがちょっと残念というのと、厨房がお父ちゃんひとりなので、客が多いと出て来るまでに時間がかかるってのが難点。それ以外は値段を考えたらそこまで不満に思う要素はなく、また客の金銭的な負担を軽くできるセットなども色々と用意されているので、全体的に良心的だなと思える。

今回お目当てだった生パスタに関しては、とにかくタリアテレの方が 「わかりやすくて」 うまい。通常の丸麺のいわゆる 「スパゲティ」 の方は好き好きがわかれると思うので、生パスタ目当てで行くならばタリアテレの方がオススメ。(他に生のショートパスタもあるがそれは未食)

ちょっと遅くまで営業してくれているので、近隣に住んでいる人ならば使い勝手が良くて便利だと思う。


■バナナ亭
住所:東京都板橋区徳丸2-2-7 大塚ビル2F
TEL:0066-9673-4149
営業時間:11:30~15:00 18:00~24:00(金・土と祝日の前日は02:00まで)
定休日:水曜


■板橋区リンク
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■番外編 「正しい板橋区の歩き方」 シリーズ
正しい板橋区の歩き方 大山編その1
正しい板橋区の歩き方 大山編その2
正しい板橋区の歩き方 大山編その3
正しい板橋区の歩き方 区役所前編 その1
正しい板橋区の歩き方 志村坂上編
正しい板橋区の歩き方 小竹向原編その1
正しい板橋区の歩き方 小竹向原編その2
正しい板橋区の歩き方 突発徒歩デート編その1
正しい板橋区の歩き方 突発徒歩デート編その2
正しい板橋区の歩き方 突発徒歩デート編その3
正しい板橋区の歩き方 ぶらり東武東上線の旅 その1
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うさぎ庵(下板橋・蕎麦)

基本的に同じ店を何度も紹介しないようにしているんだが、新蕎麦に切り替わるタイミングだし、そろそろ年越しそばを考えないといけない時期でもあるので、あえて3回目の紹介となるうさぎ庵を持ち出してみる。


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お店は東武東上線下板橋駅が最寄りで、下板橋駅の改札を出て中山道方面へひたすら坂を上がっていった左手にある。


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席に着くなり、まずは酒を注文。すると即座に揚げたてのお蕎麦が出される。

この店は蕎麦だけでもうまいが、ツマミ類のCPが良いので、酒飲みの方がより満喫できる。(逆に言うと蕎麦だけだと少し割高に感じてしまう)


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日替わりの黒板メニューの中から、特に目を惹いたほっけ干し。かなりドライな仕上がりで、あれだけ肉厚なほっけが縮まってぎゅうぅ~~っと旨味が濃縮されている。

かなり固いんだけれども、噛めば噛むほど味が出るナイスな仕様になっており、日本酒や焼酎をクイクイ引っかけるのに最適。


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続いてイカのルイベと野菜天盛り合わせ。どちらも400円程度の価格帯なので妙にお得。

野菜天は相変わらず2人で分けて丁度いい量で、ルイベの方はワタの旨味と醤油の風味が相まって、何を食べても酒が進む悪夢のような展開に。

これだから蕎麦屋酒はおそろしい。


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いつも通りの酔っ払いコースをひた走っていると、お店からサービス小鉢をいただいた。お出汁が染み染みのお那須で、これはきっとお店からの 「もっと日本酒を飲みましょう」 という無言の圧力に違いない。


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THE蕎麦屋酒。

こういう飲み方が好きな人にはお大臣な絵かもしれないが、これだけ頼んでもお酒込みで1人1,000円程度という謎の板橋価格。


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いい具合に酒も回ったので〆モードに。

まずは納豆おろし蕎麦(二八) が到着。蕎麦は二八・粗びき・田舎と3種類から選べ、日によっては粉から選ばせて貰える場合もある。

蕎麦の価格帯は600円~1000円↑と少し高めなんだが、普通の蕎麦屋よりも盛りが良く、蕎麦自体もうまいため、全く不満は感じない。


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続いて粗びき蕎麦のせいろ。こちらは二八に比べるとちょっぴり無骨な口当たりなんだが、それでもツルツルっとした心地良さがあり、風味のしっかりした蕎麦が好きだという人にはこちらがオススメ。


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粗びきには通常のつゆに加えてくるみダレも付いてくるのだが、これが甘味抑え目で香ばしさがあり非常においしい。甘ったるいタイプのくるみダレが嫌いという人にもオススメできる。



■総評
味:☆☆~☆☆☆(肴☆☆ 蕎麦☆☆☆)
値段:☆☆~☆☆☆(肴☆☆☆ 蕎麦☆☆)
品揃え:☆☆(蕎麦も酒の肴も色々と)
店の雰囲気:☆☆
接客:☆☆
遠征:☆
デート:☆☆
DQN率:?

備考:呑んでよし、たぐってヨシのステキな蕎麦屋なんだが、さすが板橋という価格設定なのが嬉しい。蕎麦だけ頼むと少し割高に感じてしまうが、ランチもディナーもお得なセットが用意されているので、それを頼む分にはオールタイムお勉強価格。

「蕎麦屋で酒を呑む」 のが大好きだけど、そこまでお金は掛けたくないよという人に力一杯オススメしたい。(酒が呑める気の利いた蕎麦屋って高い店が多いよね……)


■うさぎ庵(蕎麦)
住所:東京都板橋区板橋1-35-10
TEL:03-3964-6895
営業時間:11:30~14:30 17:00~22:30(LO)
定休日:日曜


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■番外編 「正しい板橋区の歩き方」 シリーズ
正しい板橋区の歩き方 大山編その1
正しい板橋区の歩き方 大山編その2
正しい板橋区の歩き方 大山編その3
正しい板橋区の歩き方 区役所前編 その1
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-----過去ログ-----


実は、先日紹介した勘左衛門という居酒屋でしこたま呑んだ……というか揚げ物を食らった後で、我々板橋メタボ軍団は二次会をやらかしていたのである!

どうだびっくりするだろ!?

何よりオレ様が一番びっくりしてると思う!


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油とホッピーで頭がグルグル回っていたはずなんだが、気付いたら目の前に玉子焼きとイカのルイベと揚げそばが置かれている恐怖。

しかもこの店の玉子焼きは甘すぎず、お出汁が効いてて食べやすいため、かなりオレ好みの逸品なのであり、イカのルイベはワタのコク・風味・旨味を存分に味わえる三段構えの陣。


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二次会だというのに限度を考えず飛ばしまくる我々は、シシャモと鮭ハラスでお店の迷惑も考えず呑んだくれモードに。

やっぱ北の魚は酒に合ってうめえなあ。


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LO間近にいきなり押し寄せたメタボ集団に対し、迷惑そうな顔をするどころか、サービスで赤カブの漬物を振舞ってくれるうさぎ庵の心の広さに一同涙する。


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そしてコレ!我々がここに来た理由はコレなんですよ!油物を食いすぎてどうしても〆に美味しい蕎麦が食べたかったんですよ!


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この店は蕎麦の打ち方がいくつか選べるんだけれども、写真は粗挽きwithくるみダレ。

この店の蕎麦はどれもマジメで良心的で選ぶに選べないのだが、二八のつるんとした喉越しと、田舎蕎麦の重厚さとで悩んだら、とりあえず粗挽きを頼むという優柔不断チョイスが可能。


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そしてこいつが重厚と表現するしかない田舎蕎麦……のはずだったんだが、お店のひとに "田舎蕎麦の細打ち" という新メニューがあると教えられたため、言葉の響きがあまりに美味そうだったので頼んでみた。

そしたら田舎蕎麦の風味や粉の強さはそのままに、二八のような気持ちいい喉越しもあるというトンデモ級のスグレモノ。

こいつは困った。

ただでさえ種類が色々あって選べないのに、今後は田舎の細打ちもそれに加わってしまうのか!


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そしてそんな細打ちの田舎蕎麦を、何とも贅沢な鴨汁にINしてしまうという年末特番(?) っぷり!

鴨の風味といい、日本人に生まれた喜びを噛み締められるダシの旨味といい、今年の年越し蕎麦はこれじゃないか?これで確定なんじゃないのか!?


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そしてもうひとつ。同じく細打ちの田舎蕎麦で作ってもらった山かけ。

こいつも芋の風味と甘すぎず辛すぎずのつゆが上手いことマッチしてやがって、そこに粉が強いのにつるん♪という蕎麦が加わっちゃうもんだからもう!

今年の年越し蕎麦はこれじゃないか?これで確定なんじゃないのか!?

そうか!

鴨汁に芋を入れちゃえばいいんじゃん!

わーい!ボクっててんさーい!



■総評
味:☆☆~☆☆☆(蕎麦は二八・粗挽き・田舎とすべて文句なし)
値段:☆☆~☆☆☆(蕎麦単品だと少し高めだが呑みにも使うなら妙に安上がり)
品揃え:☆☆(呑める蕎麦屋として嬉しいラインナップ)
店の雰囲気:☆☆
接客:☆☆
遠征:☆
デート:☆☆
DQN率:?

備考:数々の蕎麦の名店を失い続けてきた板橋区にとって、救世主と呼べる存在である。蕎麦が美味いというのは当たり前なんだが、肴メニューにも気を配ってくれていて、なおかつ3~400円台とお値打ちなのがとても有り難い。個人的に蕎麦屋で酒を引っ掛けるのが大好きなので、末永く通い続けたい名店だ。



■うさぎ庵(蕎麦)
住所:東京都板橋区板橋1-35-10
TEL:03-3964-6895
営業時間:11:30~14:30 17:00~22:30(LO)
定休日:日曜



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■□■(以下過去掲載分)■□■



板橋は古い町と言われている割に、昔からある蕎麦屋がどんどんなくなっており、ここ数年だけに限ってもお気に入りの蕎麦屋があっちもこっちも閉店ラッシュ。お前らそんなにオレを苦しめたいのかと、思わず誰かの陰謀なんじゃないかと世を呪いたくなる。

きっとみんな創価の陰謀。もしくはユダヤの陰謀。ヤツらはオレから蕎麦を取り上げて悶死するのを待っているに違いない。ちくしょう。

ところがどっこい、オールアバウトで板橋の新規オープンのお蕎麦屋さんが紹介されているではありませんか!

オレ様は火病った。いや、火病ってどうする。

オレ様は喜んだ。新しい蕎麦屋が出来たというだけで喜び勇んで庭駆け回った。


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そして気付いたら店の前にいた。

ここは以前も蕎麦屋が入っていたんだが、そこが営業を止めてしまい、居抜きで入ったのがこのお店である。1減ったら1増える、世の中こうであって欲しい。

で、いくらオールアバウトで紹介されているとはいえ、手放しで信じ込むのは情報弱者というもの。よって幾分安上がりだろうと、まずは試しにランチタイムに行ってみたわけだが、メニューを見ると単品の蕎麦メニューはどれもちょい高い。いわゆる脱サラ系の蕎麦屋の価格設定だ。

しかし壁にかけられたメニューボードには何やら妙にお得なセット(600円台、700円台、800円台の3種類だったはず) が。単品で手の入った蕎麦を頼むと1,000円くらいしてしまうのに、セットだとミニ丼+蕎麦(かけ・ざる)+小鉢+お新香といった内容で7~800円っていう。なんだろうこのお得感は。

しかも蕎麦を待つ間にメニューをちら見してみると、夜の酒の肴類もツボを突いた品揃えで、蕎麦と違って明らかに安く、思わずニヤニヤしてしまう。これはランチじゃなくいきなりディナーでも良かったかもしれん。


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まずは挨拶代わりに納豆おろし蕎麦。蕎麦を田舎蕎麦(+200円) にしてもらったんだが、黒くて太くて 「THE田舎のお蕎麦!」 という趣きである。食べてみると田舎蕎麦特有の頑丈さで、おろしや納豆といった薬味によく合う。つゆは辛すぎず薄すぎず丁度いい塩梅。

あ、これは正解なんじゃないですか?もしかして恵みの雨的なお店なんじゃないですか?季節が季節なので蕎麦の風味は弱めだけど、食感は凄くいい。これなら充分に満足できる。(蕎麦に贅沢言うとキリないし)


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で、こちらはお得なランチセット。確か800円前後だったと思うんだが、かけ蕎麦にかきあげ丼に小鉢(かぼちゃの煮物)にお新香と成人男性でも満足できそうな量。


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これはつなぎの入ってる普通の蕎麦なんだが、田舎蕎麦同様にちょっと太め。しかしツルっと心地よい喉越しで、つゆも程よく味が調っていて食べ易い。あ、あ、いいかも。


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こちらやたらと自己主張なさっているかきあげ丼。これも揚げたてサクサク具沢山で美味しかったんだが、残念ながら少し油っぽかった。ランチタイムの終わり頃に行ったから、油が悪くなっちゃってたのかもしれん。(もしくは油を切りきれてなかったか)

でもご飯はご飯でタレご飯として食べ、かきあげを蕎麦の上に乗せてみたらちょうど良かったからまあいいや。


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何故か黄色い蕎麦湯。飲んでみると独特の風味と酸味があった。なんだろう、この店の粉の味なのだろうか?



さてさて話はこれでは終わらない。

このところ蕎麦成分が欠乏していたこともあり、ほんの何日か後に再訪してしまったのである。

それもちゃんとロザリー(with鉄郎) を呼びつけて胃袋を確保し、夜の肴メニューを片っ端から食ってやろうという壮大な計画を実行してみたのだ。


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ロザリー組が遅れていたので、彼女様と2人でとっとと酒を飲み始める。

各自適当に酒を頼むと、サービスで揚げ蕎麦を出してもらえた。この店の蕎麦はどれも太めなので、揚げ蕎麦も当然のごとく食い応えバツグン。ぶっちゃけこれだけ齧ってるだけでも満足できそうなほどの量である。

で、揚げ蕎麦をボリボリやりながら壁の日替わりメニューを眺めてて気付いた。

おいおい、ディナータイムにも超お得なセットメニューがあるんだけど!

え?ランチだけのセットじゃないの?常時セットありなの?

この店、単品蕎麦はちょっと高めだけど、それ以外の採算は考えてないらしい。このヌケ具合は実に板橋的だ。(真の板橋的な店は全てのメニューから採算という概念を外すんだが、誰しも生活がありますし……)


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鮭の切り込み?とかいうあまり聞いたことないメニューがあったので頼んでみた。なんでも小さくカットした鮭の身と酢・塩・鷹の爪なんかをあわせ、こうじで発酵させた北海道の料理らしい。(類似品にニシンの切り込みというのもあった)

食べてみるとしょっぱすぎず、酸っぱすぎず、なんとも不思議な味わいで、日本酒のアテにするのに丁度いい感じ。

このお店のは少しお上品な味わいだったけど、もっと下品な味付けにしても美味いんじゃないかな?


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板橋らしくもつ煮の味を試してみた。良くも悪くも普通だったけど、バリエーションの一つとして押さえておきたい。(なんせ板橋はもつ系の名店が多すぎるもんで辛口評価になってしまう)


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蕎麦屋の定番ツマミといえば天ぷら盛り。確か480円とかいう謎の低価格だったので、少ないんだろうと2人前頼んでみたんだが、ええと……、なんと申しますか……、最初に上の写真の盛り合わせが届いたんですよ。

じゃがいも、舞茸、たまねぎ、にんじん、ごぼうと、それぞれ大ぶりで素材の旨味が存分に出ておりまして。「これが960円(480×2) ならば我慢どころかな~」 なんて思ってたんですが、すぐ後に同じ物がもう1つ来たんですよ。

ええ、この写真の量が1人前で、しかも480円らしいです。これは軽い罠だと思います。値段から量を想像すると死ぬっていう、板橋特有のトラップです。

だが山盛りの野菜天を前にして途方に暮れていた時に遅れていたロザリー組が到着。彼女達に天ぷらを押し付けて一安心という感動的な結末に。これほどロザリーの存在を有り難いと思ったことはない。


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すでにお腹が一杯で蕎麦を食べる分しか空きがなかったんだが、胃袋が増えてくれたので俄然やる気を出すオレ。とりあえずイカのルイベと粕漬けの2種盛りを注文してご機嫌を伺ってみる。

したらルイベがうめー!粕漬けも美味かったけど、ルイベのインパクトの方が上回ってた!やっぱワタの味を楽しめる分ルイベの方が酒飲み仕様なんだろうなあ。


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続いて玉子焼き。いわゆる蕎麦屋の玉子焼きというよりも、もっと白いご飯で受けられるしっかりしたおかずという感じ。で、お約束のようにこれも大ぶりなんだよなあ。朝ご飯ならこれとご飯と味噌汁だけで充分だ。


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さっきもつ煮を食べたので、牛すじの煮込みも頼んでみた。ほどよく甘辛で食べやすさ重視のバランス型って感じ。あー、何を頼んでも外れないというのは実に嬉しい。


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続いて勢い余ってそばがきを頼んでみたんだが、つまみ類の中で900円↑という価格設定だけあり、鍋の中に一口大にちぎったそばがきがゴロゴロと大量に……。(しかもそばがきも蕎麦メニューと同様に粉を選ばせてもらえる)

「しまった頼みすぎた!」 と、いつものごとく後悔したオレがいるわけだが。


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で、そばがきにはこのように薬味が色々と付いてくるので、ちょっとずつ味を変えて楽しめる。

そう、そばがきの何が問題って、大抵の店が大盛りで出してくるから、途中で飽きるんですよ!だからこういう解決方法があると凄く嬉しい。


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おいおい、誰だよバカでかいほっけ頼んだの。(犯人はロザ公)

もう腹が一杯と言ってるのに、なんで次から次へとビックサイズの料理が届くんだっての。(ちなみにそばがきを頼んだ犯人はオレ)

これだから板橋のデブは!


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「もういい加減にしよう」 と誰からともなく声が挙がり、やっとのことで〆のお蕎麦タイム。

まずはおろし蕎麦から届いたんだが、これが想像以上に盛り沢山で見るからに美味そう。例の田舎蕎麦の上にカツオブシ、大根おろし、水菜、じゃがいもの天ぷらがゴソっと乗っかって、正直これだけで充分1食分なんじゃないでしょうか?

しかしぶっかけスタイルになってて、つゆも蕎麦も具も美味しいから、満腹なのに無言でずるずるずるずるイケちゃうわけですよ。(そして家に帰ってから後悔っていう)

あーー、今年の夏は週に3日くらいこれ食べに来ようかな。


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と思ってたら、とろろ蕎麦もうめー。とろろの濃さもいいんだけど、やっぱりお蕎麦の食感が丁度いい。田舎蕎麦も美味しいけど、こっちの普通のつなぎ入りの蕎麦も食べやすくてステキだなあ。これは迷うわー。

あとお蕎麦自体も盛りがいいね。額面は高めだけど盛りは満足できる。


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そしてオレが春菊天そばと並んで大好きな温そばメニューであるごぼ天そば。天ぷらは別盛りで、腹一杯だってのにデカイ。ただデカイだけでなく、塩でも振ってこれだけツマミとして食べちゃいたいくらい美味い。

いやー今日も食べ過ぎた!


でね、お会計の時に不思議な事件が起きたんですよ。

今回はロザ公が店の在庫がなくなるまで冷酒のビンをおかわりしまくったり、それ以外にも各自が好き勝手に酒を飲み散らかして、これだけ食いまくったのに、お会計が1人3,500円だったの。4人でこんだけ荒らしまくって14,000円だったの。

さすが板橋、意味わかんない。



■総評
味:☆☆~☆☆☆(何を頼んでも普通以上)
値段:☆☆~☆☆☆(常時安く済むセットメニューあり)
品揃え:☆☆(肴類の品揃えがツボをついてる)
店の雰囲気:☆☆
接客:☆☆☆
遠征:☆
デート:☆☆
DQN率:?

備考:同じ場所にあった以前のお店は良くも悪くも 「飲み屋兼町の蕎麦屋」 という位置付けだったのだが、この店は脱サラ系の高級蕎麦屋のようなクオリティを持ちつつも、町の蕎麦屋としてのユルさと使い勝手の良さを兼ね備えている。価格帯はというと、蕎麦類は800~1,000円↑のメニューが多いので、手打ちとはいえ少し割高。しかし酒の肴はどれも板橋価格そのもののリーズナブルさなので、「まずは飲んで最後に蕎麦を……」 という使い方ならば妙に安上がりになる。蕎麦メニューは2人くらいでシェアしちゃってもいいかも。またランチタイムにもディナータイムにもかなりお得なセットメニューが用意されているので、近隣の人ならばまずそれを狙って行くのがいいと思う。最近は地元に飲みにも食事にも使える蕎麦屋がなくなってしまったので、個人的には天の助けと言うしかない有り難さ。本気で嬉しい。



■うさぎ庵(蕎麦)
住所:東京都板橋区板橋1-35-10
TEL:03-3964-6895
営業時間:11:30~14:30 17:00~22:30(LO)
定休日:日曜




↑ボク、グルメブロガー。(異論はないよな?)

【弱気すぎるネパール料理レストラン】 だいすき日本

※現在だいすき日本は大盛況で、それ自体はいい話だなと思えるのですが、問題点もありますのでご注意ください。

特に 「周辺住民やお店とのトラブル」 だけは絶対に避けたいので、近隣のお店や住宅に迷惑がかからないようにご配慮願います。


-----

いまTwitterで 「弱気すぎるネパール料理レストラン店長」 のツイートが微妙に話題になっている。(厳密に言うとネパール人店長がメールに打った文面を友人がTwitterに流してる)

参考リンク

早い話が 「ネパール人シェフが店の経営が上手く行かずTwitterで愚痴をこぼしている」 というだけの話ではあるのだが、なんで話題になっているのかというと、このネパール人シェフが妙に


カワイイ


のである。


<萌えネパール人シェフのツイート集>
※ビカスというのはシェフの名前


いま ふた くみ おきやくさん います おんな ひと 30 と 40 だいです だけど ランチは だめでした
(いま二組お客さんいます。30代と40代の女の人です。だけどランチはダメでした。)

もちかいり カレーライスは 500円です 雨と風です となりの イタリアも おきやきさんいませんけど はんたいがわの とんかつの みせの となりの みせいざかやには たぶん ぞうれんのおきやくさんだとおもう なんにんかいるよ びかすどうすればいいのかこまったね
(持ち帰りカレーライスは500円です。雨と風(天気が悪い) です。隣のイタリアンもお客さんいませんけど、向かい側の居酒屋には常連のお客さんが何人がいます。ビカスはどうすればいいのか困ったね。)

きようも とっても つらいランチ でした ひと くみでふたり おわってしまった ちらし くばりとか やってますけど ちらしもってきた きやくは いまのところ きてない びかす どうなちゃうだろ ほんとに こわくなってきました
(今日もとっても辛いランチでした。一組二人で終わってしまった。チラシ配りとかやってますけど、チラシを持って来た客は今のところいません。ビカスどうなっちゃうんだろ。本当に怖くなってきました。)

おひるは 6 くみで 11にんです。 びかすの おんなのひと ともだち のぼり つくってくれたひと きてくれた うれしかた まだ 電車 なので 25:00 じ ごろ おうち つくともうので ついたら おやすみします
(お昼は6組11人です。ビカスの女性の友達がお店のノボリを作ってきてくれて嬉しかった。まだ電車の中なので25時頃家に着くと思うので、着いたらオヤスミします。)

どうすればいいの でしょうか ?? ここまで なるとおもってませんでした ねつでちやいそうね いまのところ おきやきさん こない ちらし もないよ 500まい つくったけど おわりました
(どうすればいいのでしょうか??ここまで経営が悪くなると思ってませんでした。熱出ちゃいそうね。いまのところお客さん来ない。チラシもないよ。500枚作ったけど (全部配って) 終わりました。)

ごめんなさい きようも おきやきさん きませんでした やられたね
(ごめんなさい、今日もお客さん来ませんでした。やられたね。)



ビ、ビカスーー!!!



頑張って!くじけないで!

と、文面を見ただけで応援したくなってしまうわけだが、実はこのお店 中板橋にある のだ。

しかも店名は だいすき日本 である。

"ネパール創作ダイニング だいすき日本 " が正式な店名なんだが、いまだかつてネパール料理屋でこんな意味不明なのに心の琴線を刺激される店名を見たことはない。なんだかよくわからんが何かしなきゃいけない気持ちになる。

というわけで 【板橋】 【カレー】 【萌え系ガイジン】 とキーワードが揃ったら黙っているオレではない。

しかもちょうどロザリー もこのツイートを見つけて読んでいたらしく、どちらからともなく 「今からランチ食いに行くぞ」 という話になった。


<ロザリーによる犯行声明>
洗濯物乾し終わったから、今から近所に住んでいる私が行くわよ。今こそ板橋区民の本気を見せる時が来たわ! 見よ!板橋区のカレーパワー!伊達にSBを抱えてはいなくてよ!Rosary_


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
思い立ったが吉日。

実はこのテナントは前も別のネパール料理屋で、その時は座敷席のみの異国情緒漂うお店だったんだが、気付いたら閉店してしまっていた。

そこにビカスがやって来て、椅子席の方がお客さんが入りやすいだろうと全面改装して新規オープンさせたのだ。(スタート段階でかなりお金をかけちゃってるみたいなんだよね……)


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
ランチメニューのダブルカレー(600円)

2種類のカレーを合い盛りにしているんだが、手前がマトンで奥がキーマ。味はネパールカレーらしく、インド系のカレーと比べると刺激が少なめのマイルドで優しいタイプ。

そう、これまた日本人がよく知らない部分なんだけど、インドのカレーがスパイシーで刺激が強いのは気候の問題ってのが一番大きいの。タイも似たようなもんなんだけど、ああいう暑い国で心地良く過ごすための知恵として独自の食文化が形作られていくわけで。(一時的に体温を上げて汗を出し、結果的に身体を冷やす)

その点ネパールはインドやタイほど暑くなく、どちらかというと日本の気候に近いくらいの寒い国なので、そこまで極端な刺激物を必要としないのである。(寒さ対策にはスパイスじゃなく塩と燃焼し易い食材の組み合わせが一番だし)

・参考リンク(ネパールの気候)
↑これを見るとわかるけど、標高が高いので1日の寒暖差の激しさは日本を遥かに超えているけど、そこまで灼熱地獄になることがない。(山だから風も通りまくるだろうし)

したがって、ネパールの気候に合わせて作るとこういう 「スパイスを使っているけどマイルドな味わいのカレー」 になるということなんだろう。


で、この店のカレーはスパイスの香りがじんわりと混ざり合っていて、どことなくカツオ節なんかを思わせる旨味がついている。非常に日本人の舌に合う、今までに食べたネパールカレーとは一味違う味付けなのだ。

この旨味の部分に 「お?」 と興味を持ち、噂のビカスに色々と話を聞いてみたんだが、どうもビカスは元々はカレーのシェフではなく、日本のレストランでイタリアンやフレンチを作っていたんだそうな。(しかもバイトで)

そんなバイトシェフのビカスがいつものようにレストランに出勤したところ、社員から 「今度社長が来るんだけどカレー食べたいって言ってるんだよ。ビカスはネパール人だからカレー作れるだろ?」 と無茶ぶりをされたらしい。

そこでビカスは 「家でお母さんが作ってた味なら作れます。それ以外のカレーは作れません」 と前置きした上でネパール式の(正確にはビカスの家の) カレーを作って社長に出したんだそうな。

するとそのカレーを一口食べた社長は 「このビカスさんをすぐに社員にしろ!店でもこのカレーを出せ!」 と雁屋哲辺りが描きそうなマンガ展開になり、そのレストランはイタリアンやフレンチといった洋食がメインなのに、ランチタイムにビカスの作るネパール式カレーばっかり売れるお店になったそうな。


ルチの故マイケル(バングラ人)、ディスティニーのジョニー(ガーナ人)、花門のマンス(イラン人) に続き、またも板橋にすげえガイジンが来やがったな!

参考リンク=ルチ ディスティニー 花門


ビカス、ようこそ板橋へ!貧乏人ばっかの街だけどゆっくりしてってくんな!

そんなビカスいわく 「和食だいすきデス!(ニカッ」 だそうで、正式なネパール味というよりも、ネパール料理をベースに、ビカスが美味しいと思う色々な要素が渾然となった味を作っているんだそうな。

だから、例えば上の写真にある黄色い漬物なんかもネパール式のアチャル(漬物) ではなく、和食の店で出されても不思議じゃないお出汁風味だったりする。

オレはビカスが 「カレーうどん」 や 「カレーちゃんこ」 を出し始めたとしても驚かない。


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
続いてやってきたのはジャンバラヤカレー。もはやメニュー名からしてネパールじゃないっていう。(ジャンバラヤのルーツ=スペインのパエリア→アメリカのケイジャン料理)

ひとつ気になったのが950円という価格なんだが、とりあえず食べてみてから判断しよう。


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
こいつがどういう構成になっているかというと、米部分は優しい味のピラフで、その上に乗っているのはほんのりスパイス風味の鶏肉。そしてその上からネパール式の優しい味のカレーソースがかけられており、中央には生卵が置かれている。そして鉄板に流れだしたカレーソースは熱でジュワジュワ焼かれており、この部分は焼きカレーっぽい味わいになっているというカオスすぎる一品。

なんだこのビカスの思想を現したかのような混沌っぷりはw

しかも食べてみるとこれがとても美味しい!果たしてネパール料理かと言われると 「チガイマス(キリッ」 と断言できてしまうけれども、料理として調和が取れていてうめえ。特に卵を崩してカレーや鶏肉と和えて食べると 「うほ!」 っと奇声を上げたくなる。

950円という点だけは 「んー?」 と思うけれども、ビカスのことだからお客さんが増えて安定してきたらザックリと値下げしそうな感じではあるw

色々なテイストが合わさっているけど料理の腕(特に味付け) は確かだから、この店は 「正式なネパール料理もあるけど一風変わったアレンジ料理が熱い!」 ってなバランスにした方が当たるかもしれない。

そういう可能性を感じさせる面白い路線だと思う。



■総評
味:☆☆~☆☆☆(ネパール式なので強い刺激を求める人には合わない)
値段:☆~☆☆(オープンしたてなので迷走中)
品揃え:☆~☆☆
店の雰囲気:☆☆
接客:☆☆☆(人懐っこいよビカス)
遠征:☆
デート:☆☆
DQN率:?

備考:大山のネパール料理の人気店マナカマナ も、オープン当初は毎日ビラ配りをして、軌道に乗ったのは随分経ってからだから、まずは継続することだと思う。料理自体は美味しいし、ビカスのキャラも面白いから、頑張って続けられれば絶対に報われる日が来るはず。

ただ味に不安はないんだけど、問題があるとすれば価格設定だと思う。先に挙げたマナカマナは美味しい上にとにかく安くて盛りがいいので、近隣住民はどうしてもそこを比較してしまう。よって、板橋である程度商売を成功させたいならば、何とか頑張って値段を下げる必要があると思う。

そうは言っても客足がなくて困っている状況で下手に価格を下げると首を締める結果になるので、打開策としてお値段据え置きで出来る限り盛りを良くしてみてはどうだろう?板橋って土地は飯屋はうまいのが当たり前で、その上で安いか量が多いかという武器がないと客が入らない大阪のような街なので、その辺の経営努力は絶対に必要になる。

しかも大山ならまだしも中板橋なんていう 「板橋区の中でも特に物価が安い街」 に店を構えてしまった以上は、今のままの 「普通の値段で普通の量」 だと難しいと思う。

とりあえず可能性はあるお店なので、板橋の厄介な土地柄を勉強して頑張って欲しい。味は独自路線だけど良いと思えるので、本当に 「板橋商売」 さえ覚えてくれれば何も問題ないです。

※近くディナータイムに行ったらまた紹介するー(ビカスの腕なら色々と食べてみたい)


■だいすき日本
住所:板橋区中板橋26-1
TEL:03-3964-9775
営業時間:11:00~15:00 17:00~23:00
定休日:今のところナシ


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■番外編 「正しい板橋区の歩き方」 シリーズ
正しい板橋区の歩き方 大山編その1
正しい板橋区の歩き方 大山編その2
正しい板橋区の歩き方 大山編その3
正しい板橋区の歩き方 区役所前編 その1
正しい板橋区の歩き方 志村坂上編
正しい板橋区の歩き方 小竹向原編その1
正しい板橋区の歩き方 小竹向原編その2
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正しい板橋区の歩き方 突発徒歩デート編その2
正しい板橋区の歩き方 突発徒歩デート編その3
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(失敗のリカバリー方法として流用できる) 大根と白菜と手羽元のスープカレー

先日アップしたスパイス初心者用の記事 は、なんとアメブロの文字数制限に引っ掛かってあれ以上文字が足せないというステキな状況に陥りました。

そのため、本当はあっちに 「もし失敗しそうな場合の素晴らしいリカバリー方法」 としてこのレシピを載せようと思ったのですが、泣く泣くそれは断念。結局独立した記事にすることに。

出来れば今回の記事は前回の初心者用記事の続きとしてお読みください。今回紹介するレシピを覚えておくと、スパイス料理に手を出すことが全く怖くなくなります。


で、そんな前置きをしたところでレシピより先に 「考え方」 からご説明いたす。

初心者用記事の中に書いた通り、スパイスとは (効能を別とすれば) 香りや刺激を出すだけのもので、それ自体に味や旨味があるわけじゃありません。

ということは、食材とスパイスの香りが喧嘩をしない限りどんな形になっても違和感がない ということになります。

そこでこのスパイスの特徴を踏まえ、何らかの理由で 「うわー失敗したー!」 となってしまった場合のリカバリー方法を考えてみましょう。


まずは前回の記事で紹介した 「超基本手順」 をもう一度ご確認ください。


<油にスパイスの香りを移す=スタータースパイス>
1.何らかの油を底の深いフライパンか鍋に敷き、中火程度で温める(サラダ油が無難)
2.油が温まったら種状のスパイス(ホールスパイス) を必要量入れる
3.充分に熱してスパイスの香りを立たせ、なおかつ焦げ付く前にみじん切りの玉ねぎを入れてスパイスと絡める(クミンやマスタードなどは丁度いい頃合いでパチパチ弾けるので目安になる)
4.玉ねぎが透き通ってしんなりするまで炒め、必要ならばニンニクやショウガも入れる

<香りと刺激を決める>
5.ターメリックを入れて残っている油と絡めていく
6.火を通す必要がある具材を入れて炒める
7.コリアンダー・クミン・カルダモン・シナモンなどの香りを出すパウダースパイスと、唐辛子粉やブラックペッパーといった辛味(刺激) を出すスパイスを入れる

<仕上げ>
8.ざく切りにした生トマトかトマト缶を入れて火を通す(粘度が出るまでしっかり火を通す)
9.必要ならば分量分の水を入れて少し煮込む
10.塩で味を調整し、最後にガラムマサラを振りかけて香りを強調したら完成(※スパイスの中には火を入れ続けると香りが飛ぶものがあるので、最後に補強してやる必要がある)


上記のような手順で調理したならば、失敗の理由はそう多くはないはずです。

・香りの組み立てに失敗した(何かのスパイスが多すぎた)
・具材の調理に失敗した
・旨味がなくてマズイ(塩気と香りしかない)

考えられる失敗の理由はこの3つくらいだと思われますが、ちょっと考え方を変えればこの三重苦の状態からでも美味しい料理に仕上げることが可能なのです。


<以下ステキなリカバリー方法>

まず、何も考えずに水を1リットルくらい入れてください。

次に強火でガンガン煮込むのですが、この時にコンソメや鶏ガラスープの素を必要なだけ入れてしまってください。商品の裏側にある目安通りに入れれば問題ありません。

煮立ってきて具材に火が通ったら、最終的な味付けをします。オススメなのは 「ケチャップ・オイスターソース・醤油・ヨーグルト」 などです。ただし旨味調味料に塩分が含まれていますから、塩気の付けすぎにだけは注意してください。

またこの時に 「ちょっと薄いかな?」 程度に味付けするのがポイントです。もし本当に味が薄すぎると感じたら、調味料を足すのではなく、煮詰めて味を凝縮させて調節してください。これが失敗をなくすコツです。

最後にガラムマサラを小さじ1杯程度追加して全体に馴染ませたら美味しいスープカレーの完成です。

ちょっと試しに味をみてください。

インド式の時には 「あれ?」 とイマイチだったはずなのに、旨味調味料マジックによって "スパイスの香りの付いた普通に美味しいスープ" に化けてませんか?

これが最初に言った 「スパイスは香りと刺激を出すだけのものだから、どんな形に変化しても違和感がない」 という話に繋がるんです。

スパイスは塩や砂糖といった味覚を刺激する調味料とは違い、嗅覚や痛覚を刺激する香辛料ですから、「水で薄めても不快な味になったりはしない」 のです。この 「味じゃなく香りだ」 という点は本当に重要です。

これを覚えておくと、このようにインド式としては失敗作でも、別の形に蘇らせることが可能なのです。

旨味と塩気さえ適度に付いていれば人間の舌なんて誤魔化せてしまいますから、失敗したはずの香り付けなんかも 「ほんのり○○風味」 といった具合に目立たなくさせられます。



また失敗のリカバリーというだけではなく、最初からスープカレーとして作る場合はさらに美味しいものが簡単に作れてしまいます。

今回作ったのは、スープを染み込ませることを前提に材料を選んだ 【白菜・大根・鶏手羽元のスープカレー】


<レシピ (4~5食分)>
大根 半本分程度を適度な厚さに切る
白菜 カット状況にもよるが3~4枚程度ちぎって食べやすいサイズに切る
じゃがいも 適量
鶏手羽元 1人前3本目安

玉ねぎ 中サイズ半分~1個をみじん切り
セロリ 1本分をみじん切り
にんにく・生姜 にんにく2片分と同量程度の生姜をみじん切りか摩り下ろし
生トマト(もしくはトマト缶) 生トマトなら中サイズ1個、缶ならば半分程度

-ホールスパイス-
クミンシード 小さじ1
マスタードシード 小さじ1
シナモン 半本分
ベイリーフ(月桂樹・ローレル) 2~3枚

-パウダースパイス-
ターメリック 小さじ1
コリアンダー 小さじ1
クミン 小さじ0.5
カルダモン 小さじ0.3
唐辛子粉 小さじ1(お好み)
ブラックペッパー 小さじ1
ガラムマサラ 小さじ1


<手順>
大根の皮を厚めに剥き、米ひとつまみ分と一緒に透き通って柔らかくなるまで下茹でする。

じゃがいもは皮付きのまま電子レンジで温め、柔らかくなったら食べやすいサイズにカットする。(皮がラップの役目をするので、そのままレンジに放り込んで通常の加熱ボタンを押すだけでいい)

鶏手羽元はフライパンに少量の油を敷き、表面に色が付くまで焼く。(フライパンがテフロン加工されてる場合は油は敷かなくていい)

鍋にサラダ油大さじ2~3杯を敷き、中火で熱し、マスタードシード・クミンシードの順に入れてスタータースパイス。

ホールスパイスが弾けて香りが立ったらみじん切りにした玉ねぎを入れて手早く絡め、しんなりするまで炒める。またその最中にシナモン・ベイリーフ・にんにく・生姜・セロリも入れる。(上記の手順で言うところの1~4)

鍋にターメリックを入れて油に絡め臭みを消す。

次に白菜を入れてしんなりするまで炒める。

トマト(ないしはトマト缶)を入れ、粘度が出るまでしっかり火を通す。

残りのパウダースパイスを全量入れ、全体的に絡め合わせる。

鶏手羽元・下茹でした大根・レンジでチンしたじゃがいもを入れる。(ここまでが上記手順の5~8)

水を1リットルほど入れ、粒状のコンソメや鶏ガラスープなどの旨味調味料を目安よりも少なめに入れる(手羽元から出汁が出るため)。また好みによって水を減らして白ワインを足してもいい。

具材にほどよく火が通ったら、ケチャップ・オイスターソースをそれぞれ小さじ2杯ほど入れて味を調える。(塩気に注意)

最後にガラムマサラを振りかけ、全体に馴染ませたら完成。

※注意点
・もし時間に余裕があるなら1晩寝かせた方が劇的に美味しくなる
・基本的にあっさり味に仕上げた方がスパイスの香りが活きて美味しくなる(調味料の入れすぎに注意)



C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
鶏手羽元うめー!

くたくたになってスープの染み込んだ大根や白菜はそれ以上にうめーー!!!


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
ちなみに、今回は近所のエスニック食材店で1kg399円というお買い得プライスだったタイ米でターメリックライスを作ってみました。

作り方はとても簡単。

タイ米 2合
ターメリック 小さじ1杯弱
シナモンスティック 半本分
クミンシード 小さじ0.5
バター 1片
塩 ひとつまみ

これらを炊飯器に入れて、全体的に混ぜ合わせたらスイッチを入れて炊き上がりを待つだけ。

またスープカレーの場合は千切りにしたキャベツが合うので、ご飯を減らしてその分キャベツを増やすとよりヘルシーになります。(しかもウマイ!)

※そういえば今回はアクセントに針生姜を乗せたことも思い出した(他にも梅干や何らかの酸味のある付け合せがあるとアクセントになって美味しいです)


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
タイ米のパラパラな食感、キャベツのシャキシャキ感、しっかりスパイシーなスープカレー、そして味のよく染み込んだ具材……。

これは本気でうまい。


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
和のお出汁に合う食材なら、スープカレーにだって合ってしまう不思議。その気になればエスニックぶり大根とかも作れるぞ!(アラ大根でも可)


ほら、こうしてみると手順的には 「超基本手順」 で紹介した流れのまんまなのがわかるでしょ?水分量がインド式よりもずっと多いってだけなの。

最初からスープカレー目当てで作り始めてもいいし、万が一失敗した時のリカバリー方法として覚えておくのもいいし、とても便利なレシピなのでございます。(最初からスープにすること前提で具材を選んだ方がずっと美味しいものが出来上がるけどね)

こういういざという時のフォロー方法がわかっていれば、失敗をおそれずにスパイスを使えるようになるでしょ?



■初心者必読
【スパイス初心者専用】 スパイス活用の基本的な考え方


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【スパイス初心者専用】 スパイス活用の基本的な考え方 ※こっそり加筆

これまでに何回もさだおの謎の上達具合と共にスパイス料理のレシピを連載してきましたが、今回は 「これから始めよう!」 という方や、「始めてみたけど何すりゃいいかわかんね」 という初心者に向けて、なるべく簡単に


こう考えると楽


という考え方の部分をお伝えいたします。


よって、すでにスパイス料理を日常の食生活に取り入れている方は、いまさら私ごときが偉そうにツベコベ言う事もないのでスルーしてください。

今回のはあくまで 「最初の一歩を踏み出し易くしてスパイス仲間を増やしたい」 ってだけの記事ですので。(ただ間違った事を書いちゃってたらツッコミお願い!)

※より深い理解を得たい場合は、それこそ香取薫先生のようなちゃんとした研究家の本 を読むなり、レクチャーを受けるなりしてね!


-----


「スパイスに対する考え方」


スパイス料理を作るからといって、何も特別な技法や道具が必要なわけじゃありません。はじめは日頃とあまり変わらない調理方法で料理を作り、「結果的にスパイスの香りが上手に加わればそれでいい」 くらいに考えてしまって構わないと思います。

インド人が家庭でやっていることなんですから、「日本人だから」 「文化が違うから」 と必要以上に難しく考えてはいけません。そうするとただハードルだけが高くなってしまって面倒くさいと感じてしまいます。(これが最大の敵)

インド人に味噌醤油を渡したからって、いきなり絶品和食が作れるわけないじゃん?

それと同じで、まずは 「普通に使う調味料のひとつだ」 程度に考えて種類・香り・簡単な効能を覚え、いつも通りのスタンスで食事を作ればいいのです。風邪っぽい時には長ネギを多めに使おうとか、健康のために納豆を食べておこうとか、胃腸が弱いからヨーグルトを毎日摂ろうとか、スパイスの摂取方法もそれらと同様に考えてください。

ただし "スパイスの香りをより効率よく引き出すための手順""効能に関する注意点" が存在しますから、それだけはしっかり基本を覚えないといけません。特に人体に及ぼす影響については、正しく知っておかないと "健康食のはずのスパイス料理を食べれば食べるほど体調が悪化する" おそれもあります。



「基本となる手順」


・油溶性と水溶性
スパイスは種類によって油に溶けるものと水に溶けるものに分かれます。基本的に油に溶け出すタイプのものは香りを何らかのオイルに移してから他の具材を炒める(または焼く) などし、水に溶けるものはそれよりも後に足すという流れになります。

またスパイスの中には念入りに熱を入れないと嫌な臭いが残るもの (例えばターメリック) や、逆に少しでも焦がすととんでもなく苦くなるもの (例えばフェヌグリーク) がありますので、それらを使う場合は手順に気を遣う必要があります。

ただし使用頻度の高いスパイスで注意が必要なのはターメリックくらいだと思いますので、「ターメリックは油に混ぜ込んで念入りに熱を入れれば苦味や臭みが抜ける」 とだけ覚えておけばなんとかなります。

全体的な流れや油溶性・水溶性の判断方法については、「ホールスパイス(種状のスパイス=粉以外のスパイス) は油に直接入れて、粉になっているスパイスはある程度調理が進んだ段階で入れる」 と覚えておけば問題ないでしょう。(例外はありますがこう覚えておけば致命的な失敗はないはず)


・調理手順
さて、より効率よくスパイスを取り入れるための知識を身に付けるために、次に基本となる調理手順を覚えましょう。

「本格インド料理を正式な調理法で作りたい!」 というわけでないならば、「これだけ覚えておけば何とかなるよ」 というザックリとした基本形が存在します。

1.何らかの油を底の深いフライパンか鍋に敷き、中火程度で温める(サラダ油が無難)
2.油が温まったら種状のスパイス(ホールスパイス) を必要量入れる
3.充分に熱してスパイスの香りを立たせ、なおかつ焦げ付く前にみじん切りの玉ねぎを入れてスパイスと絡める(クミンやマスタードなどは丁度いい頃合いでパチパチ弾けるので目安になる)
4.玉ねぎが透き通ってしんなりするまで炒め、必要ならばニンニクやショウガも入れる

ここまででとりあえずのベースが出来上がります。ホールスパイスはどういう香りを付けたいかで選べば問題ありませんが、はじめはクミンやマスタードシードなどの 「オーソドックスで邪魔をしないもの」 から練習してください。クセの強いスパイスは、場合によっては他のスパイスの香りや具材の風味と喧嘩してしまいます。

後は何を作りたいかによって使う材料や手順が変化しますが、最も一般的な 「日本人が考えるインドっぽいカレー」 を作る場合はおおよそ下記のような流れになります。


5.ターメリックを入れて残っている油と絡めていく
6.火を通す必要がある具材を入れて炒める
7.コリアンダー・クミン・カルダモン・シナモンなどの香りを出すパウダースパイスと、唐辛子粉やブラックペッパーといった辛味(刺激) を出すスパイスを入れる
8.ざく切りにした生トマトかトマト缶を入れて火を通す(粘度が出るまでしっかり火を通す)
9.必要ならば分量分の水を入れて少し煮込む
10.塩で味を調整し、最後にガラムマサラを振りかけて香りを強調したら完成(※スパイスの中には火を入れ続けると香りが飛ぶものがあるので、最後に補強してやる必要がある)

具材の選び方を間違えず、火の通し方や塩味の付け方を (常識の範囲内で) ミスしなければ、これだけで格好が付きます。

ただしスパイスは旨味を出すものではなく、あくまで香りを出すものですから、旨味が足りない場合は具材に工夫したり、最後の手段として (9) の部分で旨味調味料を入れてしまうという方法が考えられます。

インド料理の専門家(シェフ) は旨味調味料を使うことを嫌がり、私も調味料に頼りすぎる事には反対しますが、素人料理なら多少入れたって問題ないでしょう。失敗して捨てるよりマシです。

ただこの手順のように玉ねぎとトマト(+メイン具材) を適量入れれば、それだけでしっかりと旨味を出せます。もし味が薄っぺらくなってしまった場合は、調味料がどうの以前に何か他の原因があると考えた方がいいと思います。(火の通し方とか具材のバランスとか)

またパウダースパイスはホールスパイスの時と同様に、具材の香りと喧嘩しないものを選んでください。ただし 「スパイスは何種類も使えばいいというわけじゃない」 という点にだけ注意が必要です。スパイスは香りを組み立てる(=調和させる) ことが基本ですが、中には相性の悪い香りもあるため、何でもかんでも入れてしまうと単に食べづらい味になってしまうのです。(次項で詳しく説明します)

次にメイン食材についてですが、肉や魚を別のフライパンで焼いておけば (6) と (9) の部分にかかる時間を短縮できるので、台所に余裕があるならフライパン2つで作る方が楽です。別工程でメイン食材に必要なだけ火を通してしまうならば、(6) を抜いて (8) と (9) の間で合わせると丁度いいでしょう。

簡単に言うと、まずは前半部分でスパイスの香りの移った油を作り、そこにみじん切りの玉ねぎを混ぜて "ツナギ" にし、後はそれを他の具材と絡めつつ適度に火を通せばいいだけなのです。

本当に基本はこれだけで、後は知識と経験が貯まってから応用するなり、より本格的なインド料理を覚えるなりすればいいでしょう。

スパイス料理をなるべく短時間で覚えるためのコツは 「難しく考えないでハードルを下げる」 ことです。



「香りの組み合わせ方」

先ほど少し触れたように、スパイスは種類を使えばいいという訳ではありません。よくある 「○○種類のスパイスをブレンド!」 という謳い文句は、初心者の場合は忘れた方が失敗が減ります。(そもそもこの記事は初心者向けという点にご注意ください)

・よく考えずにスパイスを混ぜ合わせると食べづらくなる
・スパイスの種類を増やせば増やすほど角が取れた香りになる
・とんがった風味にしたい場合は使う種類をなるべく減らす

この3点は特に勘違いされている方が多いと思われます。

スパイスの香りは、似て非なる香りと合わさる事によって特徴が弱まり、結果的に角が取れてしまいます。


よってスパイスを何種類も混ぜ合わせ、それらの相性が悪くなく、全体的に食べやすい風味に調ったとしても、それぞれの特徴的な香りが目立たなくなるだけなのです。

ただし慣れてくると だからこその複雑さに心がときめく のですが、その楽しみはビギナーを脱却するまで取っておきましょう。いきなりブレンド研究から始めると少々問題があります。(後述)

日本人が感じる 「スパイシー!」 というのは、主に唐辛子とペッパーの刺激で出されたものですので、とんがった味が好きな場合は唐辛子やペッパーを多めにして、香りを出すスパイスは厳選してください。おそらくそれで求めている刺激的な味に近くなると思います。

逆にマイルドな風味が良いならば、相性の良いスパイスを何種類も混ぜ合わせ、唐辛子やペッパーを控えた方がいいでしょう。

しかしはじめは各スパイスの香りや、火を通した場合にどういう風味に変化するのかといった点から学ばねばなりません。スパイスをそのまま嗅いだ時と、料理となった時の香りとが違う場合があるからです。そのため 最初からブレンド前提で始めるとスパイス個々に対する知識が中々蓄積されない ので、まずは少数のスパイスを使いこなすところから始めた方がいいと思います。

基本的には 【クミン・コリアンダー・ターメリック】 で香りを出し、【唐辛子・ペッパー】 で刺激を付ければ、インド料理っぽい風味が作れます。ひとまずそれで作ってみて、「他のスパイスも使ってより複雑に絡み合った香りを作りたい!」 と思うようになったら、その時は専門家の書いたレシピ本を買って深遠なるスパイス世界に旅立ってください。たぶんシャバに戻ってこれなくなります。



「こんなんでいいんだスパイス料理」

上記のような基本的な手順や知識を覚えたら、後は自由気ままにスパイスで香りをつけまくるだけ。ハンバーグや肉じゃがや焼き魚といったどこの家庭でも作る日本の家庭料理が、ちょっと一手間かけるだけで 「インド文化圏にこういうのありそう!」 というスパイス料理に化けてくれます。

下記はスパイスがより身近に感じられる超お手軽レシピ(及び考え方) です。


・アルゴビは早い話がスパイス風味の塩肉じゃがだろ?
私が少し前にアップしたアルゴビのレシピ をご覧ください。アルゴビとは 「アル=じゃがいも」 と 「ゴビ=カリフラワー」 のカレーで、名前からして 「肉とじゃが」 に近いです。作り方も最初に具材を油で炒めて、最後に調味料で味を調えるところまで一緒です。これらの手順の中にスパイスを混ぜ込む一手間を加えれば、「肉じゃがっぽいお惣菜を作ってたらアルゴビっぽい何かが出来た」 という感動的な結末を迎えられます。


・焼き魚にスパイスで香りを付けようと思ったらバングラ風カレーになった
以前紹介した鯖カレー の時はパンチホロン(数種類のホールスパイスがブレンドされたもの) を使いましたが、なければクミンシードや手元にあるホールスパイスだけでも何とかなります。レシピはとても簡単で、上で説明した油にスパイスの香りを移して刻み玉ねぎと絡めたものに、ターメリックと唐辛子粉を混ぜます。次に別のフライパンで焼いた魚(鯖や秋刀魚がおいしい) と、刻んだ生トマトかトマト缶を入れて、トマトが程良く崩れるくらいに火を入れたら塩で味を調えて完成。これだけで鯖や秋刀魚の青臭さとスパイスの香りが絶妙に混ざり合った絶品魚カレーの出来上がり。塩焼きやバターソテーだけじゃ飽きちゃうなって時にぜひ。(ちなみにバングラデシュの川魚カレーはこれに似た手順で作ります)


・ヨーグルトとスパイスと適当な野菜でインド式の付け合せが火も使わず作れる件
インド式カレーによく合う付け合せに、ライタというヨーグルトを使ったお惣菜があります。これはプレーンヨーグルトに刻んだ玉ねぎ(赤タマネギ推奨) とキュウリを入れ、そこにクミン・黒胡椒・唐辛子粉と塩を混ぜ込めばそれらしい物が出来てしまいます。辛味が苦手なら唐辛子粉の代わりにパプリカ粉でも入れて彩りを加えときゃいいです。ちょっと気を遣いたいならば、少量の油で種状のクミンを炒めてからヨーグルトに混ぜるとか、サワークリームをちょっと入れてみるなどするとより美味しくなります。


・マサラティー(チャイ) は市販のティーパックとちょっとのスパイスだけで出来る
マサラティーが大好きという人も多いかと思いますが、こんなもん店で何百円も出して飲むことないです。家で1杯数十円程度でそれらしいスパイスティーが作れます。まず鍋に牛乳を入れて火にかけ、そこに市販のティーパックを入れます。濃い方が美味しいので安売りのパックを2~3個入れちゃいましょう。温まってきたらシナモン・カルダモン・クローブのパウダーをちょっぴりずつ入れて好みの香りに調節し、最後に砂糖で好みの甘さにしたら完成。各スパイスは小さじどころか耳かきで何杯程度の量しか使わないし、これなら気軽に毎日スパイスを摂取できるし、とってもオススメ。本格的に作りたい場合は茶葉を使って煮出す方法でも構いませんが、私は貧乏性なのでこの廉価版で満足できます。

ついでに最後のマサラティーだけ写真でご紹介。(実は記事を書きながら作ってました)


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
用意する物は、カップ2杯分程度の牛乳、市販のティーパック2~3個、シナモンチップ少々、カルダモンパウダー小さじ4分の1、クローブ耳かき2~3杯、以上。


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
牛乳あっためる。
ティーパック入れる。
スパイスぶち込む。
色が出るまで煮る。
好みで甘くする。


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
カップにこして注ぐ。


C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)
うめえ。


このように、スパイスなんて分量と手順さえわかっていれば誰でも簡単に使えます。

どうでしょう?ハードル下がってきましたか?

最初はこんな適当な作り方でも構わないので、まずはスパイスに対する 「難しそう」 というイメージをなくす事が先決です。

スパイスの扱いに慣れてきたら、しっかりした理論を持っている専門家の本を買うなどして、より本格的な料理をより正式な手順で作れるようになればいいんです。


で、そうした基礎の学び方とステップアップに役立つのがこの本。

たった5つのスパイスで!インド家庭料理「カレーとサブジ」

香取薫先生の書いたレシピ本なんですが、この本の素晴らしいところは比較的簡単に手に入る5種類のスパイスを使って、本格的なインド料理が作れてしまう点にあります。

また覚えやすいように最初は 「クミンシードだけ!」 といった具合にごく少量のスパイスを使うところから始まり、そこから段々と使うスパイスの種類が増えていくので、簡単に基礎知識や注意点が学べてしまうという親切設計。

最初に載っているクミンだけを使ったジャガイモのお惣菜を作れるようになれば、とりあえずスパイスを使う際の基本中の基本が身に付くはずなので、後は徐々に具材とスパイスを増やしていけばいいだけです。

今回私が書いているような我流要素の強い適当な作り方だと深くまで理解することが出来ませんから、出来ればこの本だけでも手元に置いておくと本当に理解力に雲泥の差が出ます。



「最後に」

「本格的なインド料理を!」 と意気込んでいる人には聞かせられない台詞ですが、私のように 「日本人が日常の生活にスパイスを取り入れられるようになったらハッピーやん?」 程度の考えしか持っていない人間にとって、大事なのは 「スパイスは遊び道具である」 という気楽でポジティブな思考を持つことです。

「正式な手法・知識」 は間違えてはいけない基本にあたる場合が多いので無視できませんが、それと同じくらい重要なのは 「楽しく遊びながら覚えること」 だと思います。

例えば油を使うお惣菜を作る時に 「この油にスパイスの香りを移したらどんな味になるんだろう?」 とか、「普通に肉魚を焼くだけじゃ面白くないからスパイス風味にしてみよう」 といったように、気軽に実験がてらやってみる程度のスタートでも構わないのです。

むしろそういうスタートの方がインド料理に縛られず、「冷蔵庫のお掃除にスパイスで有り合わせ料理!」 「その日の特売品だけで1品!」 といった具合に即物的なメリットが得られるかもしれません。

ただし、それでも最低限の基礎知識は必要で、いきなり手順も基本も無視して 「えええ?」 という事をやってしまうと単なるインチキ料理にしかならず、自己流が過ぎてスパイスを使う意味がないという状況にもなり兼ねません。

なので、せっかくスパイスの使い方を覚えようとするなら、最初はネットでいいので基本を調べて学び、ある程度慣れてきたら好き勝手にアレンジするという流れが良いでしょう。(一番いいのは専門家の本を買うことですが)

またスパイスの中にはナツメグのように 「大量に摂取すると幻覚を見るよ?」 という強い効能を持つものがあります。さらに人それぞれ血圧も心臓の強さも胃腸の状態も違いますが、スパイスは漢方薬の原料ですから、そうした部分に作用してしまうものも多くあるのです。したがって間違った方法で大量に使うと何があるかわからないため、健康に直結するという意味でも正しい基礎知識は絶対に必要となります。


・個々のスパイスに対して正しい知識を身に付ける
・スパイスの香りや効能を効率よく引き出す手順を覚える
・スパイスを使って楽しく遊びながら色々やってみる

この3点に注意すれば、いつの間にか自然と 「日常の食卓に美味しいスパイス料理が並ぶ」 事になるのではないかと。

特にその日の特売品だけであれこれ作れるようになると、ほんのちょっとの食費で美味しいスパイス料理が食べられる夢のような暮らしが出来ますので、まずはそういう 「下心」 を満たすために頑張ってみましょう。一度覚えてしまうと本当に便利です。

また、私のように半年で90kgあった体重が75kgにまで減るなんてミラクルが起きるかもしれませんから、ますます夢が広がりまくります。(自慢じゃないですが外食が減っただけで特に運動なんかしてません)



■最低限揃えておきたいスパイスと効果・注意点

※薬用として使う場合の効能も書いていますが、使い過ぎは逆効果だという点だけは注意してください。あくまで 「美味しい料理を食べると同時に、健康にも少し良い影響があったらいいな」 程度に考えるべきです。

またこれらは私がネットで適当に調べたものをまとめた内容ですので、鵜呑みにせずご自分でも調べてみてください。



<ホールスパイス=主に種状のスパイス>

・クミンシード
インド料理以外にもトルコ料理やメキシコ料理にも使われる香り高いスパイス。カレーの特徴的な風味はこれによるところが大きい。また爽やかな香りからお菓子にも使える。
[薬用としての効果=食欲増進・消化促進・生理不順・解毒(下痢や腹痛等)]

・マスタードシード
厳密に言うとあのマスタードの原料になる種とは微妙に品種が違うが、香り自体は似た部分がある。熱する事でほんのり甘味や香ばしさが出る。また丁度いいタイミングで弾けるのでスパイスの香りを油に移す際の目安として便利。
[薬用としての効果=血行促進・打ち身・胸や腰の痛み・痛風]

・シナモン
様々な国で使われているスパイスで、特に甘味との相性がいい。親しみある存在だが実は効能が強く、カレー1皿分の摂取でもちょっとした心がけをした方がいい。
[薬用としての効果=血行促進・体温や循環調整・発汗作用・歯痛の緩和・筋肉弛緩効果]
※身体が温まる効果や発汗作用が強いため、夏場の摂取には少し注意が必要。また体内の循環にも影響を及ぼすので、摂取後すぐのマッサージなどは避けた方がいいらしい。

・ベイリーフ(ローレル・月桂樹)
日本人でもカレーやシチューを作る際に使うので馴染みがあるはず。爽やかでお上品な香りがあるので、肉や魚などのニオイ消しに利用するケースが多い。
[薬用としての効果=鎮静やリラックス作用・消化吸収の促進・肌荒れ予防・発毛促進・冷え性やリウマチの緩和]



<パウダースパイス=粉状のスパイス>

・ターメリック(ウコン)
そのままでは独特の土臭さや苦味があるので、調理手順の最初の方で念入りに油に混ぜて熱を入れる必要がある。その手順さえ経れば、色合いだけじゃなく香り全体の底上げをしてくれる縁の下の力持ち。パウダースパイスでも油によく溶けるという点に注意。
[薬用としての効果=胆汁の分泌促進・肝機能改善・抗酸化作用・殺菌効果・皮膚炎・止血効果]

・コリアンダー
いわゆるシャンツァイ・パクチーと呼ばれる香草の種をパウダー状にしたもの。他のスパイスの香りとバッティングし難い特徴があるため、使用頻度がやたらと高い。また種の状態ならば好き嫌いのわかれる "あの香り" はないので安心して使うべし。
[薬用としての効果=消化促進・食欲増進・鎮痛・血液浄化・発汗作用(デトックス効果)]
※薬効とは離れてしまうが防腐・ニオイ消しの効果もある。

・唐辛子粉
レッドペッパー・チリペッパー・カイエンペッパーなどとも呼ばれ、非常に辛味が強い。しかし味自体にはクセがないので、辛味を調節したい場合はこの量を増減させればいい。脂肪燃焼作用や発汗作用が高いためダイエットに効果あり。
[薬用としての効果=発汗作用・食欲増進・脂肪燃焼・体温調節・免疫力向上・老化防止・抗酸化作用・生理痛の緩和]
※刺激が強いため摂取し過ぎると胃炎・腸炎などの原因になる。また食べた翌日のお尻に大ダメージを受ける事も激辛フードマニアの間では有名。身体を温め発汗作用も強いため、夏場の摂取には水分補給を忘れずに。

・カルダモン
カレーやスパイス料理以外にも、お茶・お菓子・ジャムと意外と幅広く使えるスパイス。マサラティーの時に名前を出したがクローブの落ち着いた甘い香りと相性がいい。爽やか系の強い香りがするため、入れすぎると薬臭くなるので注意が必要。
[薬用としての効果=強壮効果・消臭効果・脂肪分解・消化促進・体温調整]
※体温を下げる働きがあると言われているため、冷え性の人は注意が必要かも。

・ナツメグ
ハンバーグを作る際などに使っている家庭も多いはず。甘味のある香りで消臭効果が高く、火を通す事で香ばしさが引き立つ。そのため下ごしらえ段階で肉に加えてそのまま火にかけるといい。ただし香りの相性が悪いスパイスもあるため使用の際には注意が必要。
[薬用としての効果=冷え性・整腸作用・下痢や腹痛の緩和と予防・不眠症]
※大量に摂取すると嘔吐・麻痺・幻覚作用といったステキすぎる副作用が現れる。5g以上の摂取で危険ゾーンと言われているので使用量には本気で注意すべし



<特に親しみのあるスパイス>

・ペッパー(胡椒)
大航海時代にはこれが原因で戦争が巻き起こったほど重要なスパイス。特徴的な刺激ある香りで、日本人が思うスパイシーさに最も近い風味だと思われる。粉でも粒でも使うが刺激(=辛味) が強いので使い過ぎには注意。唐辛子ほどではないがダイエット効果も見込める。
[薬用としての効果=消化促進・食欲増進・血液循環の促進・新陳代謝の活性化]


・ガーリック(にんにく)
臭いが気になるものの、使わない日本人はいないんじゃないかと思うほど食卓に欠かせない食材。スパイスとしても効果が強く、後述する生姜と並んで日本人にとって最も身近なスパイスかもしれない。また日本人が思うカレー粉の香りは、主にクミン・コリアンダー・ターメリック・ガーリックの4つのパウダースパイスで近いものが再現できる。
[薬用としての効果=殺菌や除菌効果・糖分代謝の活性化・新陳代謝の促進・血圧やコレステロールの低下・風邪や扁桃腺にも効果]


・ジンジャー(生姜)
あらゆる国で使われているメジャーな食材。日本でも古くから 「風邪には生姜」 と言われていたくらい強い効能で知られている。日本では摩り下ろして薬味にしたり何かに漬け込んで食べたりするが、スパイスとしても効果が大きい。
[薬用としての効果=殺菌作用による食中毒防止・抗酸化作用・解熱作用・食欲増進・消化促進・神経痛の緩和・血行促進・筋肉痛の緩和]
※効果が強いため妊娠中の摂取は避けた方が安全。


※スパイスと体温変化について
インド式のスパイス料理は身体を温めると思われがちです。しかし実際は一時的に 「カ~ッ!」 と身体が温まって代謝が良くなり汗も出ますが、汗をかいた後は 「ス~~ッ」 と冷えていきます。夏場にカレーを食べるというのは、我慢大会的な意味合い以外に、身体を冷やす効果を狙っている面もあるのです。もし身体の冷えを抑えたいなら、スパイスよりむしろ塩の方が温まります。

ただしこれはインド式(もしくは暑い国) のレシピでスパイスを摂取した場合に限り、使用する量によっては保温効果や体温上昇効果が、体温を下げる効果に勝る場合もあります。

この辺は素人の私が口を挟める話ではないので、詳しくは複数の専門家のサイトや論文を見て回って調べてみてください。(専門家の間でも言う事が違ってたりして混乱できます!)
参考例1
参考例2

これから冬を迎えますが、基本的に身体を温めたい場合は温かい食べ物を食べ、気持ち塩分を多めにするという昔ながらの方法が無難なようです。

またスパイスもレシピ集にあるような常識的な量を使うようにし、勝手な判断で一度に大量摂取するのはやめましょう。

「とにかくスパイスをジャンジャン入れればいい!」 という考え方は、素人の生兵法になって危険ですので注意してください。(生姜なんか解熱作用があるのに体温が上がるとも言われてるし、素人にはよくわからん!)



<ミックス系スパイス>
※使い方に少し注意が必要なので別枠にしました

・ガラムマサラ(パウダースパイス)
予め使用頻度の高いスパイスを混ぜ合わせておいたもの。日本でも大手メーカーから瓶詰めにされて発売されているのでスーパーで普通に買えます。先に書いたようにスパイスの中には火を入れ続けると香りが飛ぶ(潜る) ものもあるので、主に調理の仕上げに香りの補填で振り掛けて使います。(ガラムマサラを入れてからはあまり火を入れない)

しかし物によっては中にターメリックが入っている場合があり、そうしたガラムマサラはターメリックの苦味や臭みを抜き切れないため、調理の仕上げに入れることは出来ません。買う前に原材料名をよく読むか、輸入食材店の場合は店員さんに原材料を聞いて確認を。

また市販のカレー粉の場合も同様で、ターメリックで黄色く着色されているカレー粉はどういう工程で作られた物かわからないため、もし使うなら油に混ぜてしっかり熱を通した方が無難です。(スパイスに慣れれば香りを嗅げば後入れ可能なカレー粉かどうかわかります。S&Bの赤缶なんかは平気だった覚えがあるけど私の記憶はいい加減なので鵜呑みにしないで)


・パンチホロン(ホールスパイス)
予め数種類のホールスパイスを同量ずつ混ぜ合わせたもの。これは油に入れるととても強い香りが立つため、お手軽にスパイシーな料理が作れるという利点があります。

しかし逆に香りが強すぎるので、何を作ってもパンチホロン風味になってしまい、他のスパイスの香りが潰れまくるという難点も。もし使う場合は青魚や肉などの臭みの強い食材に対して小さじ1杯弱程度だけとか、シンプルなサブジ(お惣菜) にパンチホロンだけ使って、他のスパイスは使わないといった加減が必要です。

基本はお好みでということになりますが、あればとても便利なので、安く買えるなら常備しておきたいスパイスではあります。



この他にもフェンネル・フェヌグリーク・クローブ・アニスシード・ヒーング・チャートマサラ……など、あると便利なスパイスは色々とありますが、まずはこの辺りから揃えてみてください。

またスパイスというよりハーブとして有名なものもありますので、ついでにそれらについても勉強しておくと家で各国料理が作れるようになります。



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■番外編 「正しい板橋区の歩き方」 シリーズ
正しい板橋区の歩き方 大山編その1
正しい板橋区の歩き方 大山編その2
正しい板橋区の歩き方 大山編その3
正しい板橋区の歩き方 区役所前編 その1
正しい板橋区の歩き方 志村坂上編
正しい板橋区の歩き方 小竹向原編その1
正しい板橋区の歩き方 小竹向原編その2
正しい板橋区の歩き方 突発徒歩デート編その1
正しい板橋区の歩き方 突発徒歩デート編その2
正しい板橋区の歩き方 突発徒歩デート編その3
正しい板橋区の歩き方 ぶらり東武東上線の旅 その1
正しい板橋区の歩き方 JR板橋駅編その1



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